今日は10月のお茶サロンの日でした。
あいにく参加者がいらっしゃらなかったので、自宅でひとりお茶サロンを愉しみました
明日は中秋の名月
これからしばらく続く美しいお月様を模して、主菓子を作りました。
お気に入りの九谷焼 眉石さんの「立待月」のお皿に盛り付けて。
満月を表した大振りの栗が真ん中の切り方の方は、水面に映るお月様を表しました。
お月様のように黄色い栗をたっぷり入れた葛蒸し羊羹に、月兎を模した真っ白の軽羹を重ねて。
「芋名月」「栗名月」「豆名月」の里芋、栗、枝豆とは少し違いますが、
大和芋、栗、小豆を使ったので贅沢に「名月めいげつ」と名付けました。
薄茶器は蔦蒔絵の金輪寺(きんりんじ)、
茶杓は煤竹に輪島塗り蒔絵の遠山、
茶碗は薄に戯れる兎も描かれている高山寺の取り合わせ。
抹茶を入れて、
濃いめに点てて、
ご自服させていただきました。
干菓子は、諸江屋さんの「La・KuGaN」
ココアが豊かに香る和洋折衷の落雁です。
夏休みに金箔貼り体験で作った器に、お月見団子風に高く盛り付けて。
たっぷりいただいた後はお仕舞。
茶道ではとても合理的に美しい点前が決まっていて、こうしてきれいに元のように戻ります。
こんなに型があるのに、お人柄が如実に表れるのがとても不思議で魅力でもあります。日々、精進です。
主菓子のお皿。
立待月に跳ねる兎が美しい。
私がまだ結婚前金沢にいた頃、デパートの展示会で眉石さんが個展を出していらっしゃいました。
この質感に一目ぼれしました。
お月様の名前ごとに作られた10組くらいのお皿の内のひとつがこちらです。
本来、セットで販売している所を、懐具合に合わせてどうしても一枚だけ譲ってほしいという私の我が儘を快く引き受けてくださいました。
宝物のお皿です。
器とお菓子とお抹茶。ひとりの時間を豊かに彩ってくれました。
お菓子とお茶の時間は、私にとって、その時々の豊かさを実感させてくれるひと時です。
次回はお茶サロン四周年記念祭!を予定しています。
また詳細をお知らせいたしますね。
ふるってご参加くださいませ、たのしみにお待ちしております