真の動物福祉牧場を目指して

革命を先導する女学生

 以前に、12使徒のイブがフリーセックスで産んだ色とりどりの子供たちの中に、チベット人亡命者との子がおり、その娘でイブの孫に当たるローラが、留学生として北京に潜入していると書きました。 その時はローラを台湾の諜報部員とし、それはローラがアメリカ人で台湾の諜報機関とCIAは繋がっているからですが、この中台間でのスパイ合戦はとてもシビアでリアルな軍事秘密なので、軽々と物語に取り入れるのは問題があるかも知れません。

 ともかく中国共産党はスパイを非常に警戒しており、それは自分達がスパイを世界中に送っているからであり、その反作用で諜報機関などを持たない日本人までスパイ容疑で捕まったりしています。

 しかし一方で、中国は留学生を積極的に受け入れる政策を取っており、最近は減少していますが一時は50万人超でアジア1を誇り、留学生の割合は、1位韓国、2位タイ、3位パキスタン、4位アメリカ、5位インド、6位ロシア、7位日本でした。

 これは大半が一年足らずの短期語学留学ですが、中国系の血を半分受け継いでいるローラは中国語が堪能で、北京大学の専攻科(文学部)に進んだとします。

 因みにローラは「gifted」というファッション雑誌に載っていたのが印象的でモデルにし、彼女は身長180cmでとても足が長く、肌は逞しさを感じさせる薄いブラック、顔の掘りはアジア人的ですが目の大きさは欧米人並みで、その鋭い視線に会ってはどの国の学生達も心を揺さぶられたとします。

 20歳のローラはアメリカで既にファッションモデルとして活躍し、中国でもモデルとして人気が出ていたので、ローラは大学では有名人で彼女をストーキングする学生すらおり、「党」はそんな目立つ女性がスパイだとは想像しませんでした。

 ここで一気に話を「弾道ミサイルが着弾した天安門広場にある毛沢東記念館」に飛ばしますと、そこに集まった数万の人々の中で、いったい何が起きたかを知るのはローラだけでした。 彼女は弾道ミサイルから核弾頭が外されているコトも知っており、そんなコトは想像すら出来ない「党」は一目散に総退避しました。

 因みに北京の地下鉄は核シェルターになるくらい深く作られましたが、それは1960年代の話で、その頃よりも現代の原水爆は3000倍もの威力を持つので、核シェルターで生き残れる確率はほぼゼロです。 そのタメ「党」の主要人員はみんな遠くまで逃れて、中国政府の中枢である中南海は空っぽとなりました。

 ローラはそれを見越していたので、すぐに天安門広場から100m程の所にある中南海のゲートへ学生達を引き連れて向かいます。 そのゲートには数名の兵士達が「残れ」と命じられていましたが、兵士も死にたくないので殆どが郊外へ逃げており、残った兵士も中南海に多く貯蔵されている高級酒をガブ飲みして恐怖心を麻痺させていたので、ローラ達が来た時には酔いつぶれて寝ておりフリーパスで、数万の市民達はそのまま彼女につき従って中南海へとなだれ込み、70年ぶりの民主化運動は一気に政府の中枢を占拠するコトで幕を開けます。

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