デルブリックの家のことなど

　２か月借りたケルン・デルブリックの家とお別れである。各地に出歩くことが多かったので、この家で実際に寝た日数は２０余日だったが、それでもなんとなく、愛着のようなものがわいてくるから不思議である。
　　　　　　　

　ケルンでは、貸家探しから電車の乗り方（自動販売機での切符の買い方、切符に自分で日付印を押す機械の扱い方、等結構むつかしい）まで、すべて小野フェラー雅美さんのお世話になった。また、ドイツ人生徒、学生が相手の時の通訳も、小野フェラーさんのお世話になった。
　　　　

　大聖堂をはじめとするケルンの街のこと、ケルン動物園のことなど、ここに書きのこしたことも少なくない。
　ケルン動物園は、象の群れ状態が見られること、河馬がよく動き、水中の状態が見られることで有名らしい。坪内稔典はかならずここの河馬を見に来なければならない。
　ケルンに来たときは、木々がまだ裸木だった。それが、あっという間に緑を濃くし、花を咲かせた。朝晩はまだ４、５度と寒いが、昼間は２０度近い日もある。早くもＴシャツ、 ノースリーブの人も街に見かけるようになった。