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西湘日記2

気候温暖、風光明媚、自然に恵まれた西湘地域に住む夫婦2人の気ままなブログ。お気軽にお立ち寄りください。

もっとかわいく生まれたかった、と親に文句を言った結果

2023-03-02 09:00:05 | 思い出

妻です。

お立ち寄りいただき、どうもありがとうございます。

 

先日キャベツとミニトマトを税抜き100円以下で買うことができ、思わずガッツポーズ。

別の日。保育士さんに連れられた子どもたちが、パアーッと警笛を鳴らしてくれた電車を追って走っていくのを見ました。そのあとの散歩は、にこにこ顔でつづけられました(マスクしててよかったです)。

 

 

子どものころ、クラスのかわいい子やテレビのアイドルを見て、猛烈にうらやましく思っていた時期があります。

毎日鏡を見ては「はあー」とため息をついていました。

 

クラスの男の子に邪険にされたある日、(ぜったいわたしの顔のせいだ)と積もりに積もったものがついに爆発しました。

のんきに横になってテレビを見ている父と、夕飯のしたくをしていた母に、

「わたし、もっとかわいく生まれたかったーっ」

と思いのたけを叫びました。

母はコタツの上に持ってきたおかずを置くと、

「美人だと苦労するっていうじゃ・・。あんたっくらいが一番いいんだよ」。

すると間を置かず父が

「そーだそーだ、そんな顔にしてやった親に感謝しろー」

寝転がったまま、ちびまる子ちゃんのお父さんのような口調で言ってきました。

勢い込んで文句を言ったのに、まさか感謝しろと言われるとは。

「・・もーっ。もういいよっ!」

 

その後わたしは、「美人薄命」という言葉を知ったり楊貴妃の運命を聞いたりするたびに、このやりとりを苦い気持ちで思い返しながらも、ちょっぴり親に感謝するのでした。

 

 

 

 

 

 


無償の愛

2023-02-21 23:44:02 | 思い出

妻です。

お立ち寄りくださり、本当にありがとうございます。

 

社会人になってすぐ、原付バイクで通勤するようになりました。

行き帰りの道は、母親の通勤する道と途中まで一緒。

当時は母も原付に乗っていました。

 

ある日会社から帰ると、母がわたしの顔を見るなり言いました。

「帰ってくるときあそこの坂道に木の板が落ちてたから、どかしといたよ。あんたがバイクで乗り上げたら危ないから」

 

わたしの帰宅時間はいつも母より4~5時間遅いのです。

 

当たり前のことのように言う母に、

「・・って、わたしが通る前に何台も車、走るじゃん」

と、呆れたような声と言い方で返すのに、わたしはちょっとだけ時間が必要でした。


車窓の夜景

2023-02-14 02:14:03 | 思い出
こんばんは。夫です。
お越しいただきまして、ありがとうございます。

♪ あなたの街が 窓の向こうで
 星のように遠ざかる 電車で思います

中島みゆきさん作詞作曲の「幸せ」という歌の一節です。
歌は、確か1997年ごろ、小林幸子さんが紅白でも歌っていらっしゃいました。

大好きだった彼と過ごした最後の夜。
彼は、小田原駅で東海道線の下り電車から降りていきました。
一人残った私は、そのまま進行方向左側のボックス席で顔を埋め、泣いていました。
揺られながらに、ふと顔を上げ、窓の外を見ました。
すると、夜の海の向こう、街の明かりが小さく点々と遠くに見え、それが次第に遠ざかっていくのです。
彼の住む街が、小さな星のように……

失恋が、遠い若い頃の思い出となったある日、知人の女性からこの話を聞いて、中島みゆきさんの歌が浮かびました。
まるでそのもの。
歌はこのあと、こう続いていきます。

♪ 幸せになる 道には二つある
 一つ目は願いごと うまく叶うこと
 幸せになる 道には二つある
 もう一つは願いなんか 捨ててしまうこと

彼女は、願いを捨てる方を選びました。いや、選ばざるを得ませんでした。
でも、今はとても幸せに生きておられます。

 

神様への手紙

2023-01-31 01:05:53 | 思い出
妻です。
お立ち寄りいただき、どうもありがとうございます。


小学3、4年のころ、神様に手紙を書いたことがあります。

定期的にあった漢字のテストは、はじめのころは続けて満点を取れていました。
先生から成績が発表され、クラス中から「すごい」と言われて、うれしく思っていました。

ところが途中から満点が取れなくなりました。
別のクラスメイトが満点を連発し、わたしの総合点をすいっと抜いていきました。

くやしさ、ねたみ、自分への失望・・自分の心に生まれたもやもやとした黒いモノ。それは、消えるどころかどんどん増していきました。
困ったわたしは、「そんな自分がイヤだ、どうしたらいいですか?」と神様に手紙を書きました。
手紙を家の神棚に置いて、毎日手を合わせていました。

ある日、手紙の位置に違和感を覚えて手紙を開いてみると・・神様からの返事が書いてあったのです。
(そう感じるのは仕方のないこと。でも、そんな気持ちに負けずこれからもがんばって)みたいな内容だったと思います。

「神様から返事が来た!!」
夕飯の食卓についていた両親に、大興奮で報告しました。
一緒に驚いて興奮すると思っていたのに、ふたりとも「それはよかったねぇ」という薄ーい反応。
拍子抜けしたわたしは(神様からの返事って、大人にとってはふつうにあることなのかな)と、興奮して報告したのをちょっと恥ずかしく思いました。

それからだいぶ経って、漢字テストのせいで生まれた「もやもや」も、すっかり解消されたころ。
学校から帰ってきたわたしは、家の外でいつもどおりカナヅチをふるって仕事する父の、いつも耳にはさんでいる赤えんぴつを見て、はっとしました。

神様からの返事、そういえば赤えんぴつで書いてあった・・と。