新鮮なミミズよ
生態系が壊れてしまった地球では、一部の富裕層のみが城塞都市シタデルに暮らし、貧しい人々は危険な外の世界でわずかな資源を奪い合いながら生きていた。
外の世界で寝たきりの父と暮らす13歳の少女ヴェスパーは、ある日、森の中で倒れている女性カメリアを見つける。シタデルの権力者の娘だという彼女は、墜落した飛行艇に一緒に乗っていた父を捜してほしいという。うまくいけばシタデルへの道を切り拓けるかもしれないと考えたヴェスパーは、父の制止を振り切ってカメリアの頼みを引き受けることに。
しかし地域を支配する残忍なヴェスパーの叔父ヨナスもまた、墜落した飛行艇の行方を追っていた。(「作品資料」より)
荒廃してしまった地球、富裕層は都市(シタデル)に住み、貧しい者は乏しい食糧を何とか確保しようと奮闘する。
設定としては、オーソドックスなSFファンタジー。
そんな地球で暮らしているヴェスパーは、独学で勉強し、食糧を増やそうと研究している。
そして、いつかシタデルに住めるように願っている。
ある日、シタデルのグライダーが墜落し、ヴェスパーは乗っていたと思われるカメリアという女性を救出する。
彼女を通じてシタデルに行くことが出来るかもしれないという希望を持ったヴェスパーは、自分の研究をカメリアに見せる。
しかし、地域を支配するヴェスパーの叔父、ヨナスもカメリアを捜しており、ヴェスパーの希望に立ちはだかる。
地球上に存在する植物は、危険なものも多く、時に命を落としてしまうこともある。
1度しか収穫が出来ないよう種は遺伝子操作されており、その封印を解くために研究するヴェスパー。
厳しすぎる環境でも希望を捨てずに生きる少女の姿を描き、果たしてヴェスパーがどこへ行き着くのか、気になる展開のファンタジーであった。
オーソドックスでもあり、独特の世界観を感じさせる作品だったな。
/5
監督:クリスティーナ・ブオジーテ、ブルーノ・サンペル
出演:ラフィエラ・チャップマン、エディ・マーサン、ロージー・マキューアン、リチャード・ブレイク
於:新宿バルト9
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