池の平

おはようがんす

志賀高原の帰路はだいぶ遅くなったので近道をした、菅平経由で鳥居峠に出たが欲をかいて鹿沢から湯ノ丸山の地蔵峠に出て池の平の駒草を

見ようと思って少し急いだ，が、これが間違いの基であった

池の平から右回りで登るのがいつものコースだが急ぎなので逆に駐車場から左回りで登ってみた、此れが意外と長い道のりでしかも急こう配で

有り、足元も石ころだらけで悪い、反省しながら登って漸く到着したが、駒草がいまいちである、色は薄いし数が一頃よりも減ってしまって

いる気がしてならない。鹿の食害か、盗掘か誠に残念な仕儀だ

管理も大変で有るだろうし、金もかかるであろうが、まず見物できることを感謝して、マナーを守ることが先決だろう

最近の傾向はますますいけなくなってきている若者ばかりではない年配の愚か者が多い、そのために高価なカメラを購入し望遠が使える様に

しているのではないか、まず自分の分処を知り自分の程度を認識することが必要なのだ

悪条件の中を必死で咲いている花達の努力を考えたらそんな事は出来ない筈なのだが。いい加減で方針を変えないと花もなくなってしまうし

友達もいなくなってしまうし、ろくな老後も得られないしろくな死に方もできない

見ていても心から可哀そうな人たちだと思う一人だ

こうして花を見せられるようになるのに十年もの長い歳月を掛けているのだ

早々と引き上げ下りながら今年沢山見た蓮華躑躅の大株たちを見た

湿原の中道を帰る、途中「姫石楠花」を思い出し撮影してみる

此方は駒草と違い大分増えた様に感じる

之でも低木の仲間だと聞くが不思議な感覚である

安物のカメラでも引き寄せて撮れる

夕日を受けた駐車場の脇に白花の岩鏡を見つけた、長い花好きの人生の中で初めて出会った花だ

何時の日でも自然は新しい何かを見せて呉れる、そこが堪らないし嬉しい

そんじゃあまたはなすべえ

遊童子