両親の生まれた山里では
4月末~ 5月にかけて杉山の裾一面に
三椏が咲いて黄色の絨毯のようになるところがあります。
この近くは昔紙すきの里だったそうです。
林業以外何もない山奥です。
今はもうその名残も見当たりませんが
当時は何軒もの和紙作りの家があったそうですね。
この三椏が和紙に使われていると初めて知ったのは10年ほど前、
5月連休に母と通った時に教えてもらいました。
和紙の材料になる木は
コウゾ、三椏、カンビに代表されるようです。
これらは繊維が長く粘り気があるので
繊維同士が絡みやすいことから和紙に適しているのですね。
コウゾは日本中に有って栽培がしやすくたくさん作れ
最も多く使われているそうですね。
障子紙、書画、提灯など
カンビは奈良時代頃からコウゾに混ぜて使われるようになり
生産量は最も少ないと言われます。
日本画用紙、襖紙など
そして三椏は江戸時代前期から使われ始め
お札の原料として使われています。
日本のお札はこんな木から作られているのですね。
枝の分かれ目が全て3つと言う事から三椏と呼ばれるそうです。
↑ の三椏の群生地の近くには
平家の落人の集落もあったりして
なにかしらいろんな思いがよぎることですね。
長い長い年月とともに
過去がやがて歴史になっていく中で
覚えておきたいこともたくさんあるような気がします。
そそ みつまた です。
そう言えばこの漢字は難しいですね~ 。
あの杉山の三椏はこれからが満開です。
私も山と花に関してはだいたい母からの伝聞なんですよ。^-^
はじめまして?でしたでしょうか
yuzuさまの写真にいつも癒されております
随分と前のことになりますが、人生においてなかなかに厳しい試練に直面していた時、一人山を登り、山中にぽつんと咲く三椏を見つけ、なんだかとても切ない気持ちになった思い出があります
その時の自分の境遇がそんな風に感じさせたのかもしれませんが、それでも誰も周りにいない山中で、一人三椏の花を眺めている内、少しずつ心が晴れ、がんばろう!という気持ちが湧きあがってきました
とてもとても大好きな花です
ありがとうございました
昼前のほっとしたひと時に思いがけないコメントを
読ませていただいて嬉しくなりました。
経験なさった思い出は 私にも似たようなことがあり
とても共感しています。
怒涛のように生活していた時期に
私もリフレッシュしたくてよく山に向かいました。
出会う山の峰、流れる雲、ひっそりと咲く花
そんな自然に助けられて また都会の雑踏に戻ったものです。
生きるのは時にたやすくないですが
何かに支えられて私たちは頑張れるのですね。
ミツマタの記事に寄せてくださったコメント
ほんとにありがたく嬉しかったです。
ありがとうございました m(__)m