北海道旭川市の『楽しく護身空手を学ぶ会』

空手と武器術・護身術を学ぶ生涯学習団体です。
豊かな毎日をすごすために、神楽公民館で日曜日、空手を学んでみませんか?

2016年10月2日、某サークル有志のための護身術講座 報告。/16.10.02

2016年10月02日 | ■【護身術講座実績】


10月1回目の道場稽古です。

今月の稽古は、2日、9日、16日、23日、30日の全5回です。
会場は神楽公民館、3回とも2F講堂です。
18:00-22:00で使用可能です。

そして、本日は
『いざというとき、本気で役立つ護身術』
と題して、護身術講座を催しました。

対象は、某団体有志の皆様8名。
プラスそのご家族で、総勢11名です。

 話がきたのは、実は会員の出戻りWさんの奥様経由。

 奥様が習い事をされていて、そのメンバー内で、
 昨今の物騒な風潮と事件の多さを見て、なにか護身術の講座でも
 うけておいたほうが…との話になり、お話まとまりました。

講師は、わが師 尋牛師。
助手として、OT女史・Ktさん・出戻りWさん、そして私の4名体制。
新会員Kh女史は、受講者の皆様に交じって稽古です。

もう一人、元会員Sさんが帰省につき稽古名目で飛び入り。

総勢7名でお送りいたしますw



道具・防具も回数をこなして、結構充実してきましたねw



0.師範から護身術の概論と要旨、目的の説明。

   誤解されがちですが、
   護身術は"相手を倒して勝つ方法"ではありません。
   "生きてその場を逃れるための方法"です。

   護身術の最も重要でかつ基本の約束事は、
   危ない場所や人物には近づかないこと。
   暴力に直面したら、全力でその場から逃れること。

   そのように心がけても、危険な状況に遭遇したら、
   できる限りの手段を用いて、その場を逃れます。
   格闘技の試合のように、相手を倒しKOする必要などありません。

   それには襲ってくる相手の心理や状態を知ること。
   姿勢や武器の持ち方や目つき(どこを見ているか)など。
   こうした目で見える情報に対処につながるヒントがあること。

   いろいろな状況に対応する用法を紹介しますが、
   「こういうときはこうする」という公式的な解ではありません。

   技を、技として覚えようとするのではなく、

   もしもの危機に陥っても、自分の身の安全をあきらめないために、
   「危機から逃げ出す術がある」「こんなものも武器に使える」と
   知っておくこと、考えられることが大事という話。

 1.基本となる"足位"について説明

   暴漢が目の前にいて、進退窮まってしまった時、

   前を見たまま、後ろに下がれば>相手は追ってくる。
   背中を見せて走って逃げても>相手は追ってくる。

   なので、「相手の斜め前へ避ける」
   これが"足位"の原理です。

   説明のあと、実際に体験してもらいました。



 2.素手での護身術(護身術1教)

   腕(手首)をつかまれた場合。(片腕・両腕同時)
   襟(胸倉)をつかまれた場合。(片襟・両襟同時)>演武のみ
   後ろから片腕をつかまれた場合。
   後ろから抱きつかれた場合。

   襲ってくる相手に素手で立ち向うことはありません。
   まずは持っているものを武器に使うことで、
   こちらのリスクを下げるのが鉄則です。

   しかし、とっさに素手で対応しなければならない場合、
   どうするか?という切り口です。

   「片手首を、または両手首をつかまれた場合のはずしか方」から始まり、
   当会でいう護身術1教を一通り体験いただきました。

   難しい変化応用は師範による演武のみとしました。

3.日常にあるモノを武器にする方法

   鞄類を武器にする。
   雑誌・靴・上着を武器にする。

   ハンドバッグ、トートバッグ、リュックサックに、
   靴、雑誌、そして柄付のブラシ。

   普段、身につけているもしくは持ち歩いているものを
   いざという時、どのように使うか・使えるか。

   そして"足位"と併せて行う。

   示範後、体験いただきました。



最初はおっかなびっくりだった受講者さんたちですが、
この辺にくると、こちらが防具をつけているという安心感と、
講座の雰囲気になれてもきて、思い切りがよくなります。

バッグや丸めた雑誌、モップの柄を思い切りよく
顔面・鳩尾にぶち当ててきたり、
蹴りも全力で遠慮なしにw

驚くほどの進歩。

この「思い切り叩く・蹴る」という感覚は非常に大切です。
女性は特に、「女の手で叩いてもたかが知れてる」「効くわけがない」と、
ご自身で(何を根拠にか)否定的に思い込んでいたりします。

ものを思い切りたたくことで「え、本気出したらこんなに威力あるの?」と
感覚を経由して、認識が新たになります。

是非、本日の経験をフィードバックして、今後にお役立てくださいね。

21:00をもって、ひとまず終了です。

驚きの声や笑い声の絶えない講義となりました。

1時間半が、短く感じられた方も多かったようです。

皆様に怪我もなく、要諦と大切なことは伝わったように思います。

受講者の皆様、準備を担当してくださった発起人の方々、
当会の師範と会員の皆様、本当にお疲れ様でした。



さて、〆たあとは、飛び入りSさんの稽古会ですw



襟落し、腕緘(うでがらみ)、肩固め。
バットをもった相手が打ち込んできたときの対処=襟落しの応用など。

開始直後は、受講の皆様も残っていて
「あ、あんな技もあるんだ」と興味深々で見ているかたも。
180cmはあるSさんがホホイノホイと師範に翻弄されていると、
まるでコントでも見ているかのようですw

腕緘(うでがらみ)に苦戦しているみたいです。
向こうでできた知り合いあいてに、稽古させてもらってるようですが、
「相手が自分より大きいと効かない」「腕力があると外される」とのこと。

師範曰く「それかけ方が未熟」「こうするの」と講義。

21:30まで、時間をおしての稽古でした。
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