仮面の演者 ザッキ~おにいさん

3体のパペット&手作り小道具担いで保育園を周る栃木の歌のおにいさん♪表現する事がとっても大好きでモノマネ動画まで制作

分析!『鬼滅の刃』が世の人々の心惹きつける理由~火の神神楽

2021-01-03 02:30:49 | 日記

​​​​​​単に勧善懲悪を描いた物語であったなら

世代を超えてここまで人々の心を惹きつける作品にはならなかったと思う。

家族愛 兄妹愛 友愛 そうしたものも 他のコミックでいくらで描かれてる。

じゃ 何が他と違うのか?

わたしが思うに それは悪である存在にも 悪になっただけの理由がある、 それをちゃんと描いてるとこだと思う。

それが凄く丁寧。

普通の作品なら正義側に作者が加担してしまって 読み手も さほど心動かすことなく ある種の満足(あーおもしろかった、予想してた通り)といった形で 終わってしまう・・。 

余韻がない作品とでも言うのであろうか?​

ところが『鬼滅の刃』にいたっては 主人公:竈門炭治郎の心の葛藤と 戦ってる悪の存在への分析、彼の情が入る。

元々は彼らも 自分と同じ赤い血が流れる人間だった 

それが鬼無辻無惨によって 人肉を食らう鬼と化されてしまった・・哀れな存在なんだと。

その 鬼になってしまった人物・・

頭切り落とされて 陽の光あびてチリジリ消えゆく最中に描かれる​彼らの過去ストーリー​こそが

私たち自身の社会生活とかぶって 感情を揺り動かすのだ。

人は良い顔だけして世の中渡り歩いてる人ばかりいない。

そういつもいつも 会った人会った人に ニッコニコ微笑みかけてる奴居たら・・

それこそ頭おかしいんじゃ?って思われちゃうよね(^^;)

 

幼少のとき どんなに人にやさしく、思いやりもって接しましょう~なんて

自分の親や幼稚園の先生に教えられて育った人間だって 知らず知らず 汚れて 成人してくもの(笑)

今の世の中 きれーきれーでなんて生きてけないから・・

どんなにやさしい心持ってたって  素直に相手に感情みせたり出来ない、しない人間の方が多いと思うんだ。

 

そう・・。

生きてくためには  周りの人に何らかの負担かけてたり 

知らず知らずに相手の心を傷つける言葉を吐いて・・

自分だけ良けりゃ~って顔して 何食わぬ顔して生活してる人の方がずっと今の世の中多いと思う。

 

だから おひとり様の方が 余計な神経使わなくて楽ーって  若い人でも年配でも内に閉じこもっちゃうんだと思う。

『鬼滅の刃』に出てくる鬼、彼らの過去ストーリーって言うのはさ?

そういう私たちの周りに 当たり前のように転がってる世間の人だったり・・

そういう人間にうけたストレスだったり心の傷、 憎しみだったり切なさだったり・・

やりきれない思いを形にして 私たちに見せてくれてるようなものなんだよね。。。

だからこそ  そうした悪の心に染まってしまった鬼の心を ちゃんと汲んでくれる炭治郎が 

すんごく良いやつに感じるし・・ 彼を取り囲む人間たち(登場キャラクター)を救い主のような目で見てしまうんだと思うんだ。 あー自分の傍にも こんな善逸みたいな友達が居たらいいな、 胡蝶しのぶのように毒づきながらも自分を労わってくれる彼女が居たらいいなってね?(^_^;)

     

 

********************★

 

神回と呼ばれる 火の神神楽のあの場面・・

​あそこもね​ 人の心を揺さぶる とっておきの方法が使われてるんだよね^^

下弦の月のが 自分の妹にするって 禰豆子を宙吊りにするでしょう?

体には塁が放った鋭い糸がぐるぐる巻いてあって 締め付けられて あちこちから血が噴き出て・・・

妹をそんな風にされて炭治郎の怒りは頂点に!

自身が身に着けた最高水技を塁に放とうとするんだけど 塁の糸陣を切れないでいる。

もー見てる誰もが 塁の糸陣で 炭治郎殺されちゃうー\(◎o◎)/! って ハラハラになってる その瞬間だよ!

幼少時の思い出がフラッシュバックするんだよね?

お父さんが神楽を舞ってるシーンと 

苦しい時にはこういう呼吸の仕方をすると良い~って あったかいアドバイスまで甦ってきてぇ(>_<)

↑このシーンだけでも かなり見てる方は胸いっぱいになってるって言うのに・・・。

止めに妹の禰豆子にまで・・・ 助っ人が登場?!

 

刀に火の神が舞い降りた炭治郎=3 全力で糸陣切りながら塁目掛けて突き進む=33

しかしまだ 塁の体に追いつかない💦

そんな時に 気を失ってる妹の禰豆子の前に 鬼に殺されたお母ちゃんが登場! 

「禰豆子、おにいちゃんを助けてあげて」 でしょ?

 

こんなん見せられたら 泣かない方がおかしいでしょう?

挿入歌がまたぁ。。。これでもかと追い打ちかけるし(^^;)

去年(2020年)はコロナコロナで 地元に帰省できなかった学生さんだって 社会人のおじさんおばさんだっていっぱい居たし・・・。 みんな家族への思い。。 炭治郎や禰豆子に重ねて見てたと思うよォ。。。

あの世に行ってさえ 子供の危険時には あーやって幻惑だろうが空想だろうが形になって彼らの目の前に現れて 

゛がんばれ”と励ましてくれる・・・。 それこそが 父親母親の子供を思う愛なのだと。

みんなね、 そういう愛に凄く飢えてた2020年だったから・・・ だから『鬼滅の刃』は当たったんだよ・・。

 

***********************************補足

◆柱のひとり:​​​​富岡義勇は 鬼に情をかける炭治郎に 

お前のその情け、迷いが仇になるって 

悪いものは悪いと さっさと切り捨てろと 言うんだけど・・

炭治郎は一貫して 母親父親から貰った 優しさをもって誰にでも接するんだよね。。。

これがきっと 余計に コミュニケーション薄の世の人々には じーんと胸に染み入るんだと思う。

どっちの気持ちも わかるもんね?



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