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夕張JAZZ喫茶店FIVEPENNIESのジャズコレクション

Lover Man (from "Bird" - 1988)

2013-01-02 01:25:33 | 夕張ジャズ喫茶店お気に入り音楽集
Lover Man (from "Bird" - 1988)


『Bird』1988年作品
天才・バード(チャーリー・パーカー)の生涯を監督クリント・イーストウッドが制作。
この映画、サントラでハイテクを駆使していることで非常に話題になった。現存するバードのレコードから彼のアルトだけを抜き出し、サイドメンの演奏を付け直すという方法を採ったそうです。ゆえにバードの吹き替えはナシ。

病院に電話をする医師。「チャールズ・クリストファー・パーカー・ジュニア。推定死因、心臓麻痺。男性、黒人。推定年齢65」。すかさずニカ夫人が口を開く、「彼はまだ34よ」...。

製作にも協力したガレスピーが「あんな愚作は見ていないよ」と言ったらしい、「劇映画としてはまぁまぁの出来だが、バードという巨人を完全に蘇らせることは出来なかった」との世間の評価です。でも、楽しめました。

Jazz Me Blues by ビックス・バイダーベック

2013-01-02 01:10:40 | 伝言板
Jazz Me Blues by ビックス・バイダーベック


『Jazz Me Blues』1991年イタリア
白人初のジャズ・ジャイアンツであり、アドリブ・ソロの創始者、'20年代中盤の全盛期には「神の様に吹いた」とまで言われた彼も、'30年代に入るとすぐ、安アパートの一室で、うつ伏せの死体にかわっていた。全ては夢の如く...。

ニューオーリンズからデキシー、スィング前夜までの中心人物たち、ホーギー・カーマイケル(p)、ピー・ウィー・ラッセル(cl)、フランキー・トラバウアー(sax)、ジョー・ヴェヌーティ(vln)、ドン・マレー(reeds)が正確なポジションで登場。演奏スタイルや使用楽器に至るまで、極めて忠実に再現されている。といわれています。

音楽監修はベニー・グッドマン楽団出身のマリチ・リード奏者、ボブ・ウィルバー。フランシス・コッポラの『コトン・クラブ』('84年)でデューク・エリントンの音楽を忠実に再現、高く評価でれた人物である。コルネットの吹き替えはトム・プレッチャー。アドリブの部分まで忠実に再現されているそうです。


harry james , benny goodman y gene krupa.

2013-01-02 00:43:06 | 夕張ジャズ喫茶店お気に入り音楽集
harry james , benny goodman y gene krupa.


『The Benny Goodman Story』です。
クラリネットとの出会いから、カーネギーホールでのコンサートの成功までを2時間弱で一気に見せる。グレン・ミラーと並ぶスウィングの大物、ベニイ・グッドマン(cl)の半生を知るには最高の一本である。「グレン・ミラー物語」と共にジャズ伝記映画の2大傑作と言われている。
ベニイ役のスティーヴ・アレン、歌もピアノも演奏し、レコードまで出しているそうです、しかしクラリネットの指遣いには若干、不自然なところもある。クラの吹き替えはクラシックの部分も含めてベニイ本人が担当。

 ジャズ・ファンへのプレゼントは多彩なゲストであろう。ほとんど出ずっぱりのジーン・クルーパ(ds)と、テディー・ウイルソン(p)、ライオネル・ハンプトン(vib)、吹きまくりのハリー・ジェームズ(tp)とジギー・エルマン(tp)。特にエルマンのスタイルは強烈。「え、このヒト映画なんか出てたの?」と驚くスタン・ゲッツ(ts)の出番には注意が必要だろう。ちなみにフレッチャー・ヘンダーソン役はサミー・デイヴィス・Sr(シニア)、お馴染みJrのお父さんである。

ラストのカーネギー・ホール・コンサートのシーンは、実際に当時行われたものの忠実な再現になっているらしい。

Glenn Miller Story - String of pearls

2013-01-02 00:27:22 | 伝言板
Glenn Miller Story - String of pearls


さて、次は「Glenn Miller Story」を。
第二次大戦末期の1944年12月、悲劇の事故死を遂げたスウィングの神様、グレン・ミラー(tb)の物語。1953年の作品
アーノルド将軍の言葉「君の音楽は故郷を思い出させる」が温かく響く。
音楽ヨシ、演出ヨシ、演技ヨシ、ジャズ伝記映画の最高傑作である。何をおいてもまずはこの1本を見ていただきたい。

The Five Pennies (1959) - Best musical scenes (part 1)

2013-01-02 00:12:17 | 夕張ジャズ喫茶店お気に入り音楽集
The Five Pennies (1959) - Best musical scenes (part 1)


やはり、The Five Pennies「五つの銅貨」を紹介させていただきます。

1959年のアメリカ映画。実在のコルネット奏者レッド・ニコルズの半生を描いた映画です。
歌はダニー本人、コルネットの吹き替えはレッド本人。楽器の扱い方にも違和感はない。ダニーの音楽的才能の素晴らしさは『グレン・ミラー物語』のジェームズ・スチュアートが俳優としての「職人技」でグレンを演じきったとすれば、この作品でのダニーはもう少し音楽寄り、ミュージカル・エンターティナーとして演じきったと思います。