Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

夢をあきらめないで

2005-08-04 00:42:40 | 音楽
岡村孝子の大ヒット曲。
夢をあきらめないで

古い歌の話だと思う人もいるかもしれない。だが、
古いのはそう思ってる奴のほうだ!

この歌はなんと現在大ヒット上映中の映画「逆境ナイン」のエンディングテーマだ。
映画に感動し、サントラを買ったがこの歌はないので買いなおした。
映画に合わせてリマスター版を発売し、初回版はDVDも付いてる。
お陰様で最近よく口ずさんでる。自分がおかしくなった気がしてくる。

すでに語るまでもない名曲だが、この歌が語られるのは新鮮じゃなくても、俺がこういう歌を語るのはとっても新鮮だ。

原作の島本和彦は当時この歌を聴きながら執筆していたそうで、でも選ばれたのは偶然らしい。
歌が出たのが1987年で漫画の連載開始が1989年だから、もしかしたら現役で読んでいた人にはシンクロしているのかもしれない。
映画のエンディングを思い出してまた泣けて来る本当に良い歌だ。
男たちがバカをやってるのを抱擁する女性の目線とかががテーマみたいだが、それならエンディングはリハーサル風景じゃなくマネージャー役の堀北真希ちゃんをクローズアップすりゃ連載当時のアニメっぽいんじゃないか(奇面組とか美味しんぼとか第三野球部とか、タッチもか。初期のドラゴンボールもだ)。
まあこの映画のリハーサル風景も雰囲気よくて好きなんだけど。

しかしまあ、冷静に歌詞を読むと、
なんか遠回しに別れ話を切り出されているような?
「夢をあきらめずに私をあきらめて」と言われているような?
しかも別れる原因を相手の夢のためにする所がしたたかだ。
そう思うと「好き」って言葉もすごく軽く感じられる。
「似てる誰かを愛せる」なんて決定的だ。
「あなたが選ぶ全てのこと」にも「私以外なら何選んでもいいわよ」って意味が込められているのが悲しい。
「遠くにいて信じている」と言うのも「近くにいるつもりはない」のだろうし。
「逆境ナイン」を観た人にならこういう解釈の仕方もわかってもらえるはず。

残念ながら俺の解釈だとどうしても矛盾するのは、「後姿が小さくなる」の一節で、
ここから夢のために自分と別れることを選んだ男を悲しみに耐えて応援する気持ちが歌われていることが予想されてしまう。
「私を振ってまで追いかけてる夢、絶対実現させて!」みたいな。
「ここであきらめたら、あきらめるために私を振ったことになるんだよ!」とか考えると映画には無い原作のある場面を思い出せてくれるね。

まあとにかく説得力はあるから、騙されたつもりで夢に集中できそうだし、ためらっていた一歩を踏み出させてくれる。
ある意味失恋の惨めさがいい意味で吹っ切れて、ガムシャラにさせてもらえるのかもしれない。

ちなみに付属のDVDには「夢をあきらめないで」のライヴ映像が5バージョン入ってる。
後半から歌い終わっても「どうもありがとうございました」と言わなくなるが、単純に曲順でまだ言わないタイミングなのだろうと思うことにしている。
それを除いてどれがいいか個人的に考察するに、
岡村さんはショートカットのイメージだったが長い髪のほうが似合う。
ピアノを弾きながら歌うことがあるがピアノの音は聞こえにくい。
ピアノ無しで歌う場合、時々手を振るのは目が合った観客が手を振ったのに応えているっぽい。そう思うと自分もライヴに行って手を振り返してもらうのに挑戦したくなってくる(手を振るのはマイク持ってないほうの手にすればいいのに、てツッコミも入れたくなる)。
これらを踏まえ、1番できが良いのは5個目・渋谷公会堂ということにしたい。
しかしこのライヴは2002年。この頃岡村さんは幾つだ?
うらやましいほど変わってない。まあ変わってるほうが観てて面白いんだろうけど。
芸能人はいつまでも、どうなっても綺麗で素晴らしいね。て にも書いたことあるな。


コメントを投稿