前回「真に創造的な農業を目指す」と締めくくりましたが、これはSDGsの要である「持続可能な農業」とオーバーラップするモノです。
これは気候変動や紛争、化石燃料や鉱物資源の枯渇も関わって来るグローバルな問題で、一個人が解決出来る話ではありませんが、根っ子の所でその道筋を示すコトは可能かと思います。
根っ子というのは「水と土」を意味し、そのどちらも汚染しない農業が求められています。
日本は除草剤の使用率が世界一で、それが水系だけでなく土から作物に移行して、食べるヒトの自閉症リスクなどを高めている問題は、以前に「除草剤のトライアル(裁判)」で論じました。
農薬だけでなく化学肥料も「水と土」の微生物叢にダメージを与え、作物のミネラル不足を招いて不健康な食物連鎖を生んでしまいます。
こうした化学農法が「水と土」を搾取する農法であるコトはすでに常識となっており、そこで「持続可能な農業」が求められる様になりました。
今までもこうした要望はずっと有ったのですが、技術的に有機農業では膨れ上がった人口を養うコトが出来ず、「かけ声」だけに終わってしまうのが常でした。
しかし昨今、微生物農法の飛躍的な進歩により有機農法は化学農法の収量限界をも突破する様になり、これまで有機農業の発展を阻害して来た悪玉菌による悪臭の問題もクリアーされました。
これについては「地球を救う大変革」という世界的ベストセラーになった本が詳しく述べており、琉球大学の教授がこの本を世に問うた30年前の日本では、SDGsの概念はほとんど無かった為に批判のマトと成りました。
それは著者の比嘉教授が、元は化学農法の研究と普及で日本のトップを走る人物だったからで、そんな彼の転向は学会に衝撃と論争を起こしました。
これについては「比嘉輝夫のすべて」という本に詳しく、本人曰く「論敵はみんな早死にして決着は付いた」としています。
比嘉教授自身も、医者から「化学農法の普及活動を辞めないと50歳まで生きられない」と診断され、そこまで農薬中毒に犯された逆境の中から、見事に「持続可能な農業」の道を拓かれました。
比嘉先生はもう80過ぎの御高齢ですが、大学発ベンチャー企業の社長として、そうした企業を応援する政府系サイト dndi.jp でトップの人気を誇るブログを書かれております。
このブログは非常に充実していて長く続いており、私も全部はフォローできていないのですが最新のを載せて置きます。
ブログの方が本よりも最新の成果が載っており、それは微生物技術によるSDGsの達成で世界のトップを走るレポートです。