2009年8月19日
コース:釧路シーサイドホテル~R38~R336~道道34~襟裳岬~道道34~R336~R236~R235~新ひだか町静内~ホテルアネックスイン
釧路のホテルを出たのは朝8:00頃。この日の走行距離は約300kmである。
ルートそのものはほとんど右左折なくひたすら真っ直ぐ進み、森進一の歌で有名になった「襟裳岬」を目指し、その後また真っ直ぐな道を競走馬で有名な新ひだか町静内のホテルアネックスインまで移動する。
道は比較的単調と思われたが、300kmの道程は割と有る方であった。しかもこの日の天気は小雨。景色を楽しみたくても霧に煙っていることが多く、あまり楽しくはない。
結局大半の道程をただひたすら走るだけとなってしまった。
余りにもただ走るだけでは面白くないので、適当な所で裏道に入り、本道に平行して走るようにした所、写真のような”ヒマワリ畑”に遭遇したり、海産物の卸問屋のような所に遭遇したりした。この裏道作戦、結構嫁様には好評のようであった。
R336から道道34に入り、海岸縁の道となった。この道、海岸線に沿って走る結構整備された道であったが、所々岩をくり抜いたトンネルがあったり、海の上にせり出したりしている。これがかの有名な「黄金道路」であった。
初めて「黄金道路」という名前を知った時、「随分洒落た名前を付けたものだ」と思ったのだが、実は「道路敷設に黄金を敷き詰めた位の金を投入した」という意味だと知って、またまた驚いたものである。しかし、この嫌味たっぷりな俗称(?)も、逆手を取って「ゴールドコースト」のようなイメージで「ゴールドロード」とでもしてしまえば、違ったイメージもできるかも知れないなどと、よそ者は思うのだった。
釧路から襟裳へ向かう黄金道路沿いに、「フンベの滝」という所があった。道路際に流れ落ちている滝である。知床といい、このフンベといい、北海道は本当に滝の多い所、それも道路際に落ちる滝の多い所である。
「襟裳岬」は観光用にかなり綺麗に整備されていた。
私は、灯台位しかしかないだろうとたかを括っていたのだが、どうしてどうして、駐車場は整備され、「風の館」なる観光施設があったりして、単なる岬とは一線も二線も画していたのである。
「風の館」から灯台は更に先に進まなくてはならなかった。噂通り風が強く、時折の雨でも傘を差すわけには行かない位の強さであった。
この地はアザラシの生息地としても有名なようで、ゼニガタアザラシという種類のアザラシがいるようであった。 説明によれば、このアザラシは夏に“毛換り”をするようで、岩場で甲羅干しをする多くの個体を目撃できるとのことであったが、この日の天気が原因なのか、それともまたまた時間が悪かったのか、1頭の個体も見ることはできなかった。(残念)
襟裳岬を後にすると、一路ホテルに向かうことにした。
襟裳岬の北西方向は、日高町と新ひだか町が混在している。要は日高町が飛び地を幾つも持っているようである。
この地域は最初にも記したように、数多くの競走馬を輩出している牧場が多数所在しているとのことで、街も洒落た作りの家々が国道(R235)沿いに並んでいた。この辺で適当に牧場を見てみたいとも思ったが、この日は1日愚図ついた天気で、牧場に行っても馬を見ることはほとんどできないだろうと思われたため、この案は即刻却下して一路ホテルに向かったのだった。
R235から左に折れて、静内の駅に向かう途中に「ホテルアネックスイン」はあった。駐車場はホテルの横に併設された露天の駐車場で、全部で30台程は止めることができる広さであった。ホテルも比較的新しい建物のようで、内外装ともに綺麗な建物であった。
我々夫婦が到着した時は、駐車場には数台の営業用と思われる車が止められているだけだった。
チェックインを済ませると部屋に荷物を置き、程なく夕飯を取るべく静内の街に出た。時間は夜7:00頃だったが、街のほとんどの店はシャッターを閉め始めたり、既に閉めていたりで静内の夜が始まったことを物語っていた。日本のどこでも見られる光景だが、夜の帳はネオンの花を咲かせ、ここ静内の街も例外ではなかった。
何を食べたいという当てもなく街に出てきた夫婦だったが、「ラーメン」の看板にどちらが言い出すともなくその店に入って行ったのだった。
拘りのラーメンがその店の売りだったようだが、我々の舌には特別の印象は感じられなかった。決して不味いとかいうのではないが、拘っての味とは取れなかったのである。
ラーメンを食べた後、また街をぶらつきながらネオンの点いている店を見たりしてホテルへの道を辿ったのだった。
走行距離: 285.6km
給油量: 25.0L(レギュラー(R):25.0L)
燃費: 11.4km/L