落語見聞録 改め 仙台落語案内

落語界に愛を込めて・・・
仙台市近郊で開催される落語会情報を掲載していきます。

林家一門会

2007-08-31 21:43:46 | 落語
2007年8月31日(金)
浅草演芸ホール

第26回林家三平追善興行
林家一門会

※出演者多数につき、今回は、ダイジェスト版にて、お届いたします♪


毎年恒例の三平師匠の弟子、孫弟子の会。
友人からチケットを頂いたこともあり、久しぶりに行ってきました。


1時近くに会場に着くと、既に入口近くまで一杯の立見!

係りの人の案内で、順に奥に進み、気がつくと、立見ながら、高座の近くに来てました(^_^)v。


私のお目当ては、林家かん平さん。
平成2年に脳いっ血で倒れて以来、身体にマヒが残り、自力では、歩くことが出来なくなってしまったそうです。

それ以来「林家一門会」に照準を合わせて、体調を整えているとのこと。

数年前、初めて、かん平さんの「真田小僧」を聞いて、衝撃を受けたのが未だ忘れられません。

一旦どんちょうが降り、再び幕が上がると、車椅子に座った、かん平さんがいました。
会場からは、温かい拍手。
「そんなに気を遣わないでください。芸人なんですから。」
この一言に、かん平さんの「芸人魂」が込められているのを感じました。

今回は、『長短』。
手も自由に動きません。口も、スムーズには、まわりません。
でも、言葉の一言ひとこと、仕草の一つひとつに、魂が込められているのを感じました。
この『長短』は、誰にも越えられないと思います。

仲トリの一つ前は、曲独楽の紋之助さん。
私の大好きな芸人さんの一人。
いつも、意外な物をまわして下さるので、今回も期待していたら…すごく清涼感あふれる傘が出てきました。
独楽の上には、ひまわり!
客席、大喝采で、仲トリの正蔵さんにつないだのでした。

立見ながら、幸運にも、間近で正蔵さんの高座を見ることができました。
『新聞記事』
表情の豊かさに、ちょっとドキドキしちゃいました♪


私が見ている場所、芸人さんが出て来る扉が良く見えるところだったので、正蔵さんの高座の最中、「ひょっとして…?」という姿に気がついてしまったのです。

その方、仲入り後に登場しました。
とんでん平師匠です!
プログラムに載っていなかったので、会場の大半は「???」でしたが、私は、「やった~!!」
現役の札幌市会議員でいらっしゃるので、今回も「プログラムに名前がなかったし、来られないのかな~。」と思っていたので、すっごくうれしかったです!
なぜなら、とんでん平師匠は、私にとっても「先生」なのです。
数年前、とあるカルチャーセンターの「手話落語講座」でお世話になりました。

そんな師匠の高座は『初天神』。
個人的に、とっても、とっても、うれしい「再会」でした♪


どうやら、本気で上手く出来なかった、勝丸さんの太神楽の後、いっ平さんの音頭で「ちゃら~ん」のリハーサル。

会場は、超満員!
いよいよ、こん平師匠登場!
会場から、大きな、大きな温かい拍手。
涙ぐむ、こん平師匠。
少しおやせになったかな?

ゆっくり、マイクの方に歩を進め、絞り出すような声で
「1、2、3!」
「ちゃら~ん!!」

それが済むと、正蔵&いっ平兄弟を初め、一門の皆さんが取り囲み(その中に、ラジオの生放送を終えて、駆け付けたであろう、たい平さんの姿もありました。)
こん平師匠の音頭で、手締め。

こん平師匠の出番は、これだけ。時間にして1~2分。

でも、1時間の高座に匹敵するものがありました。



客席が空いたので、夜の部も少し見ることに。

トップバッター、たこ平さんの『転失気』。
言い方を間違え、一番前のお客さんから「逆だろ!」と突っ込まれ
「そう、逆です…。」。

たい平さんのめくりに変わると、客席から拍手!
『粗忽の釘』。聞きながら、とっても華のある芸人さんだなぁと改めて思いました。


まる子さん。
「環境漫才」のライス&カレー子さんの娘さんで太神楽の勝丸さんのお姉さん。
テレビやブログでは、拝見してましたが、舞台は初めて。
三味線漫談。ほんわかする舞台は、勝丸さんと通ずるところがありますねぇ。
女性の私がいうのも変ですが、テレビで見るより、かわいかったです♪


さすがに夜の部終演までいる気力と体力がなかったので、ここらへんで帰ることにしました。
(後の出演者も、昼の部とほぼ一緒でしたし…。)

三平一門の明るさと温かさを感じた一日でした。

「あなたが主役音楽のある街で」(千葉)

2007-08-29 23:00:33 | 花緑さん一門関係
2007年8月29日(水)18:30~20:10
千葉県文化会館・大ホール


NHK BSで放送される番組の公開収録。
ゲストが「ラグフェア」というだけあり、開場1時間前には、入場待ちの長~い列。
ラグフェアのファンらしき、女子高校生も。


♪プログラム♪
♪歌劇「ウィリアム・テル」序曲
作曲:ロッシーニ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

♪エンターティナー
作曲:ジョプリン
編曲:上柴はじめ
トランペット:大岩奏

♪降りそうな幾億の星の夜
作詞:井手コウジ・引地洋輔
作曲:井手コウジ
編曲:上柴はじめ
歌:RAG FAIR

♪アヴェ・マリア
作曲:シューベルト
編曲:上柴はじめ
歌:古屋美彦

♪「キャンディード」序曲
作曲:バーンスタイン
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団


♪Good Vibrations
作詞:マイク・ラヴ
作曲:ブライアン・ウィルソン
編曲:上柴はじめ
歌:RAG FAIR

♪「ホルン協奏曲 第1番 第1楽章」から
作曲:R.シュトラウス
ホルン:吉田光秀

♪威風堂々
作曲:エルガー
演奏:東京フィルと「主役」の皆さん


本日の「主役」の皆さんの夢を叶える、東京フィルハーモニーの「ウィリアム・テル」序曲で幕開け。


最初の「主役」は、地元の小学校6年生の大岩奏(おおいわ かな)さん。
演奏歴3年のトランペットで出場。
先生でもあるお父様が客席で見守る中、緊張しながらも、のびのびとした演奏。
最後もビシッと決まりました!


ゲストのRAG FAIRの登場。
もっと、ファンの子がキャーキャーするかと思ったら、番組の邪魔にならない適度な盛り上がり。
ちゃんとマナーを心得ている姿勢に感銘を受けました。
いつもは、声だけで演奏する「アカペラ」グループが、今回は、東京フィルの生演奏をバックに歌うという試み。
当初は戸惑っていたメンバーも「気持ちいいですね~。」。


続いての「主役」は、古屋美彦(ふるや よしひこ)さん。
50歳で地元の合唱団に入団してから、「アルト」の声が出せる事に気付いたそうです。
念願叶い、歌う前のインタビューでは、緊張気味でしたが、美しい、優しい歌声に会場全体うっとりしました。

東京フィルの「キャンディード」演奏の後、
RAG FAIRの「Good Vibrations」
ザ・ビーチボーイズの曲です。
これも、オーケストラをバックにした演奏。
豪華版でした。

司会の柳家花緑さんの「声をいたわることで、していることは?」の問いに「腹巻き」。
「声は腹から出す」の言葉の通り、お腹を冷やすのは良くない。
ということで、2年くらい前から年中腹巻きをする、自称「腹巻きアーティスト」。
(実際に見せてくれました♪)


最後の「主役」は、市民オーケストラ所属、「大きい音」の研究に余念のない吉田光秀(よしだ みつひで)さんのホルン。
気持ちのこもった、聞く人を感動させる「大きい音」を出すことを心掛けているそうです。
東京フィルのホルン奏者の方から「リラックスして演奏してください。」とのアドバイスをもらい、演奏開始。
会場を包み込むような、優しい音色でした。
演奏を終え、「これからの夢は?」との花緑さんの問いに
「世界一大きな音を出すことです!」
ホルンも奥が深いですねぇ。


最後に、出演者全員の「威風堂々」の演奏で無事収録終了。


プロ、アマ問わず、気持ちのこもった演奏って、やっぱり心に響くものがありますねぇ~。


放送予定日は、9月29日(土)18:00~18:50 BS2にて。
加入していない私は、一度も番組を見たことがありません…。


おまけ
放送日の少し後、10月3日は、RAG FAIRの新曲発売日だそうです。

おにしめ99

2007-08-29 01:31:33 | 花緑さん一門関係
2007年8月28日(火)19:00~21:10
渋谷公園通り・クラッシックス

月例の台所鬼〆さんの落語会です。

☆★☆本日の演目☆★☆
『紀州』
『成城旭漂流奇談.七』
仲入り
よきょう
『幾代餅』


仙台への帰省帰りに直行!
というより、この会に合わせて帰って来たと言った方が正しい…(^_^;)。
18時30分過ぎに会場に着いたら、一番乗りでした!

その後、客足は、思ったより伸びず、開演時5人。珍しく、終演までこの人数でした。


「今日は、少数精鋭で行きましょう!」と鬼〆さんの開口一番。
お客さんの人数に関わらず、「鬼〆ワールド」は全開なのです。


『紀州』は、地話(会話体でない話し方)が主の噺。
マクラと混ざり合いながら、気が付いたら一席終わってました。


『成城旭漂流奇談.七』は、今年の一月から始まっている、鬼〆さんの「創作落語シリーズ」。
前回、前々回と展開に難航したため、「原点に帰ろう」。
主人公のホームレス「旭」は、成城の駅前で、段ボールで筏を作り、「漂流」を決意。
スタート地点に選んだのが、北海道の網走。
そこで、いざ出発!というところで、「次回に続く」。
オチが会場全員に伝わらず「???」。
解説があり「あ~。」と客席が納得したところで、仲入り。

仲入り後の「よきょう」。
恒例の「かっぽれ」が盛り上がらないとのことで「助っ人を呼びました。」

仕切りの向こうから登場した。「つけ」さんと「やきば」さん。
二人合わせて「つけやきば」。
その正体は、鬼〆さんが描いた「絵」。
「つけ」さんが「夫」。「やきば」さんが「妻」という、夫婦の設定だそうです。
協力な助っ人のお陰で、かっぽれもいつもより盛り上がりました♪

「よきょう その2」。先日の「新作タイトルマッチ」で鈴々舎馬るこさん(だったかな?)が「三題噺」に挑戦。開演後すぐに、お客さんからお題をもらい、1時間半くらいで噺を完成させたそうです。
その時に「くやしい」と思ったとのことで、鬼〆さん客席に紙を配り、出て来た5枚の紙を裏返し、適当に選んだお題が
「ダルビッシュ」
「小池元防衛相」
「中国」

一旦裏に引っ込み、すぐに出てきて、話し始めたのです。

小池元防衛相を「防ぐもの全般を管理していた人」と設定し、中国で、中国の首脳の前で、中国産の野球防具の粗悪さを披露する、という設定。
適度に無理やりな所が返って面白く、鬼〆さんの新たな才能が開花した瞬間でした!


『幾代餅』。
『紺屋高尾』と並んで、純愛が感動を呼ぶ噺なのですが、鬼〆さんにかかると、ちょっと違う。
自身の遠距離恋愛(しかも、国際的!)の話なんかも盛り込まれていました。
私は、勝手に「鬼〆落語」と名付けました。
笑福亭鶴瓶さんの「私落語」と並ぶのではないかと思います。
将来的に…。


台所鬼〆という落語家は、奥が深い…!


次回は、9月25日(火)19時開演です。
※写真は、次回(9月)のチラシです。

落狂楽笑(最終日)

2007-08-17 10:42:39 | 花緑さん一門関係
2007年8月16日(木)20:00~22:15

21_21DESIGN SIGHT(東京・六本木)

「きまぐれ花緑シェフの落語レストラン」

14日から3日間6回公演の最終回。

演目は、ディナーメニューのAまたはBコースのどちらかを選択。

どうやら、今回の客席は、「落語初めての方」と「花緑さんの高座をよく聴きに行っている方」の割合が半々らしく、挙手&拍手では、
「おんなじだぁ~。」と頭をかかえる「花緑シェフ」。
「全部やっちゃいましょう!」と客席。
「やれなくは、ないですけど…『らくだ』と『紺屋高尾』じゃ、「食べ過ぎ」ですよ。それに、帰れなくなりますよ。」

午後8時の開演で、『らくだ』、『紺屋高尾』を含めた5席をやったら、一体、終演は…?
しばし悩んだ末「こういう時は、主催者に聞いてみましょう。」
客席にいた、北川一成さん(※)の要望でBコースに決定!
※スミマセン!客席にいらしたのは、「北川一成」さんではなく「三宅一生」さんでした。
三宅一生さんの企画で、北川一成さんはアートディレクターということを、改めて、チラシで確認いたしました。

本日のメニュー
『長短』
『目黒のさんま』
☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
『紺屋高尾』


「今回は、活気がありますねぇ。」
確かに、初日の昼よりも、客席の反応がいい!
すごーく、楽しくなってきました♪

『長短』
元の話は、中国からのものだそうです。
気の長い人と短い人が、なぜかいつも一緒なのは、どこも同じなのかもしれませんね。

師匠でもあり、おじいちゃまでもある、五代目小さん師匠も得意とした、この噺。

聴きながら、なにげなしに、演じている花緑さんの後ろを見ると…
「気の長い人」を演じている時は、ゆっくりと
「気の短い人」を演じている時は、せっかちに
時が流れているのが見えました。

「見える」と言っても、もちろん実際に何かが見えたわけではありません。
でも、明らかに空気が切り替わっているのを感じました。


花緑さんの『目黒のさんま』大好きなんです!
年に1度は聴かないと、秋が来た気がしません。

こんなこと、私が言うのは、百も承知ですが、約1年ぶりに聴いて思ったこと…

「人物の切替えが、すごく自然」

お殿様も、家来も、語りの部分も、全てがごく自然に存在しているのです。

今回の高座は、登場人物たちが、より「はまっていた」ように感じました。

花緑さんの『目黒のさんま』のお殿様は、志村けんさんの「バカ殿」風ですが、とても人間味があり、家来思いなので、大好きです!

仲入り後、マクラで着物を紹介。
高橋理子(たかはし ひろこ)さんが、この回のために、特別にデザインされたもの。

羽織も脱いで、裏表披露。
背中の上の方にデザインされた、紫の円をさしながら
「これ、どこかで見た事あるなぁ、と思ってたんですが、半蔵門線のマークですね。」
確かに…。


花緑さんのお兄様の、小林十市さんのブログに『「紺屋高尾」は、花緑の十八番と言える噺』とありました。

主人公である紺屋の職人、せいぞうの正直さが、花緑さんにぴったりなのです。
花緑流の演出で、その、せいぞうすらも、時々奇声を発するのですが、不思議と不自然さは感じないのです。

「美しい世界感」が広がります。
「演者(花緑さん)が噺(紺屋高尾)に愛されている」事を感じずには、いられなかった。
そんな一席でした。

充足感に満たされた、温かく大きな拍手は、花緑さんが、トンネルを通って、姿が見えなくなるまで続いたのでした。



樽平寄席

2007-08-15 00:01:33 | 花緑さん一門関係
2007年8月14日(火)20:10~21:40
樽平(東京・江古田)

番組
『反対俥』柳家初花
『毒ガス』三遊亭天どん
★☆★☆★お仲入り☆★☆★☆
『青菜』柳家初花


お盆休みとあり、客足が心配されましたが、開場前から、店内がいっぱいになる程の大盛況!
17名の来場でした。

初花さんの『反対俥』。途中で秘密兵器が…!
通販業界で人気の、プルプルするやつで、振動しながら、俥を走らせていました。


やる気がなさそうな語り口が人気の天どんさん。
出世作『毒ガス』。
聞いた後、ほとんど何も覚えていないのに、訳のわからないおかしさに包まれました。

マクラで大須演芸場の話をしたら、初花さんのめくりがハラリと下に…。
「私が何か連れて来たかもしれません。」と天どんさん…。

仲入り後、天どんさんに『青菜』をやるとばらされてしまいましたが、それに負けずに噺に入る初花さん。

動物園が出て来るあたりが好きなんだなぁ。
お二方とも、暑さに負けず、大熱演でした!

終演後は、恒例の打ち上げ。
お盆休みの方も多かったせいか、23時をまわっても、賑わっていました。

暑いので、お酒が進むこと!


朝、「とくダネ」で花緑さんの高座を一席。
昼「落狂楽笑」で花緑さんの高座を三席。

夜「樽平」で天どんさん一席、初花さん二席。

こうして、「花緑一門デー」は静かに幕を降ろしたのです。

楽しかった~♪

落狂楽笑

2007-08-14 18:58:42 | 花緑さん一門関係
2007年8月14日(火)15時~16時55分
21_21DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン内)


子供も楽しめるプログラム構成。でも、全体の1割くらい。
落語初めてのお客さんも多い模様。


高橋理子(たかはし ひろこ)さんデザインの着物&羽織で柳家花緑さん登場。
高座と楽屋口の間にトンネルがあって、花緑さん、そこから出てきました。
着物は、ライムと茶色を基調とした、模様の切替えが斬新な、かわいいデザインです。
羽織の裏地にも、紋が入ってました。

演目は、プログラムに書いてある「Aコース」「Bコース」から、会場の多数決。
近差で「Aコース」に決定!

Aコース
『平林』
『ちりとてちん』
☆★☆★☆★お仲入り☆★☆★☆★
花緑きまぐれの一席


やはり、落語聞き慣れない方が多かったのか、一席目の『平林』の最初は、やや堅い雰囲気の場内。
花緑さん、そこを上手く話に取り入れて、場をなごませました。


『ちりとてちん』。に入れる瞬間が、ドキドキするんですよね~。「あ~っ!」て思ってしまいます。
いつみても。

仲入り後の「花緑きまぐれの一席」は、『天狗裁き』でした。
話が進むにつれ、客席でも、「次に何が起きるか」想像つきはじめたらしく、セリフを言う前から、笑い声が。
でも、面白いんですよねぇ。

あっと言う間の2時間。
高座を降りた花緑さんは、またトンネルへと消えて行ったのでした。


第25回 らくごの芽

2007-08-14 13:03:05 | 落語
2007年8月12日(日)14:00~16:00

ストライプハウスギャラリー(東京・六本木)


番組
『狸の札』立川らく兵
『たがや』立川談奈
『代演屋』春風亭鯉枝
☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
『湯屋番』立川談奈



世間は、お盆休み。
何となく静かな六本木。
20名程の空間に対してちょうど良い人数が集まりました。


開口一番は、「4月にドタキャンしてしまった」志らく門下のらく兵さん。
「旧日本兵」に似ているということで、「らく兵」と命名されたのだそうです。
「旧日本兵」だけあり「上官(師匠)の命令には、絶対服従!」というわけで、前回は仕方なかったのだとか。
お札になった狸が4つに畳まれてしまうあたりが、すごく「可哀想」に思えました。
終演後、会場のオーナーらしき人から「口調が良かったわよ。」と褒められていました。

「本当は、『雑俳』やろうと思ったんですけど、間に合わなかったので…」
『たがや』
そう言われれば、プログラムに訂正の紙が貼ってある…。
初めてのお客さんが多かったようなので、結果オーライ♪

舞台が談奈さんが実際住んでいるところに近いため、場所の情景が浮かんできました。


ゲストは瀧川鯉昇門下の鯉枝(こいし)さん。
初めて聴いた噺家さん。
ゆるゆるとした語り口。いわゆる「脱力系」。
しかし、気がつくと「鯉枝ワールド」にどっぷり…!
二つ目になってから、新作しかやっていないという鯉枝さん。
『代演屋』もその一つ。
結婚式の参列者の「代演」、学校の保護者面談の「代演」…。
そこで発生する出来事が語られていくのです。
こんな職業あったら、利用する人、いるかも。

彼の高座を聴きながら、個人的に「鯉枝・鬼〆二人会」なんてあったらいいな~と思いました。
鯉枝さんの独演会が11月24日にあるそうです。
要チェック!

仲入り。今回も、どらやきや、おせんべいで「お茶の時間」。
いつもありがとうございます。


『湯屋番』。銭湯通いをしている談奈さんの高座からは、やはり、銭湯の風景が浮かんできます。
個人的には、湯に入っている町の人の描写が好きでした。

談奈さんは、出身地と生まれ年、生まれ月が一緒という共通点の多さに、勝手に親近感を持ち、機会があれば、聴きに行くようになった噺家さん。
上手く行く時、行かない時ありますが、いつでも好感の持てる高座なのです。

そして、コミュニケーション力は、学ぶところが多く、いつもすごいなぁ、と思ってます。

9月9日は、二つ目昇進披露の会。
ゲストも、人脈の広さが伺える多彩な顔触れ。
夜の部のチケット、残り少なくなっているそう。
要チェック!の会です!


「クラクラ寄席 アネックス」開催しました!

2007-08-12 13:59:17 | 自主企画公演
2007年8月11日(土)17時~18時45分
新宿ゴールデン街・クラクラ


出演
三遊亭金兵衛さん
演目
『祇園祭』
『江島屋騒動』(抜き読み)
☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
『太鼓腹』


世間が「帰省ラッシュ」と「三遊亭円朝の命日」で忙しい中、10名方にご来場頂きました。
ありがとうございます!

落語を生で聴くのは、初めての方もいらっしゃいましたが、
『祇園祭』では、江戸っ子の気持ちになって、京都の人に腹を立てたり、
『江島屋騒動』では、その薄気味悪さに、ぞっとしたり
『太鼓腹』で大笑い!
と噺の世界を堪能されたようです。

終演後の打ち上げでは、「いやぁ、素晴らしかった!」「師匠!(←二つ目の噺家さんは、まだ師匠とは呼ばれません。)」と大絶賛!

9時に「クラクラ」での打ち上げをしめ、階段から転げ落ちて怪我する人が出る前に、場所を移して二次会へ。
金兵衛さんと私を含め、7名で芸談で盛り上がりました。

今回、ご来場頂いた方のほとんどが、私の友人・知人であることをいいことに、甘えっぱなし。
何から何まで、助けて頂きました。

ご来場頂いた皆様、応援して下さった皆様、
私のわがままな企画にお付き合い下さった金兵衛さん、快く会場を貸して下さった「クラクラ」のマスター「とばさん」
本当にありがとうございました!

末広亭・上席

2007-08-10 13:17:33 | 花緑さん一門関係
2007年8月7日(火)


昼の部
開口一番 玉々丈
台所鬼〆『真田小僧』
すず風にゃん子・金魚 漫才
柳家さん福『子ほめ』
五明楼玉の輔「漫談」
松旭斉美智 奇術
柳家さん生「やぶいしゃ(?)」
柳家さん八『あくび指南』
笑組 漫才
柳亭小燕枝「強情親子(?)」
古今亭志ん駒「ヨイショ」
ひびきわたる キセル漫談
古今亭円菊『風呂敷』
★☆★☆★お仲入り☆★☆★☆
柳家三三「どろぼう漫談」
翁家和楽社中 太神楽曲芸
柳家花緑『長短』
桂文楽『権兵衛狸』
柳家小菊 俗曲
柳家小さん『親子酒』

夜の部
開口一番 志ん坊
林家たけ平『転失気』
アサダ二世 奇術
柳家さん喬『松竹梅』
春風亭勢朝 「漫談」
林家正楽 紙切り
林家種平『ぼやき酒屋』
金原亭馬生『干物箱』
ペペ桜井 ギター漫談
鈴々舎馬桜「アルバイトヤクザ」
林家しん平「漫談&がいこつかっぽれ」
☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
林家いっ平



平日の昼。開演後1時間くらいは、そんなに入ってませんでしたが、仲入り頃には、1階席の9割位は埋まってました。
寄席によく通っている人ばかりかと思ったら、1割程は、「寄席初体験」。
確実に裾野は広がっているんですね。


舞台向かって左側前方の桟敷に着席。
冷房の風に閉口しましたが、高座への上がり下がりの様子が垣間見られるベストポジション。

「お疲れ様でした~。」という声も「寄席に来た」という気分を盛り上げてくれます。

前がどんな状況でも、上がった途端に高座の空気を変えてしまう芸人さんって、カッコイイです!

中トリの円菊師匠。
正直なところ、噺を知らない人には、師匠の話、伝わっていなかったようです。
でも、師匠の持つ独特の雰囲気がどこか人を魅きつけるんですよねぇ。

仲入り後の三三さんで、客席の高座への集中力が変わってきました。


花緑さんの時に、最高潮!寝ていた人も高座に釘付け!
演者の花緑さんは、マクラを振りながら「まだ噺が決まってないんですよね~。」といたって自然体。
独演会や寄席のトリでの高座もカッコイイですが、この日の出番上での役割を踏まえた上での見事な一席。
感銘を受けました。


昼席のトリは、花緑さんの叔父さんにあたる小さん師匠。

人間国宝にもなったお父様の名前を継いだプレッシャーを全く感じさせない高座。

大名跡を継いだことには、違いないのですが、新たな「小さん像」を作り上げています。


まだ少し時間があったので、夜席も。
昼夜の入れ替えがないので、好きなだけいられるのです。

しん平師匠の「がいこつかっぽれ」。
やるとわかった瞬間「やったー!」
幸せな気分になるんですよね~。


いっ平さん。
何度か高座を拝見していますが「固いなぁ~」という印象がありました。
しかし、今日の高座は、とってもイキイキしていて、客席と一体になってました。
楽しかった!
なんていう噺か知らなかったのですが…。


いっ平さんの高座が終わると、寄席を後にし、11日の落語会の挨拶を兼ねて、ゴールデン街「クラクラ」へと向かったのでした。

天下たい平 VOL22

2007-08-10 01:49:24 | 落語
2007年8月5日(日)14:00~16:20

横浜にぎわい座


偶数月恒例の林家たい平さんの独演会。
今回も完売御礼!


演目
『ん廻し』瀧川鯉斗
『壺算』林家たい平
漫談 フルーティ
♪芝浜ゆらゆら♪
たい平&十郎ザエモン
☆★☆★☆お仲入り☆★☆★☆
『粗忽長屋』林家たい平


開口一番は、この会でお馴染みの鯉斗さん。
『タイガー・アンド・ドラゴン』での長瀬くんにちょっと似ています。
元気の良さで半ば強引に自分の空気を作り上げてしまうあたりも、あのドラマと似ているんですよね~。


鯉斗さんが、高座を降り、めくりを返し「林家たい平」の文字が出ると、会場から拍手が!
鯉斗さん、それを自分への拍手だと勘違いして、挨拶。
舞台袖で皆に「お前のじゃない!」と突っ込まれたそうです…。
大物になる予感…。


たい平さん。出てくるなり、男性の浴衣の着方で一言。
ついに、帯をほどいて「実践」。

もう一度、高座返しからやり直し。

今度は、夏休み子供に大人気の「スタンプラリー」について、ぼやく…。
「たい平パパ」きっと、お子さんたちに「一緒に行こう!」とせがまれているんでしょうね。
スタンプラリーのシステムについて、すごく詳しいんですもの。

実は、一席目は、マクラの印象が強すぎて、噺、あまり覚えていないんですよねぇ…。
すごーく、面白かったなぁというくらいしか…。

ゲストは漫談の「フルーティ」さん。
「ごめんなさい」のポーズがトレードマーク(みたい…。)。
にぎわい座の舞台がこの瞬間浅草の「東洋館」になりました…。
ある意味、貴重なステージでした。


カホン(ストリートミュージシャンがよく叩いている箱みたいなもの)を持った、たい平さんとギターを抱えた十郎ザエモンが登場。
「学園祭みたいでいいですよねぇ」というようなマクラを20分くらい…。
その後、「芝浜ゆらゆら」を一曲で仲入り。

二席目が始まる頃は、すでに終演予定時間間近。

トリの噺で『粗忽長屋』は珍しいなぁと思いながら聴いていたら、いつものサゲの後にも、続きがあったのでした。


今回は、ボヤキを含めたマクラが長い会でしたが、そこが『天下たい平』の魅力なのです。

これからも、どんどん好きなように、やっていって欲しいなぁと思うのです。

「林家たい平」が上がって話している。
それだけで満足なのですから。


22回中、21回観てきた、たい平さんの会。
次回から、観に行ける環境にいないかもしれません。

でも、毎回とは行かなくても、できるだけ、これからも観に行きたいな~と思うのです。

ここまで楽しませて下さった、たい平さんに感謝!