『嫌われ松子の一生』 山田宗樹
5月27日に公開される映画の原作です。
主演の中谷美紀が「本気で女優をやめようかなと思いました」
とか言って話題になってましたね、
題名どおり、松子の一生。
物語は、過去の松子の視点と
今の笙(松子の甥で、謎の死を遂げた、
伯母の人生に興味をもち、彼女の事を調べていく人です)
の視点で進んでいきます。
初めはこの女、すきになれませんでした。
なんだか自分勝手で、子供ぽいし
どんどんしょーもない道に進んでく
そのむちゃくちゃさに、思わず胸が悪くなったり。
でも、最後には傍聴席で叫ぶ主人公の
気持ちが手に取るように分かって、
なんだか、すんとした気分に。。
彼女はしょーもない人だけど、でもなんだか
嫌いになれないような気がします。
人一人生きてることのバックグラウンドの広さ…
って言うんでしょうか、
人生の大きさや量、そーゆーものそれぞれの重さ
それは簡単なものじゃないんだな、って思いました、
だからこそ彼女の人生の最後の裏切られ方には、
切なくなってしまいました。
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映画が気になって、読み始めたのだけどのだけれど
でも今は逆に
「あんなポップに作って良いのかな~~」
なんて思ってます。