こんにちは、アビです。私ね、今朝、おねちゃんに呼ばれてお玄関に行ったら、門扉につながれちゃったの。

いったいどういうこと?

おねちゃん:「アビちゃん、それはね、おねちゃんからの愛のプレゼントだよ」
えぇっ、お外につないでおくのが愛なの????

おねちゃん:「そうだよ。だってアビちゃん、毎日お部屋の中でグーグー寝てばっかりでしょ。起きてるのは、朝晩のごはん、2回のお散歩、3回のトイレ、おねちゃんのご飯時、あとちょっとおしゃべりするけど、他はずっと寝てばかり!そんなんだったら足腰が衰えるし、認知症になりやすいのよ」
それは困るわぁ~。
おねちゃん:「だ~か~ら~、少しでもアビちゃんの刺激になればと思ってここに来てもらったの。お日様やそよ風、電車や車の音、通行する人達、鳥の声も聞こえるでしょ。蝶やトンボも飛んでくるしね。色んなことが良い刺激になるし、お部屋にこもってるより格段に楽しいでしょ」
う、うん。そだね・・・。

おねちゃん:「直射日光がまぶしいといけないから、おねちゃんが青い小さな椅子に座って光を遮ってあげるね」

でもね、気まぐれなおねちゃんは近くにあるお花に気を取られて、どっか行っちゃった。そして再びアビのところへ来ると、椅子じゃなくて私のすぐ隣に並んで座ったの。それから2人でアレコレおしゃべりしたんだ。

そしたら、ご近所の方が遠くから不思議そうな顔でしばらくこちらを見つめ、「大丈夫ですか?あ、アビちゃんがいたんだね、気づかなかったわ」とおっしゃいました。
もしかしてそそっかしいおねちゃんが門扉の付近で転倒して、ケガで立ち上がれないんじゃと心配して声掛けして下さったの。アビとおねちゃんの服の色が同じで、その方はアビに気づかなかったんですって。
もう、おねちゃんたら人騒がせでヤヤコシイ人だわね!

そんなこんなで別の刺激はあったけど、お部屋の中と同じように眠くなってきたわ。お外に座るだけでは、
やっぱり刺激が足りない!
