写真は碓氷から霧積への道
さて、碓氷峠のほぼふもと、霧積までの道がある。
この道が映画で、ストローハットを落としたという道なのだろうか。
母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?
手入のない細い道が続く。
霧積湖を過ぎると、更に道は狭くなる。
かなり走ったところで、きりづみ館があらわれた。霧積温泉の宿である。
今日は、宿泊予約をしていないので、ただ見に来ただけである。
この霧積温泉には、もうひとつ宿がある。金湯館という宿である。
この先にあるはずなのだが、道がない。
きりづみ館の人らしき人に尋ねた。
私「ここで行止まりですか、この先の道はないのですか。たしか、金湯館という宿があるはずですが。」
館の人らしき人「行止まりですよ。ああ金湯館ね、そこは通行止めですよ、そこに行くには、ここで待ち合せをして、迎えが来ますから。」
ふ~ん、そうなんだ。まーいいか、ここで引き返そう。
母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?
どのあたりかな、麦わら帽子を落としたのは。この辺かな、それとも、もう少し先かな。
ベンテク「ちょっと、あなたオカシイんじゃない。あれは、映画のことであって、実際に落としていないでしょう。」
私「ええっ! そうなの? でも、西条八十はどうなの?」
ベンテク「そうきたか、八十か、どうなんだろうね。」
どうなんだろうね、八十は、ただの空想で書いたのか、それとも、自分の小さいころのことを書いたのか。
そのような思いを残し、霧積をあとにする。
金湯館ときりづみ館
http://marufuku.at.webry.info/200904/article_12.html
麦藁帽子
http://blogs.yahoo.co.jp/kasaburanka335577/8901732.html