本があるような。生活

読んだ本の感想です、ジャンルは主に小説

新着読書・「象の消滅」

2005-10-31 00:41:46 | 本の感想
アメリカの大手文芸誌「ニューヨーカー」に掲載された
村上春樹初期短編選集
日本語版に訳されたものらしいですね(逆輸入?)
冒頭にアメリカの編集者のえーとなんだろあとがきのような(冒頭だよ)
エッセイ?当時の感想のようなものがついてます、
あと村上春樹本人のも。
村上春樹は雑誌「ニューヨーカー」についてとか
アメリカの出版界についてとか書いてて
向こうの本の周りの状況がわかって「へ~!」
とゆう感じで面白いです、大分、違うのですね。

  ◆目次◆
  ねじまき鳥と火曜日の女達
  パン屋再襲撃
  カンガルー通信
  四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて
  眠り
  ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界
  レーダーホーゼン
  納屋を焼く
  緑色の獣
  ファミリー・アフェア
  窓
  テレビピープル
  中国行きのスロウ・ボート
  踊る小人
  午後の最後の芝生
  沈黙
  象の消滅


先日読んだ「レキシントンの幽霊」にも出てくる、沈黙、緑色の獣、なんかも出てますね、もちろん面白いです。
新しく読んで特に面白かったのは「納屋を焼く」です。
でもなんかこの本は全体的になんか怖い感じがします…
もちらん「村上春樹的」な怖さなんですけど、
「納屋を焼く」なんかも「分かった時」にヒュッとしました。
思ったんですけど一番初めの「ねじまき鳥と~」って「ねじまき鳥とクロニクル」のどっかの一部分ですよね、
あれだけ読んでもすっきりしない気がするんだけど…
なぜ短編?