yuzuの記

優しい風に誘われて

高遠城物語 桜満開のときに

2017-04-24 15:15:48 | 季節

 

 

 信州の高遠城は、桜の名所として有名ですが

25年以上信州に通い続けていても

仕事の休みと満開の時期が上手く合わずに

これまで一度も満開の桜に立ち会っていないのです。

桜はほんとに時期を合わせるのが難しいですね。

今回、4月19日の夜中から出て20日の6. 30に着いてみると

わあ~ 初めて満開の高遠城とご対面です。

高遠城は桜まつりの折、6.00から開城しているのですね。

天候が何度も変わったために 市役所のほうに繰り返し問い合わせして

当初、15日位からの予定を20日に変更して

はらはらし通しでしたが うん最高~ ☆☆

長年の願いも強く強く望めば いつか叶うものなんですね。

 

 

 高遠城には歴史的にも 様々なエピソードがあり

武田信玄によって滅ぼされた 諏訪家一門の話もそうですが

私には 徳川二代将軍秀忠のご落胤、保科正之の事が思われます。

秀忠が正室お江の方をおもんばかって

侍女に産ませたご落胤を 

当時藩主であった保科正直に秘かに預けます。

子のいなかった正直は その子を正之と名付け養子にし後継ぎとしました。

 

 

保科正之がある史書では 3代将軍徳川家光の計らいにより

正式に秀忠の子として対面を許され

世に出るまで約20年近くかかったことあります。 

城跡に立って満開の桜の下

ああ ここで保科幸松(正之の幼名)は ひっそりと育ったのだな・・・

不思議な感慨が駆け巡ることです。

  

 

正之はその後、

山形藩20万石、会津藩23万石と加増を重ね

徳川家光の片腕として手腕を振るい

名君として名を残しています。

 

 

 江戸から遠く離れた高遠の城で

秘かに成長していった正之が出自を知り

毎年の桜を どんな思いで見つめた事でしょうね。

 

 

 それにしても 側室の数人は当たり前というご時世に

将軍でありながら 生涯一人の側室も持たず

外に生まれた男の子を 秘かに隠した秀忠という人には

お江の方のと間に 二男,五女の子だくさん。

愛妻家と言うべきか恐妻家というべきか

どこか憎めない人だったようですね ^-^

 

 

 さて ↑ ここから3枚は高遠城からほど近い

「六道の堤」 という所です。

ネット検索で出てきた カメラマン氏の多い所とか。

どんなところかと行ってみれば 池に映る桜が見事で

アルプスも遠くに望める素晴らしい景観でしたよ。

今年、高遠方面は4月15日から22日位が見ごろのようでした。 

 

 

 

 

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2 コメント

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執念ですね☆♪ (pikao)
2017-04-25 14:07:45
こんにちは^^
高遠城の櫻 ホントすごいですねぇ☆
この絵を求めてyuzuさんの執念を感じました☆☆☆
良かったネ♪
歴史を違った角度からみる・・・と  
よぉ~く わかります うんうん
歴史はpikaoは詳しいんですよ☆☆☆
よく同僚から
見てきたかのように話すと言われたものです(笑)
秀忠はNHKの「真田丸」を観ててイメージが変わりました そんなもんですネ
バックに青空にアルプスに鏡面桜 などなど・・・
なんて美しんだろう
yuzuさんが追い求めるのも無理ないです☆
ただで
見せていただきありがとうございました^^v 

 
返信する
ついていましたよ~ ^-^ (yuzu)
2017-04-25 21:16:11
pikaoさん こんばんは~ ^-^

今回はほんとついていました。
これまで何度かチャレンジしてきましたが
高遠って他の場所よりも1週間は早いのですね。
信州に行くなら最低でも2泊はしないともったいないし
私の恒例の場所からは高遠は離れているので
なかなか休みの関係もあって 丁度満開のいい時期から
ずれる羽目になっていました。
これで心残りだったところがひとつ減り嬉しいです。

歴史って書く人の目線で在りようが変わったりしますよね。
時代時代で評価が変わるのも また興味深いです。
本当のところはどうだったのだろう・・・なんて
いろいろ探ってみたりするのも面白いですね。^-^

写真、楽しんで下さって嬉しいです。
あと この1枚が撮りたくて というのがありますから
またみて下さいね~ ^-^
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