電子書籍作家 夢野美鈴のブログ

美鈴の日常や思ったことを書いて行きます。

ルドルフとイッパイアッテナ

2016年07月17日 22時07分07秒 | 日記
「ルドルフとイッパイアッテナ」を観ました。
結論から言うと、酷い映画でした。
不満な点は幾つかあるのですが、何よりラストがショッキングです。
ここでネタばらしするわけには行かないので伏せときますが、決していい結末ではありません。
まるで本題を摩り替えられたような、今までの話は何だったのだろうと首をかしげたくなるような、全てをひっくり返してしまうすっきりしない結末でした。
それともう一つ気になったのは、この映画がケムトレイル礼賛映画だったことです。
エンドロールで分かったことですが、この映画の制作は日本テレビなのですね。
日本テレビということは読売新聞系列で、読売新聞は産経新聞と並び権力者との癒着が根深い新聞社として知られています。
有名処の話として、正力松太郎がマスコミの力を総動員して国民を原発推進へプロパガンダした歴史があります。
そんな会社が指揮を執ってる映画ですから、映像の中には当然何らかの刷り込みや細工を施しています。
何と、物語の途中でケムトレイルが出て来るのです。
そして、それがさも飛行機雲であるかのように思わせる描写をしています。
散布されたケムトレイルが空に拡散しているカットまで意図的に入れ、それを子供に見せて「飛行機雲とはこういうものだ」という嘘の認識を無意識下に植えつけようとする意図が窺えました(飛行機雲は拡散しません。ただ消えるだけで、軌跡も長く伸びません)。
映画という手段を使ってまでケムトレイルの存在を隠そうとする理由も不可解ですが、そもそも子供向け映画で何てことをするのでしょうか。
他にも不満だった点は、3Dでありながらどう見ても2Dにしか見えなかったことです。
3D眼鏡を外してもかけても全く同じでした。
むしろ画面が暗くなって気分が悪くなるので、途中から眼鏡を外していました。
夏休みシーズンの日曜日だと言うのに、広い映画館に観客は5人程度。
ということは、平日も高が知れています。
私がプロデューサーだったらとんでもない大赤字を抱えることになり、想像しただけで頭が真っ白になってしまいます。
その一方で、さすがに皆さん見る前からよく分かっていらっしゃると思いました。
権力者の息が掛かっただけのこんなしょうもない手抜き映画には、端から用がないということでしょうか。
それでもテレビでは観客動員数ウン百万人とか嘘の宣伝をするのが目に浮かびます。
猫好きの私にとってあまりに猫が擬人化された展開も受け容れ難く、リアリティーが感じられません。
さらに前述の理由から教育上決して良くない映画だと思いました。
全くお薦めできません。
薄っぺらで何も感動できない肩透かしでした。


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