中国新疆通信

40歳すぎて初めての中国生活。あいた口が塞がらない。

一泊三日、昆明出張(最終編)

2006-12-24 01:30:24 | 仕事のこと
けたたましい電話音で起こされたのが朝の9時。実際は寝られなかった。30分後に空港に出発するから、すぐ食事しろ、とのこと。本当に人使いの荒い国だ。
食事は大皿を10人ほどでつつく。こんな辛い2日間なのに中国人は、あきらめたら急に状況を受け入れる。日本だったらどうなるだろう?と思ったが、多分その仮定は意味のないことなんだろうな、と思いつつ会話の中に入っている自分がいる。
バスに乗り込み空港へ。10時に離陸するといったのに結局、飛んだのは12時。中国ではこれくらいの時間差は差不多(cha-buduo、まあそんなもの)ということで、もう誰も文句を言わない。離陸は6機中2番目。1機抜かしたと周囲の中国人は大笑いしていた。私は・・・
ウルムチ空港着14時。その頃には、隣の座席の中国人とは仲良くなっている。(だって、2日にかけて隣に座ってるんだから)お互いお疲れ様でした、と言いながら帰路に着いたのでした。激動の24時間とは正にこのこと!
ウルムチ-西安(給油着陸)-昆明(泊)-重慶(給油着陸)-敦煌(緊急着陸)-ウルムチ。
こうして一泊三日の出張は、途中、日本人に一回も会うことなくなんとか帰って来たのでした。

zhendebox 更新しました。昆明の写真もあります。
http://jp.msnusers.com/zhendebox


一泊三日、昆明出張(続編)

2006-12-24 01:29:13 | 仕事のこと
飛行機は一路ウルムチへ・・・・と思いきや、夜中の2時半。突然、機内が明るくなり機内アナウンス。
「誠に申し訳ありませんが、ウルムチ天候不良のため、当機は機長判断により敦煌空港に着陸します。」
わたしもいい加減イライラきていたので、敦煌に下ろしたあと、俺たちはどうなるんだ?と空中小姐を問いただしたが、「私たちも解かりません」の一点張り。
敦煌空港着陸は午前3時。気温は氷点下5度。突然の着陸のために空港ビルは暖房も入っていない。しかし、上海からと広州からのウルムチ便も同様に敦煌空港に下ろされたらしく、空港ビルはわめく中国人でごった返していた。(結果的にはウルムチ行き6機が敦煌に緊急着陸した)
その6機分の乗客をホテルに移動させるのに、係員もパニック状態。私は6機中の3番目にホテルへ移動できた。そのとき朝6時。
敦煌空港は砂漠の真ん中。近くのホテルまで半時間以上かかる。ホテルについて、また今回も知らない中国人と2人部屋。俺のことを中国の少数民族だと勘違いして、しきりに何民族だ?とうるさいほど聞いてきたが、無視して寝る。
(写真は、朝4時の敦煌空港。早くホテルへつれてけー。と怒る人民集団。気温は氷点下。とにかく寒かった)

一泊三日、昆明出張

2006-12-24 01:26:48 | 仕事のこと
先日、仕事で昆明へ行ってきました。
ウルムチから3000km。もう少し行ったらベトナムという雲南省の省都です。
ウルムチから昆明へ向かう飛行機は、途中に給油をするために一度着陸します。つまり往復で離発着を4回することなります。
当初から一泊二日のハードスケジュールだったのですが、なんとか仕事を片付けてゆっくり帰ろうとした二日目の昼過ぎのことです・・・・
以下は、友人へ送ったメール文そのままなので、読みにくくて恐縮ですが再度書く元気もないのでそのまま転記します。
長文なので3回に分けます。
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昆明の帰りはひどい目にあった。昆明空港に着くと、夕方4時発ウルムチ行きが遅れると通告され、何故かバスに乗せられ30分ほど離れたホテル(といっても航空会社の研修センター)に連れて行かれた。部屋は見知らぬ中国人のおじさんと二人部屋。落ち着かない時間を過ごす。再度招集がかかったのが夜9時。急いでバスに乗り空港へ。昆明空港離陸は6時間遅れの夜10時。ウルムチまで6時間以上かかるので、ウルムチ着は朝の4時過ぎになるのか・・・と思うとグッタリ。
飛行機は途中、重慶市に着陸して給油。そのとき夜11時半。今回の1泊出張で結局、離発着を5回繰り返すことになるとは、このときはまだ思っていない。

あしたはクリスマスイブ

2006-12-23 01:03:27 | 住んでる街
先日、出張した昆明では、街のいたるところでクリスマス(圣誕節sheng4dan4jie2)の飾付けがしてあったのですが、ウルムチではあまり盛り上がっていない感があります。
ウルムチ市民に聞いても、「(旧)正月に近いからなあ」とか「寒いじゃん」とか、確かに人気は今ひとつ。何故でしょう?
周りが汚れた雪ばかりでは、クリスマスという雰囲気ではないのかもしれません。
最近のウルムチは氷点下10度から15度。ちょうど冷凍室の中といったところでしょうか?
アイスクリームもご覧のとおり「そのまま」街中で売っています。でも、こんな寒いのに誰がアイスクリーム買うんだ???

その場で食事

2006-12-21 23:20:53 | 人のこと
中国に来ると、飛行場や各店舗の店先で堂々と昼食を食べている風景を見かけます。
日本では、仕事場で食事する(それも接客業の人間が)ことは御法度に近いですが中国では全く気にしないみたいです。
中国人に聞くと
「時間の節約だ」
と言うのですが、本当のところは
「理由など考えたことない」
ということかもしれません。
これも文化の違いなのでしょう。
でも昼休みも仕事をしているということですから、確かに時間の節約かもしれません。
写真は雲南省、昆明空港でのスナップ。実は19日から昆明に出張したのですが、またまた忘れられない出張となりました。
近いうちに報告しようと思います。

師走

2006-12-18 01:41:16 | 言葉
この時期、日本では「師走」という言葉をよく使います。
私の知る限りこの単語も日本特有の表現だと思います。師も走るほど忙しい、という表現、誰が考えたのでしょうか?可愛くて素敵な表現ですよね。

実は、個人的には非常に忙しい師走を送っています。
今年は正月を日本で迎えるため、仕事の段取り、お土産の買い付け、日本でのホテル手配など公私入り混じっているのですが、とにかく忙しい。

その中でいま少し悩んでいること。
日本に帰ったときの東京のホテルのことです。
いつもの常宿があまり安くなっていなかったので、今回だけ別のホテルに泊まることにしました。通常料金と比較してすこし安すぎるなあ・・・とは思ったのですが、あとでYahooニュースを見てびっくり。今月そのホテルで400人のノロウイルス集団感染事件があったことがわかったのです。
どうしようかなあ。あれだけ騒がれたら逆に安全だという考え方もあるけど。
まだ、迷っています。大丈夫ですか?メトロポリタンさん。

今回は、2週間でウルムチ、上海、名古屋、京都、大阪、東京、千葉、上海、ウルムチと移動する過酷なスケジュール。手洗い以外に特効薬があったら教えてください。



「冬ソナ」で覚える中国語

2006-12-10 20:12:46 | 言葉
最近のマイブーム。
夜、9時までに夕食を用意しテレビの前にスタンバイ。
食事の横には中日辞典。
なぜか、今でも冬ソナ主題歌は韓国語で歌える。
スピーカーから流れる韓国語、テレビに映る中国語の歌詞を見ながら中国語の意味を確認する。
本編が始まると吹き替えが中国語になるため、字幕と合わせて中国語の学習には最適の環境となる。(中国語は字幕があると本当にわかりやすい)
ただ、登場人物の口パクを見ていると韓国語が判るときもある。
チナン キョウルル ネゲ ノムド イロッソ・・・・
我感覚今年冬天比往年寒冷・・・
今年の冬は、いつもより寒く感じるよ・・・
(すかさず、ウルムチは零下30度だー、とツッコミを入れる)

3ヶ国語の長さを比較すると大抵、中国語が一番短くて済む。
中国人が外国語を難しい(面倒くさい)という最大の理由である。

さて、写真のシーン。冬ソナを観た方なら覚えがあるはず。
サンヒョクと李経理(ヨン様)のあいだで悩むユジンを、ヨン様がスキー場に連れ出し、泣きたいなら泣いておいで、と送り出す超キザなシーンですね。

写真をクリックし拡大すると字幕が読めます。
「去吧 尽情地哭吧」(qu4ba jin4qing2deku1ba)
(行っておいで。思う存分泣いておいで)
尽情は、思う存分とか思いっきりという意味ですね。

zhende box 写真追加しました。
http://jp.msnusers.com/zhendebox

2006-12-09 00:52:32 | 人のこと
先日、友人から最近の日本では「躾」の良い影響が消えかけているという話を聞いた。
そのなかで、中国での躾について色々聞かれたので、私自身の興味もあり、周囲の中国人に確認してみた。
ご存知の方も多いと思うが「躾」と言う字は日本の「国字」であり中国には存在しない。
個人的に、この字は好きである。
「身を美しく」という単純な文字のなかに日本古来の独特のニュアンスを感じとることができる。
大辞林には、「躾」。からだを美しく飾る。子供などに礼儀作法を教えて身につけさせること。また、その礼儀作法。
とあるが、私にはもっと奥深い日本の文化、古きよき日本を連想させるのである。

話を戻そう。

複数の中国人に、日本で言うところの「躾」の内容を説明し、これを中国ではなんと言うかを聞いてみた。
答えとして返ってきたのは「礼儀」「礼節」そして「教育」。
中国でいう教育は、学校・家庭・社会などでの教育のほかに、広く「教訓」や「啓発」の意味も含む。(小学館 中日辞典)
更に詳しく、日本の躾の言葉の持つニュアンスをを説明して中国語訳を求めると
全ての中国人は「職場や家庭での教育」と答えた。
わたしの周囲の中国人だけで全中国人がそうだとは言えないが、どうも「躾」という特別な概念は中国には存在しないようである。
もし、そうだとすると「躾」という概念は日本特有なのかもしれない。

また、日本が少し誇らしく思えてきた。

冬日恋歌

2006-12-07 01:17:37 | その他
冬日恋歌・・・・そうです。「冬のソナタ」の中国語名です。

昨日からウルムチのテレビ局で再放送されています。
一昨年は韓国語の勉強のためにで見ていた「冬のソナタ」が大ブレイクしてしまい、いつの間にか
「あいつは、冬ソナに影響されて韓国語をやり始めたらしいぞ」
などというトンでもない噂まで飛び交い、頭を悩ませたものですが、今となってはそんな悩みも(韓国語の知識と共に)消え去ってしまいました。オイオイ・・・

昔の気分にでも浸ろうか、と「冬ソナ」を観始めた途端・・・あれよあれよという間にストーリーが進んでいきます。
「これ、かなり話を飛ばしてない?」
一日二話(2時間)放送することもあって、なんと高校時代は今日で終わり。今日の後半からは金髪のヨン様の登場となりました。早っ!
このペースだと1週間以内には完結すると思いますが、本当にこのペースで続くのか確かめてみようと思います。
しかし、改めて見るとチェジウの高校生姿は、少し無理があるなあ・・・

風邪ひきました

2006-12-04 23:58:11 | その他
しばらく間があいてしまいました。
日本本社から上司が来て会議をしていたのと、この冬はじめて風邪をひいてしまいました。
季節の変わり目は体調に注意していたのですが、会議でタバコを吸い過ぎて、そのまま飲みふけっていた天罰でしょうか?
今のウルムチの朝夜は氷点下10度以下に冷え込みます。こんな環境で風邪を引くと大変!なかなか回復しません。せめて土日が休みならゆっくりできるのですが・・・
日曜日。中国人の友人が遊びに来て私の顔を見た途端、いきなり病院へ連れて行こうとします。しかし、私は病院嫌い。去年の苦い思い出が頭から離れません。
しかし、結局、私が根負けして、問診だけという条件で連れて行かれてしまいました。
行ったのは、なんと私のマンションの敷地内。(こんなとこに病院あったっけ?)見るからに怪しげです。
「ギギギッー」木の扉をあけると、そこには古い机があってヨボヨボのおじいさんが、すごく汚れた白衣を身に纏って座っていました。
なんと、彼はプハーッとおいしそうにタバコを燻らせています。
「やっぱり帰る!」
逃げようとしましたが無理やり椅子に座らせられました。

後は、頭がボーっとして何を言ったか覚えていません。
薬をもらって帰ってきました。(やっぱりもう行きたくない)

中国の薬は、恐ろしいくらい安いです。(大体200円位で買える)
あまり飲みたくないのですが、止む得ません。
薬が効いたのか、今日はほぼ回復しました。
今年は、もう風邪を引かないように充分注意して過ごします。