CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-181「ピアッシング」(アメリカ)

2019年07月21日 22時18分55秒 | アメリカ映画
確率からすれば殺せばいいんじゃない
 自分の幼い娘にアイスピックを突き刺したいとの衝動に駆られた男リードは、その欲望を鎮めるためにSM嬢の殺害を計画する。さっそくホテルに部屋を取り、SM嬢を呼び出す。
 やがてジャッキーという名の女がやって来る。入念な準備で待ち構えていたリードだったが。(「allcinema」より)


 殺人願望を抑えられない男、リードは、その欲望を満たすため、ホテルに泊まり、部屋にSM嬢を呼ぶ。

 やって来たのは、ジャッキーという女性。

 実行しようと考えていたリードに思わぬ事態が起こる。

 そんな二人の狂気の一夜を描いたサイコ・スリラー。

 原作は村上龍の小説のようである。


 殺人実行の準備をホテルの部屋で行うリード。

 自らクロロホルムを嗅いで、どれほどの時間眠っているか計ったり、アイスピックで刺し、遺体を切断するシミュレーションをしたり。

 「ザ・バニシング 消失」の犯人を思い出させるような行動であるが、そこにどこか滑稽なものを感じる。

 そしてジャッキーがやって来て、いざ実行しようとするリードの目の前で、彼女ははさみで自分の太腿を何度も刺す。

 ジャッキーは自傷癖があるのか、それとも自殺願望があるのか。

 リードは彼女を病院へと連れて行くが、殺人を実行するため彼女の部屋へと赴く。

 それが、リードに思わぬ事態を引き起こす。


 正直こういう女性について部屋に入るのはヤバイだろうなと思うのだが、正にその通りになる。

 かなり痛々しい展開にはなるが、二人の絡みにはどこか滑稽なところも感じられる。

 果たして、リードは願望を叶えることが出来るのか。


 狂気の一夜を痛々しくも滑稽に描き、先の読めない展開で緊張感のある作品であった。

/5

監督:ニコラス・ペッシェ
出演:クリストファー・アボット、ミア・ワシコウスカ、ライア・コスタ
   マリア・ディッツィア、マリン・アイルランド、ウェンデル・ピアース
於:新宿シネマカリテ

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