落語見聞録 改め 仙台落語案内

落語界に愛を込めて・・・
仙台市近郊で開催される落語会情報を掲載していきます。

三遊亭遊馬独演会

2009-08-17 14:31:48 | 落語
2009年8月15日(土)18:30~21:05

日本橋劇場


~番組~
『たがや』
『大山詣り』
~仲入り~
『井戸の茶碗』


遊馬さんの高座に魅せられた方の集まり「三遊亭遊馬独演会☆実行委員会」の主催の会、第2回目。

前回の豊島区民センターより場所を移し、日本橋劇場へ。


開演。出囃子が鳴ると遊馬さん、芝居用の花道から登場!

初めての体験に平静を装いつつ、困惑した表情で高座に到着。

あ、前より痩せてる!
(ここんとこ、節制した成果だそうです)

一席目に入る前のマクラが遊馬さんにしては長い!
噺に入りずらそうな様子。

『たがや』に入った時、時計を確認したら30分経過してました。
(打ち上げの時に聞いた話だと、客席の温度差を感じていたそうです。)


遊馬さんの高座を久しぶりに拝見して
「声の大きい遊馬」からの進化を感じました。

『佐野山』の豪快な相撲取りの印象が強かったのですが、今回は洗練された声の使い分けが印象的でした。


打ち上げの席で「良かったよね~」と盛り上がったのが『井戸の茶碗』

うまく表現出来ないのですが、前の二席と明らかに違う「何か」を感じました。
場の空気が変わった気がします。

特に評判良かった登場人物が「紙屑屋の清兵衛さん」


打ち上げの時の遊馬さん。落語会の時より忙しいんじゃないかと思うくらいよく動く。

お客さんの前では「噺家の顔」
同席していた奥様の前では「夫の顔」
息子さんに話かけられれば「パパの顔」

ふと「清兵衛さん」と、どこか似たものを感じました。


次回の「三遊亭遊馬独演会☆実行委員会」主催の独演会は
12月19日、国立演芸場です♪


「三遊亭遊馬独演会☆実行委員会」の皆さん、ありがとうございました。

東方落語 第148回定期公演

2009-08-11 07:41:59 | 東方落語
2009年8月9日(日)17:00~18:50

炉だん(仙台・国分町)

☆本日の演目☆

今野家なにも・かにも 『訛りとは?』

今野家世はね 『子ほめ』

今野家東 『野ざらし』


~おたばこ~

今野家もう世 『手水回し』

川野目亭南天 『唐茄子屋』


七夕祭り翌日。
そして、福山雅治さんの福岡ライブ最終日にも関わらず(?)にぎやかな客席になりました。

今日は、初めてのお客さんも多く、改めて「自己紹介」。

お客さんの席を演者自ら誘導する一幕も。

なぞかけのお題は「花火」
世はねさんが、やろうとしていたところに師匠が登場し、なぜか出番を取られ続けて、最後から2番目に。

(その間、世はねさんの答えへの期待が高まる客席)

きれいにまとまり「ホッ」


※なにも・かにもさん。懸命に「標準語」で話そうとする、なにもさん。
不自然な「デビ夫人」風の言い回しに、客席も突っ込んだり、笑ったり…!

「訛ってる」=「崩れてる」ってことは、「2人とも訛ってる!」というわけで、東北弁漫才の続行が決まったのでした。


※世はねさん。
世はね流翻案の「子ほめ」
世はねさんの東北弁の世界と、話の運びがとても自然にあっていて
「これが落語の楽しいところなんだよなぁ~♪」と思いながら聞いてました。


※東師匠。「例え幽霊でも、美しい女性と一晩過ごしてみたい」

どんどん膨らむ男の妄想の世界を「ばかねぇ」と思いつつ、楽しんじゃいました。

話の終盤に師匠の十八番「ばんつぁん」が出てきて、客席、大喜び!


※もう世さん、高座に上がろうとしたところで、来た道を、いきなり戻り、なにもなかったかのように、高座に上がりました。

「?!」だった客席も「あ、なんでもなかったんだぁ」の空気に。
『手水回し(ちょうずまわし)』
これは、聞いたこと…ないかも?

話の展開としては「てんしき」に似ています。
ただ、しまいまで正しい使い方がわからないところに、一層のおかしみがあります。

話の冒頭で「手水」の説明を受けていた客席は、「ちょうず」がわからない話の登場人物の様子を「ばっかねぇ~」と楽しみ、歯磨き粉を溶いて手水の水を飲んでしまう仕草に、思わず「あ~っ!!」。


※南天さんの『唐茄子屋』

売る気のない「唐茄子屋」が、わざと道端に売り物の茄子を転がしてしまうところが、子供っぽさの中に愛らしさが感じられ、個人的に好きです。
女性目線的に「ほっとけない」タイプです。


演者一人ひとりの「挑戦」が間近で感じられる事に魅了されています。


♪次回は9月13日(日)♪

(福山雅治さんの宮城公演と同日!)

第6回 満勝禅寺 七夕萬燈落語會

2009-08-07 19:05:40 | 落語(仙台)
2009年8月6日(木)18:30~20:25

満勝禅寺会館(仙台・北八番丁)


口演:昭和の名人藝に挑む 参代目 桃月庵白酒(←プログラムのままです)

番組:
『替り目』

『お直し』

~仲入り~

『明烏』


七夕初日。地元紙で偶然発見した落語会に行って来ました。

地図上でみると、職場から近いはずなのですが、歩いてみたら…とおかったぁ~!

途中の市民センターで道を尋ねる始末。


ようやく辿り着いた会場。

伊達家由緒あるお寺らしく、とっても、いい雰囲気です。


なんと、立派な高座までありました!


白酒さんの高座は、真打ち披露の時、聴いたかな?というくらい、久しぶりです。


「昭和の名人藝に挑む」とあるように、丁寧に江戸の風を運びつつ、白酒さんの味も、ピリリと利かせた高座でした。

『替り目』も全編通しだったし、(多分、聴いたの初めてです)

『明烏』は、「甘納豆付き」でした。

個人的な気持ちですが、「笑い」と「聞き入る」バランスが丁度良かったようで、聞き終わった後、穏やかな気分が広がりました。


久しぶりの「江戸」の雰囲気に、里帰りした気分♪
おなじく横浜出身の落語友達と「浜っ子」トークに華を咲かせつつ、家路に着きました。