CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-192「かくしごと」(日本)

2024年06月30日 21時46分54秒 | 日本映画
おじいちゃんに麦茶飲ませてあげて

 絵本作家の千紗子は、長年にわたって絶縁状態となっていた父・孝蔵が認知症を発症したため、仕方なく故郷へ戻って介護をすることに。

 他人のような父との同居に辟易する日々を過ごしていたある日、彼女は事故で記憶を失った少年を助ける。その少年の身体に虐待の痕跡を見つけた千紗子は少年を守るため、自分が母だと嘘をついて一緒に暮らし始める。

 認知症が進む父と3人で、最初はぎこちないながらも次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく千紗子たちだったが。(「作品資料」より)
 

 認知症を患った父親の介護のため故郷へ戻ってきた千紗子。

 父親とは絶縁状態にあり、施設が決まれば早々に東京へ戻ろうと考えていた。

 ある夜、友人の運転する車に乗っていると、1人の少年をはねてしまう。

 しかし、警察には通報せず、千紗子の家に連れてくる。

 その少年の体には無数の傷跡があり、更に記憶も無くしている様子。

 虐待を確信した千紗子は、少年に自分が母親だと嘘を吐く。

 こうして千紗子と記憶を失った少年、認知症の父親と3人で過ごしていく。

 千紗子は身分を偽り、少年の両親に会いにいったりするが、その後その両親と絡むようなこともなく、警察が捜査に来るような展開もない。

 過去を共有することが出来ない少年と父親との千紗子の暮らし、交流を描いている。

 父親は奇行を繰り返したりするが、拓未と名付けられた少年と交流したりする。

 そんな様子を見て、千紗子の心も和らいでいくよう。

 千紗子はかつて子供を事故で亡くしたことがあり、それが癒えていないようであったが、拓未と過ごすうちにそれも癒えていってるよう。

 幸せに話が終わるのかと思ったが、クライマックス、ことは急展開する。

 そして最後に思わぬ真実が明らかになる。

 タイトルの「かくしごと」は、千紗子の行動かと思っていたが、そちらだったんだな。

 サスペンス風味のヒューマン・ドラマで先行きが気になる展開だった。

/5

監督:関根光才

出演:杏、中須翔真、佐津川愛美、酒向芳、木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河合青葉、安藤政信、奥田瑛二

於:グランドシネマサンシャイン池袋

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