「日本ほろよい学会」という会がある。私はいま、その会長ということになっている。
今年六月には、第13回大会が宮崎県で開催される。うれしいことに、日本酒女子が増えてきたおかげで、最近は若い女性の参加者が多くなってきている。楽しみである。
この会ができたきっかけは、1998年に秋田市で日本文化デザイン会議が開かれ、その分科会「美酒」が発端と聞いている。
当時の秋田市長で、その分科会を担当した石川練治郎氏の発案でスタート。氏と私とは早大文学部で同級生だった。そんな関係で私も参加することになったのである。
これまで、秋田のほか、沼津、東京、宇都宮、延岡等で開催。それぞれの土地の造り酒屋のご協力をえて、その土地のおいしいものをいただきながら、地酒を楽しんできた。
一応、学会である。酒を飲むだけではなく少しはまじめな話もする。東大の山上会館での会では、東大大学院生をパネラーに「日本酒離れはなぜ?」というテーマでシンポジウムをした。
秋田では、直木賞作家の西木正明氏と秋田の名物女将の「川反(かわばた)今昔さけ風情」と題する対談をした。
楽しい「会則」もある。まず「本会の目的」。「酒および酒肴という人類固有の天授の恵みを、四季折々の花鳥風月を愛でつつ、あくまでも「ほろよい」の頃合いで嗜むとともに、飄逸として清談を楽しむ「ほろよい」の極意を遍く伝えることにある」と、なかなか格調が高い。さらに「本会の構成」(会長、副会長から幹事長ならぬ燗司長までの役員を置く)。
そして「退会について」(……会員の責務を果たせぬと感じたときには、自らの心の中において静かに本会を退会すること)。今どき、これほど「心の尊厳」を尊重する会はあるまいと、いささか自画自賛しているところである。
時には「ほろよい学会」ではなくて「泥酔学会」だろう、などと揶揄されたりもしながらも、とにかくもう第13回大会を迎えようとしている。
6月27日(土)、昼間に大酒飲みだった「若山牧水生誕百年」の記念会が同じく日向市のホテルで開かれ、夜、「ほろよい学会」が開催される。定員220名。自らの心の中で、「ほろよい学会」会員として恥じるところのない人であれば、誰でも参加できる。
今年六月には、第13回大会が宮崎県で開催される。うれしいことに、日本酒女子が増えてきたおかげで、最近は若い女性の参加者が多くなってきている。楽しみである。
この会ができたきっかけは、1998年に秋田市で日本文化デザイン会議が開かれ、その分科会「美酒」が発端と聞いている。
当時の秋田市長で、その分科会を担当した石川練治郎氏の発案でスタート。氏と私とは早大文学部で同級生だった。そんな関係で私も参加することになったのである。
これまで、秋田のほか、沼津、東京、宇都宮、延岡等で開催。それぞれの土地の造り酒屋のご協力をえて、その土地のおいしいものをいただきながら、地酒を楽しんできた。
一応、学会である。酒を飲むだけではなく少しはまじめな話もする。東大の山上会館での会では、東大大学院生をパネラーに「日本酒離れはなぜ?」というテーマでシンポジウムをした。
秋田では、直木賞作家の西木正明氏と秋田の名物女将の「川反(かわばた)今昔さけ風情」と題する対談をした。
楽しい「会則」もある。まず「本会の目的」。「酒および酒肴という人類固有の天授の恵みを、四季折々の花鳥風月を愛でつつ、あくまでも「ほろよい」の頃合いで嗜むとともに、飄逸として清談を楽しむ「ほろよい」の極意を遍く伝えることにある」と、なかなか格調が高い。さらに「本会の構成」(会長、副会長から幹事長ならぬ燗司長までの役員を置く)。
そして「退会について」(……会員の責務を果たせぬと感じたときには、自らの心の中において静かに本会を退会すること)。今どき、これほど「心の尊厳」を尊重する会はあるまいと、いささか自画自賛しているところである。
時には「ほろよい学会」ではなくて「泥酔学会」だろう、などと揶揄されたりもしながらも、とにかくもう第13回大会を迎えようとしている。
6月27日(土)、昼間に大酒飲みだった「若山牧水生誕百年」の記念会が同じく日向市のホテルで開かれ、夜、「ほろよい学会」が開催される。定員220名。自らの心の中で、「ほろよい学会」会員として恥じるところのない人であれば、誰でも参加できる。
ぜひ参加したいと思います。