まるで真夏のような暑さの中
十三回忌を迎えた母の法要で懐かしい両親のふるさとの
お寺さんに妹たちと行ってきました。
「 こんなに早く十三回忌なんてとても不思議な感じがします 」
「 あの頃のことは私にとっても、このお寺に来て初めての葬儀だったのでよく覚えています」
当時まだ青年らしさが残っていたご住職が
はや五十台に差しかかり、貫禄も纏ってにこやかに話してくださいます。
「 十三年よくお祀りされましたね 」
「 急でしたし何も知らないまま日々に着いて行くのが必死でした 」
兄が母よりも早く病気で逝ってしまったので
どこにも後継ぎの居ない我が家では従弟の一言で
わたしが喪主となりあれよあれよという間に仏壇を守ることになりました。
前もって心構えもしていなかったことから
ずいぶん知らないことだらけで当惑したものでしたね。
その時はもう気力もなく落ち込んで
それでいい、誰が祀ってもいいのだからと、なるようになっていくのを傍観していたようです。
ただ母の不在が受け入れられずに初めの2年ほどは腑抜けのようでした。
その49日までまで住職が7日ごとに来て下さってお経をあげ
元気のない私を心配して法事のお弁当屋やらお花を差し入れて下さり
「 はやく社会復帰されて頑張って生きて行かなきゃお母さんが心配されますよ 」と
ずっと励まして下さっていました。
もう母の居なくなった家に一人ポツンといる私の心に
静かであたたかな風が通っていくような気がしたものです。
そういえば一度マンションで控えめにお線香をたいていると
警報音が鳴ったり大慌てしたことも今では笑えますね。
そんなこんなを振り返って話せるのもお寺さんとの思い出なんですね。
ここに来るのもあと何度ある事か・・・
片道4時間近くの道中は少しきつくなってきましたね。
近くにお墓があれば何度も行けるのですが、でもここが両親のふるさとです。
こんなことっていろんな方が悩まれたりするのでしょうね。
ブログを書くのが少し困難になりましたが
色んな事が落ち着いたらまた頑張ってみますね。