CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-128「ザ・バニシング 消失」(オランダ・フランス)

2019年05月18日 11時40分40秒 | オランダ映画
金の卵に閉じ込められ、永遠に宇宙をさまよう
 レックスの恋人サスキアは、3年前にこつ然と姿を消した。以来、必死で捜し続けたレックスだったが、その行方は杳として知れず。
 それでも、せめて彼女に何があったのかを知りたいと執念の捜索を続けるレックスに、自分が犯人だと名乗る男が近づいてくるのだったが。(「allcinema」より)


 オランダからフランスへと旅行に来ていたレックスとサスキアのカップル。

 しかし、パーキング・エリアで休憩していた時、サスキアが忽然と消えてしまう。

 それから3年が経っても、行方はようと知れず、彼女の身に何が起こったのか知りたいレックスは、TVに出演までして捜索を続ける。

 そんなレックスにある男が近づいてくる。


 3年経って、新しい恋人らしき女性もいるレックスであるが、まるでとり憑かれたようにサスキアの捜索を続ける。

 そんなレックスの姿と並行して、レイモンという妻と娘が2人いる男が、何かしら怪しげな行動を繰り返している様が描かれる。

 レイモンは早々に登場しており、サスキア失踪に何かしら関わりがある人物だということはすぐに判る。

 このレイモンが、何かしら実験のようなことを繰り返し、女性を何度も拉致しようと試みるが、失敗ばかり。

 どこか抜けているような感じもあり、コミカルな雰囲気も伺える。

 そして、レイモンは今でもサスキアの行方を追うレックスに自ら近づいていく。

 いったい、サスキアの身に何が起こったのか、レイモンは彼女に何をしたのか。

 強烈な恐怖を感じるようなサイコ・サスペンスではなかったが、レイモンの淡々としながら、何かしらを企み、行動を繰り返す様が、ちょっと滑稽でありながら、底に潜む気味悪さを感じたな。

 レックスも何かにとり憑かれたようで、ちょっと精神的に疲弊しているよう。

 そんな二人が顔を合わせ、クライマックスへと向かっていく。

 どんな結末となるのか気になるところであるが、恐らくこれは予想外の結末だろうな。

 
 1988年製作の作品で、スタンリー・キューブリックが「これまで観たすべての映画で最も恐ろしい映画だ」と言ったらしいが、そこまでの作品かは微妙であるが、確かに歪んだ男の言動が興味深い作品であった。

/5

監督:ジョルジュ・シュルイツァー
出演:ベルナール・ピエール・ドナデュー、ジーン・ベルヴォーツ
   ヨハンナ・テア・ステーゲ、グウェン・エックハウス
於:シネマート新宿

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