☆映画人生に乾杯☆

~映画好きによる未完成映画ノート~
現在細々とリニューアル中!!

女王フアナ (歴史)

2006-11-02 | ●それなりに楽しんだ
 クラス

2001年/スペイン・イタリア・ポルトガル
監督 ヴィセンテ・アランダ
脚本 ヴィセンテ・アランダ
音楽 ホセ・ニエト
出演 ピラール・ロペス・デ・アジャラ 、ダニエレ・リオッティ 、マニュエラ・アーキュリ 、エロイ・アソリン 、ロサナ・パストール 、ジュリアーノ・ジェンマ


良かったと思うんだけど、全体的に暗すぎてノックアウト。狂女を描いているんだから明るい作品だったらまずいわけで。仕方がないんやけど辛気臭い。
この映画はかなりフアナに対しての愛情を感じます。元々彼女は一般に人気のあった女王みたいだけど。狂った女王という視点じゃなく、愛に溺れた女王って感じで描いてます。政略結婚なんて嫌だわ~と思っていたけど、初めて未来の夫フェリペに会った瞬間からドッボーンと彼にハマる。初めはフェリペもフアナに興味深々。慎ましくて清楚な妻を初対面で抱いてしまう。
さぁここからフアナの逆襲が始まります。フアナ、執拗に夫を監視。浮気癖の直らない夫と知りながら自分だけをみてもらおうと妊娠中でも又を開く。(おっと、はしたない…)
ポンポン子供を産み落とし、それで夫の愛情を繋ぎ止られると信じてる。
一方フェリペはフアナが怖い。見限ってはいないけど疎ましい。でもフアナがアラゴンとカスティーリャの王位を継承したもんだから立場が逆転、フアナのほうがエラくなってしまった。フアナは夫を立て、国王にと切望するんだけど、彼はムーア人の美女とせっせせっせと浮気。
あ~もう勝手にしてくれ。
観ててしんどい映画でした。前半はまだよかったんだけどなぁ。後半は暗黒。
フアナは半世紀塔に閉じ込められて、75歳でこの世を去りました。実の子供に幽閉されるなんて…。ほんとは塔に閉じ込められてから発狂したんじゃないの??
まぁ彼女の物語の解釈は沢山あるみたいです。
監督の、フアナへの愛を感じただけでお腹一杯です。


「王女様は結婚によって女におなりですよ。天国ですよ」


夫のシーツに残っていた匂いから、浮気相手が女官だと知ったフアナ。ハサミ持ち出して女の髪をバッサバッサとちょん切った。

結末は(反転しませんので気を付けて下さい)・・・もうご存知の通りフアナが幽閉される。フェリペの死後だけどね。フェリペは体中にイボができて、皮膚が腐っていく謎の病気に襲われました。グチョグチョの夫の体にすがり付いて泣くフアナ。フェリペは初めてフアナに許しを請う。


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