CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-098「噓八百 京町ロワイヤル」(日本)

2020年03月22日 23時57分16秒 | 日本映画
おまえが倒すのは、昨日の自分だ
 かつて腕利きの陶芸家・野田佐輔と組んで贋物仕事で大勝負に挑んだ小池則夫は、いまは堺を離れ京都で人気占い師の娘に軒を借りて小さな古美術店を営んでいた。
 ところが、TV番組の取材でやって来た有名古美術店の主人・嵐山直矢と大御所鑑定家の億野万蔵に、佐輔との過去を暴かれ大恥をかかされる。そんな則夫のもとに、父の形見を騙し取られたと謎の京美人・橘志野が相談に訪れる。それはなんと、古田織部の幻の茶器“はたかけ”だった。
 正義感と下心に突き動かされた則夫は、さっそく佐輔に話を持ち掛け、一世一代の贋作作戦に乗り出すのだったが。(「allcinema」より)


 冴えない古美術商、小池則夫と腕利きだが売れない陶芸家、野田佐輔の2人が手を組んで、騙し騙されのコンゲームを繰り広げる骨董コメディ「噓八百」の続編。

 残念ながら前作を観逃がしてしまったので、人物関係、設定などは把握していないところもあったが、そんなことも気にせずに楽しめるコメディ。

 前作で佐輔と共に一世一代の大勝負に賭けた小池則夫は京都で古美術商を営んでいる。
 そんな彼の元に京美人、橘志野から幻の茶器、古田織部のはたかけを探すよう依頼を受けたことから、佐輔を含めて再び大物美術商の悪事を暴くため、騙し騙されの勝負を挑むことになる。

 最初の志野の依頼からして怪しく、彼女が則夫と佐輔を騙しているのだろうという感じは受ける。
 しかし、それは序の口、志野は2人に、大物古美術商の嵐山堂が、裏で贋作を造り、大儲けをしていることを話し、それを世に知らしめるための協力を依頼する。

 仲間と共に、嵐山堂の悪事を天下にさらす大舞台のため仕掛けを施していく2人。

 そんな様が、いくつもの笑いに包まれ展開される。

 紙偽造の達人、よっちゃんを演じていたのは坂田利夫。
 演技なのか素なのか、その言動だけで笑わせてくれたな。

 美人の志野にほだされてしまった則夫と佐輔。
 やっぱり気になるのは、果たして志野が嵐山堂の悪事を暴く理由が何なのか、秘密は他に無いのかということ。

 則夫が途中で志野に語った、嵐山堂の番頭の話は嘘だったのかな。

 骨董に精通しているわけでもないのだが、やっぱりお宝というものは興味深く、気になるもの。
 そんなお宝を題材とした骨董コメディ。

 楽しませてくれる一本であった。

/5

監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、坂田利夫
   前野朋哉、木下ほうか、宇野祥平、塚地武雅、桂雀々、吹越満、坂田聡
   ブレイク・クロフォード、冨手麻妙、山田雅人、浜村淳、竜雷太、加藤雅也
於:TOHOシネマズ シャンテ

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