「ナイルに死す」
金持ちでとびきり美人、そして頭も良い、社交界の花-リネット・リッジウェイ。
その新婚の夫、サイモン・ドイル。
そしてサイモンの以前の婚約者でリネットとは学生時代からの親友だった、ジャクリーン。
ナイルと、ピストルと、貴婦人。
ポアロと個性豊かな登場人物の乗った客船は事件とともにナイルの川を滑っていきます。
完璧な動機と完璧なアリバイをもった容疑者。
次々と起こる殺人。
事件は二度も三度もひっくり返り、そのたび読者はポアロ(とレイス)と一緒にうなります。
誰が殺したのか?全員違うとも思えるし、逆に全員犯人とも思える…。
そんなどんでん返しの頻発するミステリー。
読み終わると同時に息をついてしまいます。
いやはや、もう見事としか言えません。
アガサ・クリスティー本人も言っていましたが、まさに素晴らしい『逃避文学』
あまりに自然にエジプトの雰囲気に引き込まれていたので忘れていましたが、
この作品、すばらしい『外国旅行物』でもあります。
行ったこともないのに、この当時のエジプトをポアロと一緒の旅客船に乗って旅している気分になりました。
外国文学らしいしっかりとした文体と、
なんか密につまった感じがミステリー感が高まって好きでした。
リネットの完璧な女王様ゆえの無神経さ、とか
サイモンの男ならではの単純なまでの単純さ、とか
人間くさい部分が巧みに描写されてて、
登場人物の性格や言動にイライラして時々つっこみいれたくなりました。
(だって「太陽がでたときの月みたいなもんでね。彼女の存在が薄くなったんです。」なんて言うんですよ!むかつく!)
そこもまた、魅力かも。
ちょっと言うとすれば、厚い本なんだけど、ちょっと余分な描写があるかな?
ってとこでした。まぁ、でも進むときはいっきに進むんで、良いんですけどね。
アガサ・クリスティーの初心者の私ですけど、とても楽しめました。
厚い本なのでたっぷり楽しめるし、
時間のある暇つぶしの時なんかとてもいいんじゃないかな。
古典(というっていいのか?)らしい上質で、
サスペンスなんだけど全編にどこか落ち着いた、上品な空気がして、
ポアロのいた時代がとてもロマンチックに感じられました。
最後に作中から、
「問題は未来であって、過去はどうでもいいのである。」
金持ちでとびきり美人、そして頭も良い、社交界の花-リネット・リッジウェイ。
その新婚の夫、サイモン・ドイル。
そしてサイモンの以前の婚約者でリネットとは学生時代からの親友だった、ジャクリーン。
ナイルと、ピストルと、貴婦人。
ポアロと個性豊かな登場人物の乗った客船は事件とともにナイルの川を滑っていきます。
完璧な動機と完璧なアリバイをもった容疑者。
次々と起こる殺人。
事件は二度も三度もひっくり返り、そのたび読者はポアロ(とレイス)と一緒にうなります。
誰が殺したのか?全員違うとも思えるし、逆に全員犯人とも思える…。
そんなどんでん返しの頻発するミステリー。
読み終わると同時に息をついてしまいます。
いやはや、もう見事としか言えません。
アガサ・クリスティー本人も言っていましたが、まさに素晴らしい『逃避文学』
あまりに自然にエジプトの雰囲気に引き込まれていたので忘れていましたが、
この作品、すばらしい『外国旅行物』でもあります。
行ったこともないのに、この当時のエジプトをポアロと一緒の旅客船に乗って旅している気分になりました。
外国文学らしいしっかりとした文体と、
なんか密につまった感じがミステリー感が高まって好きでした。
リネットの完璧な女王様ゆえの無神経さ、とか
サイモンの男ならではの単純なまでの単純さ、とか
人間くさい部分が巧みに描写されてて、
登場人物の性格や言動にイライラして時々つっこみいれたくなりました。
(だって「太陽がでたときの月みたいなもんでね。彼女の存在が薄くなったんです。」なんて言うんですよ!むかつく!)
そこもまた、魅力かも。
ちょっと言うとすれば、厚い本なんだけど、ちょっと余分な描写があるかな?
ってとこでした。まぁ、でも進むときはいっきに進むんで、良いんですけどね。
アガサ・クリスティーの初心者の私ですけど、とても楽しめました。
厚い本なのでたっぷり楽しめるし、
時間のある暇つぶしの時なんかとてもいいんじゃないかな。
古典(というっていいのか?)らしい上質で、
サスペンスなんだけど全編にどこか落ち着いた、上品な空気がして、
ポアロのいた時代がとてもロマンチックに感じられました。
最後に作中から、
「問題は未来であって、過去はどうでもいいのである。」
テーマサロンって結構活用されてるんですね、TBしてみてよかった。
国内って言うとあと宮部みゆきとか森 博嗣ですかね、東野圭吾よりクリスティの方が面白いと思うんだけどなぁ~ないんですか、まぁ、好みですよね。(それとも読まれてない?)
『自分自身』ってホントその通りですねーなるほど、今となってはあの人に一番生きていて欲しかったです。賢くて、情深くて、あの人が一番素敵だったんじゃないかなぁ…と思いつつ。あのまま死んで欲しくなかったですよね。
けっこう皆さんクリスティを読んでいると思うんだけど、なかなかこのテーマサロンに出てこないのでアレレ…と思っていました。
どちらかというと、国内の推理作家の方が人気あります。特に今、東野圭吾が流行っているような。
「ナイルに死す」で一番印象的なのはあの男です。結局、あいつは誰を愛していたんでしょうか。自分自身ですよね。
犯人は死なないで欲しかった。捕まって本格的に仲間割れする所が見たかったのに残念。
ポアロはそういう所は、犯人に甘いからなあ。