こちら の続きです。
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「無作為な運命を受け入れる ― クリストファー・ノーラン&ジョナサン・ノーラン対談 ― 」
title:Allowing Fate to be Arbitrary
― A conversation between Christopher Nolan and Jonathan Nolan ―
via:Introduction ~ DUNKIRK Screenplay by Christopher Nolan (pp.ix-xxxvii)
J:脚本段階で君が行きついたディテールの一つは僕にとって非常に興味深い、そして完成した映画
のなかで、トミーとアレックスの両者とも、君が言うように、この経験を体験する。一方では、
撤退、だよね?
C:そうだね。
J:だけど、他方では、西洋文明でのとても重要な瞬間の一つだ。確かに、ダンケルクで失敗したら、
20世紀の残りはまったく、大違いな輪郭を辿ったことだろう。想像し難いがフランスで追い詰め
られたすべてのイギリス陸軍は戦い尽くしただろう。実質的に、ドイツ国民が戦争を終結させる
好機だ。極めて重要な瞬間だ、しかし兵士たちにとってその瞬間に理解を共有するのはほとんど
不可能なことだ。そうだろう?
C:その通り。
J:僕が脚本について気に入ったことの一つは何が一体起こったんだ? と誰も本質を知らない点だ。
アレックスとトミーにとって、彼らが新聞を求めたときに、アレックスは彼らが故郷に戻ったら
彼らに対する公衆の受け入れは非常に否定的で、腰抜けに見做されると想像した真っ只中にいた。
トミーは彼の反応からするに僅かだがもう少し楽観的な見解を持っていた。彼らは二人が戻った
ときの最初の民間人との遭遇を誤って解釈した。だから新聞が必要なんだ。一体何が起こったと
チャーチルは言っているのか知る必要がある、そうでしょう?
C:まさしく。彼らが何をして、何を体験したと言っているかだ。
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前回の記事をupしたあとに、
次はアレックスとトミーの名前が出てくる~と、訳すのを楽しみにしていたのですが、
しばらく忙しくて、間が空いてしまいました。。