電力会社は独占企業です。
独占企業なので、電気料金は基本的に電力会社の言い値です。
戦後から続く時代錯誤な電気料金の計算が未だに残っているのが、そのいい証拠でしょう。
たとえ不満があっても、電気を止められたら生活が成り立たないので、言いなりになるしかありません。
勝手にいくらでも値上げが可能で、値上げしてもお金の流れも見えません。
これは民意を無視した共産主義のシステムそのものです。
今回の震災の後始末を、何段階もの値上げによって国民に負担させることは既に決まっています。
以前に「
質疑応答」の記事で、私に意見した原子力推進派の人でさえ、そのことを否定しませんでした。
電力会社が勝手に値上げをし、自分達の過失のツケを国民に回すのでは堪りません。
この共産主義状態、独裁国家状態は、かつてのNTTと同じです。
日本はNTTのせいで、アジアの中でネット後進国になってしまい、IT産業において出遅れました。
原子力推進派の人は、太陽光オール電化の普及を共産主義と罵りますが、
この現状こそ民意を無視した共産主義の構造であることには、なぜか都合ツンボで気づかないようです。
ちなみに「
質疑応答」の中で触れた、放射性廃棄物を熱処理する技術の存在は、
私個人は全く信用していません。
原子力推進派の人がただ言ってるだけで、またいつもの嘘だろうと思っています。
私達は、何億年もの地球の財産を消耗する発電から、
循環型のエネルギーを志向して行かなくてはなりません。
その志向は、原子力が必要だと言っていたら生まれないのです。
今後は、個人宅で発電できるエネルギーは個人宅で発電し、
発電所の負担を減らす
分散型社会を創ることが大切だと思います。
身近にあるものを様々に利用して行くように、切り換えなくてはならない時代が来ていると思うのです。
個人宅にソーラーパネルや風力を取り付け、糞からはメタンガス、ゴミを燃やして火力発電、
電信柱にプロペラを付けて充電池で充電し、夜の電灯の補助にする等の工夫をして行かなくてはなりません。
それらは、庶民の個人的努力では実現できません。
こういう社会を構想・実現して行くのが、行政の役割ではないでしょうか?
身の周りにあるものを利用するスタイルに、社会を変えて行かなくてはなりません。
まずは太陽光発電が一般に普及すれば、発電所の発電量が少しでも減ります。
何より、最も電力を使う夏の暑い日に、最大の電力が得られるのです。
それは分かっているのですが、たとえ環境に良くても庶民には手が出せないのが現状です。
普及を阻んでいるのが、補助金を受けられないように仕組まれた国の悪質な制度です。
1キロワットにつき
60万円以下の値段でないと、補助金は出ない決まりになっています。
実用に耐えうるしっかりした物を買うには、1キロワットにつき100万円近くかかります。
補助金の出る基準が60万円以上なら分かりますが、60万円以下でないと出ないとはどういう理屈でしょう?
チャチな物でないと補助金が出ないというバカげた仕組みになっているのです。
しかも、補助金はたったの4万8千円しか出ません。
これほど少ない金額なら、全員に出してもいいのではないかと思われます。
わざわざ制限を付ける理由さえ分かりません。
私はその理由として、以下の4つの目的があるのではないかと疑っています。
1、家庭向け太陽光発電システムを普及させない目的。
2、品質を悪化させ、家庭向け太陽光発電の分野を衰退させる目的。
3、インチキ商品を売りつける悪徳業者を蔓延させる目的。
4、2と3により、太陽光が役に立たないという誤解を与える目的。
この補助金制度は、むしろ品質を低下させ、普及を妨害する悪意から発した制度だと感じます。
電力会社の利益に反するため、この分野の産業にプレッシャーをかけているのでしょう。
言い訳だけ、形式だけ、パフォーマンスだけの補助金です。
この制度のため、小さな面積で安く抑えた、役立たずの粗悪品を売る悪徳業者が急増しています。
つまり、こういう規則を作ることで、国は故意に詐欺の横行に手を貸しているのです。
太陽光発電はきちんとしたものを付けなければ意味がありませんが、
補助金制度がインチキであり、付けたくても付けられないのが現状なのです。
でも、地球を汚さない自然エネルギーに対する国民の関心は非常に高く、問い合わせが多いのも事実です。
国民が意識を変えているのに、国が意識を変えるつもりがないのが実態なのです。
これこそまさに、官僚の個人的利益優先のため、
官から民へ自己都合を押しつける共産主義そのものの姿ではないでしょうか?
電力会社ばかり援助して自分達で血税を分け合わないで、
個人にもっと援助して貰いたいものです。
面白いことに、太陽光オール電化を取り付ける人は、電力会社に勤務してる人が多いと聞きます。
理由の一つは、普通の人よりお金持ちで生活に余裕があること。
もう一つは、仕事上、電力に関して知識と関心が高いことによります。
付けてる人が電力会社の人とは、皮肉な現実です。
国民が意識を変えても、貧しい庶民の力では、太陽光オール電化に手も足も出ないのが現状です。
悪いのは国の制度であり、それが個人向け太陽光発電システムの普及を阻んでいます。
今後、全額補助するように民意や世論で変えて行かなければならないと思います。
それともう一つは、
電力会社を自由化しなければなりません。
電力会社も自由競争にして、民間企業が電力事業に乗り出せるようにした方がいいと思います。
電力会社も電話会社と同じように競争させれば、
太陽光を初め、様々な技術を持つメーカーが次々と参戦するでしょう。
そうなれば、
原子力に代わるエネルギーが開発される日も遠くありません。
さらに私達が電力会社を自由に選べるようになれば、
電気料金の勝手な値上げや、東電のツケを国民になすりつける行為はできなくなるでしょう。
官僚は癒着したいがために電力会社の利益中心に物を考えたがり、
様々な理由や数字を持ち出して国民を洗脳しようとします。
官僚や役人は、高く見積もって差額分を企業から頂く泥棒行為を、利権や役得と言って得意がっています。
姉歯の構造計算と同様、原発の安全性を落として設計されたことにも、それはよく現れています。
こういう人達は表に出て来ませんが、事故は想定外ではなく、確信犯でやったことなのです。
電力会社の利益を中心に考えていたら、エネルギーを何に変えようと滅びの道を歩むしかありません。
以下の文章は、十年も昔に書かれた私が尊敬する作家の作品の一部分です。
「行政の特徴は、お金を湯水のように使って環境を破壊することにある。国民の希望を踏みにじるようで申し訳ないが、今の社会システムでは、それ以外の方法論は初めから除外されている。学者を通すから、貧困な発想しかできない。企業を通すから、金儲けのために騙される。そもそも学者とか有識者という肩書きを持つ人種は、みんな現実から遊離していて、プラモデルを組み立てるようなことしかできない人達ばかりなのだ。お金を使わずに何かを生み出そうとは考えもしない」
私はこの中の「お金を使わずに何かを生み出そうとは考えもしない」という部分が重要だと思いました。
一から叩き上げで事業家になった人は、まずコストの面を考えます。
いかにしてコストを抑えるか、関連業者の協力や廃品の利用など、タダで済ます様々な工夫を重ねます。
官僚や学者という人には、その考えも工夫も能力もありません。
政治家から何か言われれば、「最低でもこれだけ掛かります」と水増しした予算を提示します。
コストを抑える能力もなく、お金を使うことしか考えない無能な官僚と学者は、
税金が勿体ないですからさっさと国民のために消えて下さい。
高額な出費をしなければ仕事のできないノータリンの官僚と学者は、時代も国民も必要としていません。
何も生まないくせに学歴をひけらかして理屈だけ並べる人は、日本の将来にとって邪魔な癌細胞なのです。
民間では学歴信仰は終わっています。学歴信仰は、あなた達の世界にだけ通用する時代錯誤な物差しです。
そんな人に、国民の血税で食べる人間的値打ちはありません。
高額な年収の代わりに、生活保護でも貰って下さい。その方がよっぽど国家予算が浮きます。
あなたがたに贅沢三昧させるほど、国民は豊かではありません。
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