yuzuの記

優しい風に誘われて

三椏 ( みつまた )の咲く頃

2019-04-21 10:55:49 | 景色

 

 

両親の生まれた山里では

4月末~ 5月にかけて杉山の裾一面に

三椏が咲いて黄色の絨毯のようになるところがあります。

この近くは昔紙すきの里だったそうです。

林業以外何もない山奥です。

今はもうその名残も見当たりませんが

当時は何軒もの和紙作りの家があったそうですね。

この三椏が和紙に使われていると初めて知ったのは10年ほど前、

5月連休に母と通った時に教えてもらいました。

 

和紙の材料になる木は

コウゾ、三椏、カンビに代表されるようです。

これらは繊維が長く粘り気があるので

繊維同士が絡みやすいことから和紙に適しているのですね。

 

コウゾは日本中に有って栽培がしやすくたくさん作れ

最も多く使われているそうですね。

障子紙、書画、提灯など

 

カンビは奈良時代頃からコウゾに混ぜて使われるようになり

生産量は最も少ないと言われます。

日本画用紙、襖紙など

 

そして三椏は江戸時代前期から使われ始め

お札の原料として使われています。

日本のお札はこんな木から作られているのですね。

枝の分かれ目が全て3つと言う事から三椏と呼ばれるそうです。

 

↑ の三椏の群生地の近くには

平家の落人の集落もあったりして

なにかしらいろんな思いがよぎることですね。

 

長い長い年月とともに 

過去がやがて歴史になっていく中で

覚えておきたいこともたくさんあるような気がします。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三椏 (Travel Jiji)
2019-04-21 11:28:51
三椏って調べたら「ミツマタ」って読むんですね。初めてこの漢字見たし、花も初めて「目の法楽」が出来ました。アリガト。
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これから満開です ^-^ (yuzu)
2019-04-21 12:02:17
Travel Jiji さん こんにちは~ ^-^

そそ みつまた です。
そう言えばこの漢字は難しいですね~ 。
あの杉山の三椏はこれからが満開です。

私も山と花に関してはだいたい母からの伝聞なんですよ。^-^
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こんにちは (小平次)
2019-04-24 10:32:32
yuzuさま こんにちは

はじめまして?でしたでしょうか

yuzuさまの写真にいつも癒されております

随分と前のことになりますが、人生においてなかなかに厳しい試練に直面していた時、一人山を登り、山中にぽつんと咲く三椏を見つけ、なんだかとても切ない気持ちになった思い出があります

その時の自分の境遇がそんな風に感じさせたのかもしれませんが、それでも誰も周りにいない山中で、一人三椏の花を眺めている内、少しずつ心が晴れ、がんばろう!という気持ちが湧きあがってきました

とてもとても大好きな花です

ありがとうございました
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初めまして ^-^ (yuzu)
2019-04-24 11:34:19
小平治さん こんにちは~ ^-^

昼前のほっとしたひと時に思いがけないコメントを
読ませていただいて嬉しくなりました。
経験なさった思い出は 私にも似たようなことがあり
とても共感しています。
怒涛のように生活していた時期に
私もリフレッシュしたくてよく山に向かいました。
出会う山の峰、流れる雲、ひっそりと咲く花
そんな自然に助けられて また都会の雑踏に戻ったものです。

生きるのは時にたやすくないですが
何かに支えられて私たちは頑張れるのですね。

ミツマタの記事に寄せてくださったコメント
ほんとにありがたく嬉しかったです。
ありがとうございました m(__)m
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