早いもので、「Sayの物語」も最後の山場に差し掛かっております。 今回の物語では途中で2回スマホを失くし、2回も留置所に入れられるトラブルが発生しましたが、無事こうしてフィナーレを迎えられそうです。
「清らかな日々」というのは物語の流れから付けた題名ですが、今年を振り返って自分にとっての「清らかな日々」に付いても語らせて貰います。
正直に言って私はシャバでクリーンだった日は一日も無く、ローヤに入れられた日々のみクリーンでした。 2回目に大麻でブチ込まれ、200万円積んで保釈されて以降はさすがに「草」は食べませんでしたが、その分酒量は増えてしまいました。
今振り返ればローヤでの日々は、「Sayの物語」を綴る上で善きタメに成ったと思い、そこではお寺の生活よりもストイックな暮らしを経験できました。
幸いなコトに一ヶ月ブチ込まれた内の半分はコロナに罹って病棟に移され、そこではフトンに本を隠せたので夜通し読めたコトは前に話しました。 ここでは官本しか読めませんでしたが(右寄りな本ばかりでした)、特別な状況で読めた本は強く印象に残ったので題名だけ挙げておきます。
「大人たちの失敗」櫻井よしこ、「インテリジェンスの最強テキスト」佐藤優、「最後のゼロファイター」本田稔、「保守とネトウヨの近代史」倉山満、「植民地残酷物語」山口洋一、「帰郷」浅田次郎、「わたしたちが孤児だったころ」カズオ・イシグロ。
ローヤでは年上の中国人2人とベトナムの技能実習生とも同房となり、ずっと側で生活するコトでこれまでに無い外国人との親近感を得られました。 これは日本人にも当てはまり、これまではとても親しめそうになかったヤンキーな若者とも共感でき、彼らは私が本を隠し持つのを手伝ってくれました。
こうした若者たちはまだ何年もローヤ暮らしを余儀なくされますが、彼らが「清らかな日々」をエンジョイできるコトを祈っております...
今回は前置きが永くなったので、物語は次回に回させて貰います。