Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-

2012-08-23 00:11:16 | アニメ・コミック・ゲーム
原作の岸本斉史氏が製作に携わったという今回の劇場版「NARUTO」

川崎は3か所に映画館がありますが、NARUTOはTOHOでしかやってなかったようです。その代り俺が見たときはPREMIER SCREENでした。
おかげで音響がよかったと思うがそれを感じたのは始めのうちだけで、後の方はあんまり音響がどうとか気にならなかったから別にPREMIERにはこだわらなくていいでしょうね。
 
あと映画の中でテーマ的に良くかかる素朴な曲がファイナルファンタジーの何かを思い出すのですが、多分5のような気もするんですが、結局わかりませんでした。
 
この映画でカギを握るのはこのころはマダラと名乗っていた暁の首領の使う忍術、
「限定月読」
どういう能力かは映画を見ていただくということで、
この能力なんですが、マダラと名乗っている奴も再三再四説明しているように「完璧ではない」というのが見ていてちょっぴり不満でした。
 
個人的には完璧な術だった場合にナルトがどうやって心折らずに乗り越えたかも見たかった。
この映画の場合は術に隙があったがために逃れられたという部分が強くて、ジャンプ伝統の「主人公補正」がここでも活かされたぬるい戦いでしたよ。
もう一つ、ナルトファン大興奮のサービスもあったんですがそれもすごい主人公補正っぷりでしたねえ。
ただ、この映画がやろうとしていたことをするには「限定月読」に欠陥があるべきだったのも確かだったので、結局はこれで正解だったんだろうなと思うことはできます。
 
そんな感じですけど、だいたいジャンプとかで本編と違うことやるというのは聞いていたんで、ああ、これがそれなのね、なんて思いながら見つつ、
ふと気づいた。
 
いかん!
 
これはやばい!!
 
やばいってばよ!!!
 
って叫びたくなったが後の祭り。
予想通り中盤から泣きっぱなし。
しかも周りからもシクシクグスグス聞こえるしそれも後押しされて、なんで周りに人がいるのに俺までハンカチやらちり紙やら何やら暗い中で探さなければならないのかと。
 
思えばジャンプ漫画の主人公って、親がいないキャラってけっこう多いんですよね。ジョルノ・ジョバアーナとか。
あと英雄の子どもとか子孫という設定も山ほど出てきます。たとえばジョルノ・ジョバアーナとか。
 
そういうボロ雑巾が新品に見えるほど使い古され続けた設定だけど、その設定を活かした漫画としてはナルトが一番じゃないかって思った。
本編で十分に活かしていたうえで、この映画を作って十一分、さらにこの映画の最後で十二分に活かしきりましたね。
 
PREMIERじゃなくても音響なんかどうでもいいくらい映画に入り込んでしまいます。
「限定月読」に欠陥があったって、そういう困難を乗り越えるよりも何よりもただただ観客を泣かせたい映画だったんだなと。
 
なので今年の映画の一番を聞かれたらナルトにしようかなと思いました。
 
泣けるのが恥ずかしいでしょうから人には家で見ることをお勧めしたいけど、劇場で見ると特典DVDが付くんですよね。
どうやら作者はどうしても劇場で、人前で泣かせたいようです。
 
どうせDVD化されたときにはこの時の特典DVDもついて、さらにもう1枚なんかついたりするんでしょうけどね。
もし家で見るにしても、この映画に関してはテレビでやるのやレンタルで見たりしないで、ぜひ買って観てほしいですね。
もちろんカツアゲや体を売って得た汚いお金でなく、気前がいいことを演じさせられている恋人に買わせるのでもなく、しっかり働いて作った自分のお金で買って、観たときに安っぽい見方をしたなんて後悔をしないでほしいです。
今は俺の話が信じられないとしても実際に見て自分を反省したならば、カツアゲした相手にお金を返し、1人だけ買った友達と皆で見たならその後で自分でも買い直すのでもいいと思います。
作者に儲けてほしいなんてちっとも思いませんし、ナルトが売れて作者が儲けてしまうのもあまりいい気はしませんが、いい作品はそれなりのヒットをして欲しいですね。

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