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木島平人

木島平の建築や

「日本の難点」宮台真司

2010-10-22 18:43:29 | 本と雑誌

現代ニッポンの思想を代表する、社会学者の宮台真司の「日本の難点」を読み終える。
101022book1 現代とは「社会の底が抜けた時代」である。
相対主義の時代が終わり、すべての境界線があやふやで恣意的な時代となっている。「恣意性を自覚した上でコミットせよ!」という段階へ変化している。という視点から、日本の論点を、新書ということもあり噛み砕かれて書かれていた。


「建築が生まれるとき」藤本壮介

2010-09-17 18:20:02 | 本と雑誌

若手を代表する建築家・藤本壮介の「建築が生まれるとき」を読む。
100917book1 藤本は、現代を「情報と環境の時代」とし、作品と文章で、彼の建築を作るときの思考が書かれている。
『藤本』は、1971年生まれであるが、”近代というものが「大きな秩序」の時代だったとするなら、部分の秩序による「部分の建築」という方法は、本当の意味で近代にとって替わる建築の価値観を生み出す可能性すらある”という考えは、同じく哲学者で1971年生まれの『東浩紀』が、現代の”ポストモダンにおいては、すべての「大きな物語」は、ほかの多様な物語のひとつとして、すなわち「小さな物語」としてのみ流通することが許されている”という考えに類似し、建築と哲学の近接性を感じた。


諏訪の記憶とフジモリ建築

2010-09-08 17:59:52 | 本と雑誌

先月見学した茅野市美術館で、注文した「藤森照信建築展」のカタログ『諏訪の記憶とフジモリ建築』が届きました。
100908hujimori_ten 2,000円という価格ながら、写真も充実していて、注文した価値十分。
改めて、本で『フジモリ建築』を見ると、伊東豊雄が言うように、「抽象的なプロセスを経て建築を考えるのではなく、具体的なまま考える建築」であるようだ。


写真集「MID」・「GROUND」

2010-09-01 16:14:11 | 本と雑誌

先日も書いたように、子どもの担任の娘さんは、写真家の「高木こずえ」です。
木村伊兵衛賞・受賞作「MID」と「GROUND」を、購入しました。
2010_0901midground0002 先月、ローカルTV「346BAR」に出演していて、その内容によると、写真集のタイトルの意味は、
生⇒MID⇒死⇒GROUND土⇒生 「生と死の間」ということだそうです。

今日から、デザインプレートも変更しました。