ベンテク「大きな鳥居があります。御座石神社です。」
御座石とは、秋田佐竹二代目藩主義隆公が、ここの岩場に床机を据えて景色を眺めたことからついた名であり、御座所の石(岩場)という意味ということだ。
私「この神社にも巫女さんいるのかな。」
ベンテク「なんで?」
私「巫女さんは下着をつけてないというけれど、ほんとうかな。」
ベンテク「ばか! 大ばか!! 確かに数十年前までは、神に失礼ということで昔ながらの服装で神事にあたったと聞いたことがあるけれど、昔の話し、今はいまだと思うよ。」
ベンテク「そのような馬鹿なこと、巫女さんに聞くんじゃないでしょうネ!」
私「そんな馬鹿なこと聞くわけないよ。」
ベンテク「だよね。」
ここの神社に「鏡石」というのがあるらしい。矢印の方向に歩いてゆくと、階段だ、しかも上り。


しばらく行くと橋があった、「願橋」。鏡石は橋を渡った先だ。
そのとき、橋の上の山から、「バキバキ、バキバキ、バキ!」と音がした。
全国的に”クマ出没!”のこのとき、橋を渡って行って何事かあれば、いい笑いもの。
橋を渡るのをあきらめた。
私はクマなど怖くない! それよりも、笑いものになるのが怖い。
みやげ店に戻り、はちみつを買った。
これさえあれば、たとえクマが出てきても、少し時間をかせげる。そのすきに、私はクマよけの鈴を買ってくるのだ! ははは! 名案だ!
湖の半分ほど行ったところに像があった。
ベンテク「は~い、こちらが辰子像で~す。」

なんだこれ! なんで金色なの?
ベンテク「それはですね、腐食に強い金箔を貼付け、酸化による劣化を防ぐということのようで~す。」
ふーん、なんか重みがないよね金色って。
みやげ店を覗いたが、何もほしいものがなかった。
さらに先に行く。
ベンテク「ね、ね、たつこ茶屋、ここで休憩ネ。」 たつこ茶屋

このたつこ茶屋は、食堂というか食べもの屋さんのようだ。
食べものはあまり興味がない。店を覗いたが、すぐ出ようと思った。
あっ、この「みそたんぽ」ってなんだろう? 食べたことがない。
ひとつ注文した。
なにやら、棒にご飯をからめて味噌つけて、いろりであぶるということだ。
のんびり待ってみた。



できあがった「みそたんぽ」がお皿にのってやってきた。
いっきにしょくす。
うーーーん、、、名物の味だ。
たつこ茶屋の前の湖では、水上バイクが人気のようだ。家族連れがうらやましい。

ふん! 私には家族がいない、それがなんだ!
茶屋をあとにすると、道は湖からはなれ、あまり景色がよいとは言えない。
しばらく走ると、カーナビにスイス村の表示、その方向に行くと行止まり、封鎖されている。残念! スイス村
湖をほぼ1周して、みやげ屋に入ろうと車を止めたら、貸し自転車が目にはいった。
ふーん、自転車もいいね。
みやげ屋には、なにもほしいものがなかった。
それじゃー、つぎ行くか!