金ローで久しぶりに流れた火垂るの墓
配信もされているので
CMの入らない配信で観ました
かなり久しぶりに観ましたが
やっぱり感想は変わらないな
妹ちゃんは可哀想
お兄ちゃんは何やってるんだバカ
って感想です
主人公の男の子は14歳で
この時代ならもう少年とはいえない年頃
実際、戦争最後の局面では兵士が足らず
他所では13歳14歳が集められて
特攻訓練を受けさせられていた
そんな頃の話です
この子は海軍士官のおうちで育ち
家の手伝いもせず
学徒動員にも行かず
裕福で貯金もかなりありました
だからなのか
戦時中の普通の家の子供と違って
大人の言うことをきかない
無言で社会に逆らう
80年代の中学生みたいな子です
西宮や夙川あたりの話で
父は戦争へ行き、連絡は取れず
空襲で母を亡くし
小さな妹と一緒に近くの親戚に引き取られます
空襲で家は焼けてしまい
母の看取りは医者がしているので
ちゃんと罹災証明書もらえて
親戚の家へ行ったはず
(家族の遺体もわからなくなった人達がたくさんいただろうに...)
その後の配給品は
その親戚の家族と一緒でしょうか
この時代、食べ物も衣料品も配給です
この14歳の男の子は
妹と一緒に過ごすだけで何もしない
引き取ってくれた家の手伝いもせず
(電化製品のない時代、ありとあらゆる家事があったはず)
町内隣組の手伝いもせず
(防空壕掘り、土の運搬、畑、建物疎開などで手はいくらでも必要だったはず)
引き取ってくれたおばさんは
嫌味は言うけれども
ごはんは食べさせてくれていたし
普通のおうちだと思うな
この14歳くんは
その後、意地を張って
妹を連れて親戚のうちを出て
畑どろぼうをしたり
空襲中に火事場泥棒をして生き延びます
農家のおじいさんに
その親戚の家に戻りなさいと言われても戻らず
そうして
戦争が終わったのも知らず
妹をがしさせてしまって
自分は三ノ宮の駅構内でがししてしまいます
このアニメがリアリティないなと思うのは
14歳ってこんなおバカちゃんじゃないと思う
これが10歳ならあり得るかもしれないけど
空襲や爆弾で
家も家族もなくなり
頼れる親戚がいるのかもわからず
路頭に迷った子供達がたくさんいましたよね
それならわかるんですが
でもこの子は違います
引き取られた家がどんなにイヤでも
小さな弟妹のために我慢して暮らした子が
日本中にたくさんいたはずなのに
考えなしに飛び出してしまう
どうしてこのお兄ちゃんは
こんなおバカちゃんに育ってしまったの...
というのが昔からの私の感想です
初めて観たとき高校生だったと思いますが
14歳がこんなバカなはずないって
当時も思いました
口直しに
配信映画をもうひとつ
この世界の片隅に(長編ver)を観ました
そうだね、
なにもしらない自分のまま
世界が美しいものだと信じたまま
しにたかったよね...
そしてもうひとつ
この時期に私が戦争もので読むのは
あとかたの街という漫画
名古屋空襲前後の家族の話です
この漫画家さんが親から聞いて書いた話なので
普通の家族のリアリティがあります
配信のおかげで
テレビで放送できないドラマも
見られるようになってきました
ガラスのうさぎ
やってくれないかな...( ´~`)