【市長コラム】
野外催事会場の整備について
幾つもの市民団体や有志の皆さんが取手市をもっと元気にするため、あるいは取手市の良さを再発見して市民のつながりを強めていくために、自主的に種々の催し物を開催してくれています。5月末の日曜日には、常総青年会議所の皆さんが市役所の体育館側の広場を利用して、「ようこそとりで」が開催されました。この日は幸いにお天気に恵まれ、ダブルダッチのディアナによるパフォーマンスや太鼓の演奏等により盛り上がりました。
ただ、野外での活動は、いつも、お天気に恵まれるとは限りません。突然のにわか雨や強風等により、中断や中止を余儀なくされることもあります。本年3月11日に藤代庁舎前広場において、「ゆめまっぷの会」の皆さんが企画してくれた「ゆめあかり3・11」は人々の震災復興への思いを六千のキャンドルに託し、多くの市民や団体が協力して運営を支え、来場者は大きな感動に包まれました。これから大詰めというところで、にわか雨に見舞われ、演奏者たちをスタッフがシートで覆いながら、懸命な演奏が続けられました。
さて、本年4月に新潟県長岡市で市庁舎プラザがJR長岡駅前に移転した際、隣り合せの敷地に屋根を付けた「中土間
なかどま
」と称する広場空間を開設しました。人々が集まりやすい場所を扉や壁で区切らず、自由な発想で使い方も大きく広がる手作り空間を創り出したわけです。アリーナも隣接しているので、式典やコンサート等の際には、それと連動して移動販売車や屋台の出店もあり、にぎわいの空間となっているようです。
藤代庁舎前広場については、ローマのコロシアムを模したかのような多くの方が集える円形の形状を生かして、雨風が吹き込まない程度の簡易なステージを設けるなどの検討を行うことによって、ぜひとも、多くの市民の皆さまの音楽や踊りやその他の文化の発信の場として使い込んでいきたいと考えています。
さらには、交通アクセスも良く若者を含めて最も人々が集いやすい取手駅周辺においても、常設的な野外催事ができる場を整えて、地域文化醸成の場を整備していくことは、市民の地域への愛着や諸行事への参画度を高めていく上で、大いに有効な方法だろうと考えております