Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

ANGRA、渋谷AX LIVE!

2005-03-23 01:13:04 | METAL

あなたの2004年アルバム第1位は?
俺は迷わずANGRA(アングラ)の「TEMPLE OF SHADOWS(テンプル・オブ・シャドウズ)」を選ぶ。
まあメタル雑誌BURRN!でも年間のアルバム第1位だったから別に特別な意見じゃないが。
そんな彼らの来日ライヴが3月16日にSHIBUYA-AXで行われた。

ANGRAはブラジルのメロディックメタルバンドで、音大出ギタリストのRafaelBittencourt(ラファエル・ビッテンコート)とジャズギタリストでもあるKikoLoureiro(キコ・ルーレイロ)の高い技術による熱い演奏が楽しめる日本でも人気のバンド。初代リーダーでボーカルのAndreMatos(アンドレ・マトス)在籍時に作った1stALBUM「ANGELS CRY(エンジェルズ・クライ)」収録の「Carry on(キャリー・オン)」はメタル屈指の名曲とされている。
3rdALBUMリリース後にアンドレがSHAMANを結成して脱退。解散の危機に。しかし後任にEduFalaski(エドゥ・ファラスキ)を迎えての4th「REBIRTH(リバース)」がかなり好評で、そしてリリースされた5thが「TEMPLE OF SHADOWS」。
俺はANGRAのアルバムはミニやライヴ以外全部持ってて、個人的にはいい加減にしようと思っていたんだが、どうも絶賛の嵐なんで買ってみた所、大変に良かった。
オープニングのインストルメンタルに続く「Spread your Fire(スプレッド・ユア・ファイア)」のカッコイイのなんの(結局BURRN!でもソング第1位)。続いて「Angels and Demons(エンジェルズ・アンド・ディーモンズ)」の2曲でお腹いっぱい。ミドルテンポやバラード中心でダレていた後半も聞きこんでみると良くて、「Sprouts of Time(スプラウツ・オブ・タイム)」はバラードでは珍しくお気に入りだ。「未来は今の僕らが作る」とか言うメッセージのいい歌だ。お陰様で久し振りに毎日聞くアルバムに巡り会えた。
俺の中では彼らはもはやメタルの中で凄いというよりは、21世紀ならではの進化したメタルをやる人達で、たまに他のも聴こうと思うけどまるで「仕方なく」聴いてるみたいだ。彼らのせいで逆にメタル離れが起きそうだった。
今回、ライヴに行くためにANGRAを聴き直してみると、2nd「HOLY LAND(ホーリー・ランド)」と3rd「FIREWORKS(ファイアワークス)」は今まで見分けがつかなかったんだが、この2枚も実はかなりカッコイイ。

そういうわけで、3月始めにインフルエンザにかかり体重も2キロ減ったが、懸命な努力で前日までに回復させ、ライヴ当日を迎える。朝にアルバムを聴きなおし、「Sprouts of Time」にしみじみとしながら仕事場へ。

なんと、残業。

前情報からタイアップのNIGHTWISH(ナイトウィッシュ)が終わる頃を計算し、それまでに自分の分は終了させたが、ユーザーから来るはずの連絡がない。

結局頼んで帰らせてもらった。

最寄駅についてから1度道を間違えSHIBUYA-AX到着。途中、考えてみるとNIGHTWISHもそれだけのためにチケット買えるいいバンドだと、おざなりな対応を反省。結局着いたらNIGHTWISHは終わってた。会場で聞く「凄かった」は大音量よりも耳に痛かった。
とりあえず主目的のANGRAには間に合った。まだ体力に自信無いので少し後ろに陣取った。結局最後までもったし、後ろ側はノリが中途半端で失敗したけど、万が一には備えたいからしょうがない。

始まってからは叫びっぱなしだった。初っ端に今1番好きな「Spread your Fire」。CDじゃ凄かったがライヴじゃサウンドが薄っぺらかったかな?サウンドが気になったのはこの歌だけだったが。何よりも、中間に入る女性(SabineEdelsbacher)のオペラがこれまたかっこよく、ライヴではどうなるかと思ったが、オペラ無し。オペラ部分は観客が歌った。つまり男たちが歌った。
ANGRA、今作で稼いだろうし、次のツアーではオペラの女性コーラスを付けてくれ。できればオーケストラも。

ま、その後は何も気にせずただただ絶叫して盛り上がれた。
見に行く前、このライヴ観て罪になるなら喜んで罪を償おう、神の怒りに触れるならどっからでも天罰来やがれぐらいの気持ちで望んだが、期待通りいいライヴだった。ジャーマンメタル(文字通りドイツのメタル、HELLOWIN、BLINDGUARDIAN等)と違い一緒に歌って盛り上がりにくくは感じたが、とにかく曲構成の見事さと演奏のうまさに圧倒され、他の音楽が聴けなくなるかもしれない気がした。影山ヒロノブはそれでも聴くんだけど。
敢えて言えば俺がパワーシンガーは髪短くしろって意見なのでエドゥの似合うかわからない長髪は気になったが、CDじゃ気にならなかった歌はすげえうまかった。
見た目で言うと、ラファエルがフットボールのユニフォームみたいなの着てるのも、長髪にユニフォームは「アストロ球団」を連想させられた。
キコもうまいし、ドラム、ベースも凄い事してた。そういえば2階席左の観客でドラムの真似してる人がいて、うまいからプロだろうが、誰だろう?

アンドレ時代の曲はやらなくてもいいと思ってた。その頃のライヴはあっても結局行かなかったし、俺が好きなのは今のANGRAだから。だけど、やっぱり「Carry on」はカッコ良かった。「Angels Cry」も燃えた。エドゥはアンドレの歌も強力に歌いこなしてた。
ANGRA、代表曲多すぎてライヴでの選曲大変だな。

残念ながら前情報で「Sprouts of Time」をやらないことを知っていたが、それでもやって欲しかった。てか前情報で曲目調べない方がよかったな。好きな曲が出たときのゾクゾクが無くなる。少しは変えるかもと思ったが、やっぱりツアーだと一緒だった。
前情報があって喜ぶ人もいるから、情報を提供する人は悪くない。損するのに見てる俺が馬鹿なんだ。

とにかく感想としては、「凄かった」につきる。今やANGRA1人繁盛せんときだ。彼らが引っ張ってメタルを盛り上げて欲しい。

「Spread your Fire」は和訳すると「炎を広めろ」。反対されても信念を堂々と発言しろ、お前の持つ情熱を人にも与えろ、ってメッセージらしい。
ANGRAに言われちゃ仕方がない。この歌を聴くたび思い出すたび、他の人まで暖まるほどの情熱を、とにかく熱いものを持っていたい気持ちが湧き上がる。

それにしても、人間の体は不思議だ。仕事はすぐ疲れるのにあんなに激しいライヴには耐えられる。
まあ、いい物見るために協力してもらったし、しばらくは仕事も真面目にやろうと思う。


2 コメント

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ぼかぁ、メタルはやらんからわかんないけれど。 (いつもミズから。)
2005-03-23 14:18:31
ぼかぁ、メタルはやらんからわかんないけれど。
仕事は真面目にやんなきゃいけませんよ、あーた(デヴィ風)。
それにしたって人の趣味は様々でさぁね。
ちょっと聴いてみようかなと思わせるblogですね、今回は。
「そんなにいいのかよ!」っていう感じで。

でも、お願いですから満身創痍でライヴに臨むのはやめてください。
健康あってのライヴですよ、兄貴!
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現在職場で、同僚の送別会に向けマッタリ中。 ()
2005-03-24 18:44:38
現在職場で、同僚の送別会に向けマッタリ中。

いつも、ミズからさん、コメントありがとうございます。
そっちへの俺からのコメントもご無沙汰してたね。

で、あなたがメタルを知らないように、俺もデヴィを知りません。
デヴィ夫人の事?夫人ないから旦那の事?それとも夫妻とは別で最近流行ってる外タレがいるの?
とにかく「デヴィ風」ってことはそういう言い方をしている人だね。

それは置いといて、
聴いてみようかなってBlogだった?そりゃ嬉しい。
「今回は」って言葉は多いに気になったが。
確かにANGRAは、メタル知らない人にもおすすめだ。
むしろメタル馬鹿にしてる人に聴かせたいよ。
メタルってこんなに凄いこともできるんだ!ってね。
メタルにカテゴライズするのも勿体無い。
逆にいえば、王道の爆走モノとは違うから、コアなメタルファンにはウケてないかも。
ホント、レベルの高い、それでいてやたらカッコいいミュージックをやってます。

それと、ライヴのチケットは前売りで1月に買っていたんだ。
まさか自分が2ヶ月後にインフルエンザになることを計算する人はいないだろう。
そんなこんなで、7,500円も出したのに、インフルエンザ如きで引き下がるわけには行かなかった俺さ。
体調がギリギリ(立っていられる程度にでも)間に合って良かったよ。
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