おばんでがんす
毎年のことだが商売でおいで下さるお客様にもあまりみすぼらしい格好は見せたくないのが常だ
世間体や体裁を気にしたらしきリがないという分もあるが、最低限しておきたい体裁と言うのもあると信じている
其れが植木の手入れや花々の管理なのだ、高齢者には高齢者だからできる仕事や気づきがある、漸く冬を凌いで春を迎え夏を迎えた木々が
折角伸ばした新芽や萌え葉を刈り込んでしまうのは自然の摂理からは反するのだろうし、本当の植物愛ではないかもしれないが、、、、、、
この家に根ずいた植木にはその植木の宿命がある、そしてその覚悟を持って選ばれたはずなのである、だから何度も何度も散髪をする
躑躅類の今年二度目の散髪だ
手が届かないので刈り込み用の通路が作ってある、花が咲いている皐月は花が収まる迄待っているつもりだ
門を入っての左側の躑躅たちも同様に刈り込んである、一部久留米躑が開花中なので待っている、此処にも手入れ用の通路がある
下生えの刈り込みつつじから抜き出ているのは、樹齢二百年の山躑躅だ。老齢なのであまり刈り込まないのだが多少は身嗜みを整えている
三段活用か四段活用か??其の後ろの木斛は冬の刈り込みが強すぎて「枯れ込み」になって仕舞ったのだが五年をかけて漸く復活して来たので今年
少しだけ飛び上がっている新芽を散髪した
その反対側、門右の小門脇にある柊である。門前の道路拡幅に伴う曳移転工事の際に一緒に移植したのだが、何しろ老齢で三百年も経ている柊で
有ったので移植後三年ほどで枯れてしまった。其の後すぐ新植したのが此れだ、魔除けとして門先や門内に植えて措くのが定石だ
五層に仕立ててみたがなんとなくみられる形に成って来た。手入れのこともあるので昔の柊のように背高のっぽには出来ない
序の柊アブラムシの消毒もしてみた
其の南は柘植だ、親子三代の木である、玉造りだが蝸牛仕立てにしてある未だ未完のきらいがある蝸牛だが、それらしくなってきた
此れは男孫がうまれたときの記念樹で、柾である、成長が早く旺盛なので一年三^四回散髪してやる
此れは裏山に生えていた藪椿を植えておいたものだが茶筒仕立てのごくごくありふれた仕立てだが
最近に成って漸く外面に花が咲くようになってきた
その南にある金銀木犀だ 金と銀が二本したてである
管理する脚立が立つスペースが必要なのでそれに間に合うだけに刈りこんで措く、それでも直径2mはある年年歳歳大きくなるので
思い切って勇気をもって刈り込まないとならない。それでも毎年芳しい香りを放ってくれるのが有り難い
ここ幾日か天気が定まらないので
もう一本銀木犀の老木が残って仕舞っているが。そのうち天気が定まったら散髪してやろうと思って居る
都合9本の散髪をしてやったが
一本ずつ仕上がるたびに燃やして処分した、只燃やすのも良くないというのでドラム缶の半切りを仕立てて湯を沸かし洗濯に使ったが
野趣豊かな趣があって一石三鳥に成っ、灰は紫陽花の青を際立たせるのに撒く、これぞ老慮の極みと言えよう
しめしめ、、、、
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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