15年前のあの朝、台所で朝食の支度をしている時だった。
二階に寝ていた高校生だった息子が揺れに驚いて、ダダダッと降りてきた。うちの方ではグラッと揺れただけだが、テレビのニュースを見て、すぐ西宮の義父に電話をした。
かけても、かけても繋がらない。
とりあえず、夫と息子を送り出し、やーやも会社へ出掛け、社内の公衆電話から、電話を掛け続けた。
15年前は携帯電話はもっていなかった・・・
連絡がとれたのは、その日の午後だった。義父と義妹の二人が、ともかくも無事であることが解り、体中の力が抜けるようにほっとしたのが思い出される。
数日後に現地に向かった。水用のポリタンクを積み、普段なら3時間の道を名神高速道路は吹田で降りて、箕面の方を回り、6時間かけて着いた。阪神高速道路がぶっつりと千切れている惨状を目にして、絶句！
義父たちは無事だったものの、家のなかはタンスが倒れ、戸棚が倒れて、食器がほとんど粉砕状態で床に散乱している有様だった。
住んでいる家は壊れなかったが、周りを見回すと全壊・半壊の家があるという、今までに目にしたことのない光景であった。
あれから15年、阪神間の人達にとっても、かかわりのある肉親のいた私達にとっても、忘れられない1月17日。
15年目の夜が更けてゆく・・・
我が家の梅ノ木はあの日も蕾をつけていたっけ・・・15年経った今年も変わらず、蕾がふくらんできている。
震災で命をおとされた方々に合掌。
15年たつと、本当に生活も一変しましたよね？
お孫さんの成長にかかわっていらっしゃる今、
その子たちはせめて怖い思いをすることもなくすくすく育ってほしいものです。
15年前のことは忘れられない思い出です。
そのとき高校生だった息子がパパになり、命を助かった義父は7年前に亡くなりました。
天災は、人知の及ばないところもあり、恐いです。救急の物を用意しても、最後は祈ることしか出来ないのでは・・・などと思います。