オフィス街に勤めている方ならきっと解ってくれると思いますが、昼のランチタイムは一種の戦闘状態になります。どこか外でランチを食べようと思っても、当然ながら値段の割にお得な店程人気があり、ほんの少しの時間でも出遅れたら既に負け組。座れないどころかずらーりと並んでしまっています。しかも、仮に運よく座れたりしても、外ではまだ多くの人が並んでいるのが見えてしまうと、何となく後ろめたい気持ちになってしまって落ち着かないし、結局慌ただしく店を出てしまったりしてしまいます。(ああ小市民!)
コンビニで昼メシを買うにしても同じ事。大体がコンビニの昼時というのは死ぬほどレジが混雑しているものです。会社の近くのコンビニ(ローソン)は、大体12時10分から25分の間がそう。だから12時になったら素早く店に突撃するという行動が基本であります。しかし、早めに店突撃したとしても安心していてはいけません。店に入ってから先ず行うべき事は、店内の状況を素早く把握する事であります。まずはレジの状況と、店内の客数及び客の質。もし、おにぎりコーナーの前に同じ制服を着たOLが集団でたむろしていたら
状況はかなり危険だと言えます。この制服OL集団は、そのまま集団でレジに移動する習性があるからです。このような集団を確認してしまった場合は素早く品物の選定を済ませ、レジを確保しなくてはいけません。この時、種類を吟味しているヒマはありません。そのスキに集団OL軍団にレジを占拠されてしまうでしょう。迷いは禁物です。
もし仮にそのような危険な集団が存在しなくても、やはり油断は禁物です。常に店内の客の動向と、レジ付近の混雑状況をチェックすること。それが勝利への第一歩に繋がるのであります。
これが月曜日と水曜日となると事情は多少違ってきます。この両日はハナからマンガ本を立ち読みするためにコンビニへ行くのであります。このようなジジョーがある時は店内が混雑している方がかえって気兼ねなく読みやすいので、わざわざ混む時間を選んで突入するのであります。ただし、立ち読み中も店内やレジ前のチェックを怠ってはいけません。レジの客が居なくなる寸前に立ち読みを止める事が極意です。下手に雑誌に没頭していると、気がつけば店内の客はマンガコーナーの前だけって事になりかねません。
レジが混んでいるか混んでいないかの判断はレジに並ぶ人数で判断します。大体10人迄は我慢できると思います。昼食の品を選定した後、レジに並ぶ事になるのです、並び方にもノウハウがあります。会社の近くのコンビニにはレジが2つあって、通常それぞれに店員が2人ずつ配置されています。それならどっちでもいいじゃん。とお考えの方は甘い。必ず処理能力が違います。近所のコンビニでは、ベテランパートのビューティーオバチャンペアが断トツに早いのです。ですから、列の長さが同じような場合は、このオバちゃんの列に並ぶことが勝利への第一歩かつ基本になります。ところが、ごくまれにもう一つのレジ、店長&新人パートネェちゃんペアの、そのネェちゃんがお休みの日があります。このような日には店長が一人でレジを回すので、当然ながら店長レジは流れが遅くなります。このような場合、一応は基本に従うのがセオリーですが、ビューティーオバチャンペアの一人が臨機応変で、突如として店長のヘルパーに回ったりするので、どちらに並ぶかという判断は一種のカケなにります。
このように、瞬時に状況判断して並んだあとでも、状況は予断を許しません。たとえ人数は少なくても、カゴ一杯にオニギリやお茶などをてんこ盛りにしてデンとレジに出す人がいたり、弁当を暖める人がやたり多かったり、1人だけ並ばせておいてまとめ買いをするOL。中でも一番参るのが、金額を聞いてから財布を探し、やっと見つけた財布から札だけで済ますのかと思ったら、「ちょっと待って、小銭あるから。」と言って小銭を一枚一枚数えだす人。それできっちりと小銭があればいいのですが、結局小銭が足りなくて、「やっぱりお札で・・・」なーんてほざくオバちゃん。その間、レジの人も後ろに並ぶ人も忍耐強く待っているんですよね。自分はバイトでレジの経験があるから言いますが、札をもらって釣銭をサッと払った方がよっぽど早いのです。
そおいえばワシのかみさんも、この「釣り銭出すよ女」であります。休みの日なんかに一緒にスーパーへ買い物へ行くと、必ず「ちょっと待って・・・」と言ってはガタガタやっていて、その度に後ろから「何やってんだよ!」と叫んではケンカになります。このように、サラリーマンにとって昼時は、とっても大変なのであります。
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