CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-045「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」(中国)

2019年02月12日 00時21分51秒 | 中国映画
地獄空かずして成仏なし
 判事ディーは国家の危機を救った功績により、この世で最強の神剣・降龍杖を皇帝から授かる。権力の独占を狙う皇后・則天武后は、その剣を我が物にしようと、司法長官のユーチに命じ、腕の立つ道士や女剣士・水月ら“異人組”を雇ってディーを狙う。
 そんな中、宮殿の柱に彫られた巨大な黄金龍に突如として命が宿り、異人組を襲うという不可解な事件が発生。皇帝に恨みを持つ封魔族が妖術で人々を操っていることを突き止めたディーは、術を封じる策を知る三蔵法師の弟子ユエンツォー大師や医官シャトーと共に、命賭けの戦いに挑む。(「KINENOTE」より)


 「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」「ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪」に続く、ディー判事が活躍するファンタジー・アクションの第3弾。

 若き時のディー判事を描いた作品としては「ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪」に続く2作目となり、話としても前作から続いている。

 
 国家の危機を救った功績から皇帝より最強の神剣、降龍杖を授かるディーであるが、それを良しと思わず、権力の掌握を狙う皇后、則天武后は降龍杖を取り戻すため、司法長官のユーチに命じ、更に方術を使う者たちを雇う。

 狙われることになるディーであるが、その裏に暗躍する組織の姿が見え隠れすることに気付く。


 方術によって現れる幻影から、事件までをディーがその頭脳、推理力で看破していくミステリー。

 大魔神や黄金のドラゴンなど巨大な生物なども登場するが、それらは全て方術によるからくり。

 それを解き明かしながら、事件の解明、解決を進めていくディー。

 今回はからくり、まやかしが多く、更に真の敵が使うのが、異魂術、いわゆる催眠術ということで、これまで具体的にディーが解いていたからくりとは違うものを感じ、感心するという推理術は少なかったかな。

 VFXを駆使したそんなからくりの映像に、ワイヤーを多用した常識を超えたアクションは充分楽しめる。

 果たして、ディーは敵を見つけ出し、退け、降龍杖を守り、解決することが出来るのか。

 ラストはどちらかと言えば、ディーの手を離れた解決策になっているような感じはしたが、エンターテインメントとして堪能できる作品であった。

 唐の時代の顛末は最後に語られるが、まだ続編も考えられるかなというラストだったな。

/5

監督:ツイ・ハーク
出演:マーク・チャオ、ウィリアム・フォン、ケニー・リン
   カリーナ・ラウ、イーサン・ルアン、マー・スーチュン
於:新宿武蔵野館

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