二・二六事件と日本

二・二六事件を書きます

沖縄戦

2021-11-29 20:40:00 | 知っておくべき大東亜戦史






サイパン陥落後の昭和19年7月7日、東條英機首相は夜中に緊急閣議を開き、奄美以南の五大島嶼(沖縄、宮古、石垣、西表)から、老幼婦女子を九州又は台湾へ避難させることを閣議決定した。

サイパンを取ったことで日本列島への直接攻撃が可能となったアメリカは、10月10日に那覇、12日に宮古、八重山、14日には台湾を空爆。

疎開は陸海軍の輸送船187艘を動員し、19年7月から20年3月3日まで行われた。さまざまな事情で疎開を断念した県民もいたほか、輸送には必ず護衛艦を付けなければならなかった為スピーディーに運べず、当初政府が目標にしていた10万人の避難は8万人で終了することとなった。(本土に6万、台湾に2万)
不幸にも、疎開のため8月19日に那覇を出発し長崎へ向かっていた対馬丸が22日、悪石島付近でアメリカの魚雷攻撃を受けて沈没。多くの犠牲者を出したが、そのほとんどが子供である。
この知らせを受けた軍司令官・牛島満中将は、瞑目、合掌したがその手は震えていたと言われる。
こうしたこともあって、避難を躊躇する県民も少なくなく避難は難航した。

昭和20年1月31日、島田叡沖縄県知事が赴任。県民は「この知事となら戦える」という確信を持ったという。赴任から丁度一週間後、長勇参謀長は情報専任参謀を帯同し知事を訪問。地図を広げ、「アメリカ機動部隊がウルシー島を出発した。15日には沖縄に上陸すると思われる」との旨を伝達。そこには知事の他、部長クラスが10名同席したが、敵上陸の宣告を受け、皆が顔を見合せ言葉はなかった。
さらに長参謀長は、軍の要望として、老幼婦女子を国頭(クニガミ)の山岳部に緊急に退避させること、もうひとつは、6ヶ月は頑張るから住民の食糧を6ヶ月分確保しておくようにとのことだった。

ウルシー島を出発した敵の機動部隊が3月23日、沖縄沖を西に進む。それを知ると、避難を躊躇していた県民は、あわてて国頭への避難を開始する。そのほとんどが徒歩での避難だった。

沖縄に於ける日本軍の兵力は、陸軍が武部隊(第9師団)、石部隊(第62師団)、山部隊(第24師団)、球部隊(独立混成44旅団)など、海軍は沖縄方面根拠地隊で、合わせて約9万。
一方のアメリカ軍は兵力約55万人。
泣きたくなるほどの圧倒的な差である。
しかも、陸軍の中でも精鋭揃いと唱われた金沢第9師団(武部隊)が、直前で台湾に持っていかれることになり、それで兵力が落ちたことも、士気を下げる一因になったとも言われる。
これには軍司令官も参謀長も強く反対。男泣きしこちらによこしてくれと大本営に迫ったが、上はそれでやれとの事だった。
武部隊を持っていかれた後の作戦会議では、二つの案が出された。ひとつは島尻に主力を置き、敵の足場を作らせず、極力時間を稼ぐというもの。(A案)
もうひとつは、主力を国頭へ持っていっての山岳戦である。(B案)
だが山岳戦となると、フィリピンで失敗した前例もあり、参謀長はA案を採用した。

学徒兵も動員されたが、その正確な人数は不明である。
師範学生の学徒兵として戦闘に参加した外間守善氏によると、
「師範学生のほか、一中、二中、三中などの中学生も通信隊或は戦闘部隊に配属された。女学生も師範のほか、一高女、二高女、首里高女などが特志看護婦として参加し、鉄血勤皇隊と同じ働きをした。」
「学生の我々の気持ちとしては、郷土を守るんだという純粋な気持ち。軍を批判する材料もなく、思考も幼かった。目の前にいるのが軍だから、軍に協力することが国に報いる大きな道と思えば、苦痛でもなかったしむしろ楽しかった。批判はあるけども、我々の気持ちは純粋で、逃げようなんて思わない、少しも疑わなかった。」
戦後は、怒りの矛先をひたすら軍に向ける世論が大半を占めるなか、このように若さ故の当時の率直な気持ちを包み隠さず語られるのは珍しい。

32軍司令部で情報班の隊長をしていた浦田国雄氏は、師範学生に「両親に会いたくないのか」と聞くと、「会いたいけど軍の力はこれだけだから自分達は軍に協力する。自分達は死んでもいい」と語り、感銘を受けたという。
学生が、訓練通りに敵の姿もないところで「やあッ」「やあッ」と声をあげて突っ込んでいくと、隠れていた敵兵が右往左往逃げ惑ったこともあった。純真な若者には怖いものがないのだ。

師範学校の野田貞雄校長は、家族を疎開させるという名目で逃げていく教師たちがいるなかで、最後まで生徒達を見捨てず、摩文仁で戦死された。




安保はいずこへ

2021-11-02 23:03:00 | 随感随想

衆院選お疲れさまでした。

厳しい戦いを予想してましたが自民党思ったより取れましたね。
野党がショボすぎてつまらない。
モリカケサクラだのLGBTだの夫婦別姓だの、国民が全く興味がないと何故気付かない?それなのに国民の代弁者気取り。民意は無視ですか?国民のこと見てますか?どこみて政治やっとるんですか?
安全保障はどこへ行った?最優先事項ですが。国を守らずして自由はありませんよ。

自民党しか選択肢がない日本。不安で仕方ない。



コメダ珈琲店なう~