Yuhki's Voice

ユウキの気ままな日記的ブログ。
どうぞよろしく☆

親愛なる友人、唯へ。

2006-11-15 09:19:20 | Weblog
まず最初に、久しぶりの更新なのに個人的な内容ですいません。
本来ならば、ここに書く様な内容ではないのかもしれないんですが、
この感情を綴っておきたいという事で、書かせてもらいます。

きっと独り言の様な内容になってしまうと思うので、
今回はコメントは書き込めない様にさせて頂きます。


一週間程前、知らない番号から電話がかかってきた。
かなり遅い時間だったので、少し不信に思いながらも出てみると、古い友人だった。

僕は連絡をくれた事に嬉しさを感じていたのだが、友人は何故か、声が泣きそうで悲観的だった。
どうしたのかと訪ねてみると

「唯が亡くなった。硬膜下出血だったらしい。」

聞いた瞬間、涙で前が見えなくなって、呼吸する事ができなくなり、
友人の声もしばらくは耳に届かなかった。


唯という子は、歌うたいで昔一緒にバンドを組んでいたメンバーだった。
特別上手かったわけではないが、声が優しく、感情の込もった歌をうたう素敵なボーカリストだ。
おそらく、喜怒哀楽の起伏が激しいという彼女の性格が、歌に出てたのだろう。

1ヶ月程前、地道なライブ活動が実り、事務所が決まったというメールをもらった矢先だった。

本当に信じられなく、当然ながらまだしっかりとは受け入れる事が出来ない。

「こんな事ってあるのかよ…」

何度も泣きながら、やりきれない気持ちでいっぱいになった。


通夜の日の朝、唯のバンドのリーダーであり、唯の恋人でもあった圭から連絡があった。
電話ではかける言葉も見つからず、圭もただ泣いているばかりだったので、僕達は会う事にした。

会った瞬間、圭は人目も気にせず泣き出し、僕はただ抱きしめる事しかしてやれなかった。

圭はプライドが高く、人に弱みを見せる事をしない奴で、自我の強い僕ともよく衝突していた。
僕が唯のバンドを抜けた理由のひとつに、そのせいもあった程だ。

そんな圭が僕を頼って来て、人目もはばからず大泣きをした。

恋人と、その大切な人と共に追いかけていた夢を同時に失い、頭がおかしくなりそうだと言った。

本当に、他人が計り知る事が出来ない程、辛いのだろう。

あれから毎日、圭から電話がかかってくるのだが、未だにかける言葉が見つからない。
ただ、少しは落ち着いたらしく、今週中にも、事務所と話し合いをしてくると言っていた。

事務所の方が気を使ってくれ、ビジネスの話は一切されなかったらしいのだが、
いずれしなければいけない事だと、自分から事務所に出向くらしい。

自身も辛いというのに、本当に圭の強さには尊敬する。

唯とある程度の距離があった僕でさえ、セルフコントロールが出来なくなり、
周りの人間に迷惑をかけているというのに。


最後に、許可を頂いたので、唯の書いた詩を少しだけ載せさせてもらおうと思う。


「大切なもの増やしていく度 時々思ういくつ持てるだろう?
 出来るだけ多くの思いを胸に 抱えて歩み生きていきたい
 大切なもの増やしていく旅 ひとつひとつぎゅっと抱きしめて
 やがて訪れる最後の日まで 私は決して手離さないんだ」


唯の人生が、唯の残した言葉の様であったと、願わずにはいられない。

本当にこれからって時で悔いもあるだろうけれど、
今は安らかに眠れる事を祈っているよ。

圭やみんなの事を、見守っていてください。

大きな愛と、光を込めて。。。






















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