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春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

[い木 ものがたり]

2018-03-31 15:05:00 | 多摩の四季
あの極寒の世界は何処へやら、通り過ぎれば既に記憶の中から飛んでまった。
まだ、3月なのに初夏を思わす熱い日の襲来に一気に半袖姿でも過ごせる。
この急激な天候変化に追いつかず、中々順応出来ない。
これまでも寒さにじっと耐えていた樹木の花が、桜を代表に
一気に弾け、華やいだ春を迎えた。
我が家のブドウも、昨年の落葉して以来、何の変化もない枝のまま、冬季
を静かに眠っていた。
幹から主枝に分岐され、それぞれ誘引され、狭い棚に窮屈そうにとぐろを
巻いている。
時の経過に天敵の虫やかびなどの病気にさらされ、その痕跡が残されている。
樹木全体に勢いの衰えが、落ちていることが歴然と判る。

そんな環境の中、枝の先端に所々、芽が開き出した。
木全体で一番勢いのある部分限定の、点の芽で確認出来たが、時間と共
に、面で広がってくる。
幹から生まれた栄養源であろう樹液が枝の先端まで浸透し、芽の成育に
繋がる。
枝の末端を見回すと、剪定で落とした枝の先端から、僅かに光るものが
見える。
「おーお、これが樹液だ」
その先端を注視すると、膨らんだ水球が、幹から補給され、末端の水球
はたちまち大きくなる。




その僅かな先端部分をマクロモードでカメラで撮えみる。
枝の揺れ、手振れなどなど、モニターを見ても、上手く捉えてか判らない
何枚か、撮って、一番かったものが、この写真である。
枝の先端で、芽が生まれている、その先に水球が映っている。
光、輝く水球の表面が、鏡の役割を果し、周囲のブドウだなを
しっかり捕えていた。
「正に、い木ものがたり」
こうして植物の生きざまが、捉えることが出来た
一見して眠ったままの枝が、春になり目が覚め、こうした活動が活発に
動き出した原点を捉えることが出来た。

一方では芽が、開いていた。



「マイナス7℃」極寒の世界

2018-01-27 22:04:00 | 多摩の四季
豪雪以来、1週間近くになるが、寒気団が座り、目茶苦茶に寒い。
修行僧ではないが、こんな極寒でも5時~6時代、真っ暗な闇夜に
家を出る。
外気温度はマイナス7~8℃、家を飛び出る時期は多少の温もりの
余韻もあって、勢いで外気に抗するが、時間も経たずに全身冷や
される。
もろに寒気に晒され、耳、手先が寒いより『痛い』
手袋越しに、息を吹きかけ、微かな温もりに、しばしの痛みから
解放する。その手を耳にあて、痛みを和らげる。
見通しの暗いなかで、我慢出来ず、ポケットハンドで、しばしの
痛みの解消。
しかし、温かい時期に氷塊から融雪され、凍りつくアイスバーン
で転倒時に大変危険である。
判っていても、我慢できず、ポケットハンドになってしまう。

駅から緩やかな斜面であるが、壁に遮られ、殆ど日が当たらない
日陰で歩道は完璧にアイスバーン。
道すがら、全く面識のないおっさんと対面で向き合い、挨拶に
応じたが、何やら話しかけてくる。
「あのローソンの前、気をつけた方が良いよ」とわざわざ、ご注進
であった。
駅から工場へ群れない出社する勤人が目の前でバタバタ転がった
ことを見ており、防ぎようも無い不幸がショックで、くる人くる
人に声をかけている。

雪隗は解けず、未だ頑張っている。


日中、解けた部分が凍結、道路面がテカテカに輝く


腰を痛めつけ、漸く積み上げた雪山、日に晒されながら
スフインクスはさん然と輝く


ああ~春は何時くるのやら、我慢比べ大会は終わりたい

豪雪の世界に豹変する

2018-01-24 14:07:00 | 多摩の四季
1月21日の豪雪、積雪量が都心で23㎝と言うことから、この辺の
多摩地域は30㎝を遥かに越えているであろう。
「振るぞ、振るぞ」と前触れは凄かったが、当日の朝は曇りで
雪の影が全く見えず、またまた、予報士「M田さん」のデマ情報
に翻弄されたかと思っていた。
それが、午前中ぽつぽつ雪の姿が舞い初めて間もなく、風も
あって一気に横なぐりの激しい降雪に見舞われた。
午後になって、外気温度は氷点下、激しい降雪は降りやまず、
こたつに丸くなり、ひたすら外の様子を眺めるだけであった。
庭木がたちまち雪を被り、豪雪地帯の雪景色をみるようで
あったがどか雪は降りやまなかった。
夕方、玄関から表の郵便受けに行くまで、すでに膝を没する
積雪と降りやまぬ降雪の前に、ポストに辿り着き、戻って
くるまで真っ白の雪だるまになってしまった。
夜の10時過ぎになって、「ザクザク」と言う音に、近くの
家から、ともかく歩行路の確保に雪かきが始まっていた。

体が敏感に反応し、真っ白の不毛地帯にともかく、最低の
走路確保と武士の嗜み、腰に帯刀に非ず、代わりにスコップ
で外に踊り出た。立ちはだかる雪の前に、表の門扉に辿り
着いたが降雪に埋まり、既に凍結しており、中々開かなかった。
「う~んこれで門を閉ざされ、雪の前に遭難?」なんてことは
ないが表に出ることも容易ではなかった。
真っ暗闇のなか街頭の明かりに照らされ、何とか外部との
足回りに確保に専念するが、スコップ裁きに寄る歳かなわず、
腰が悲鳴をあげ、激痛との戦いであった。
一応、目鼻がつき、我が家に帰ったのが既に23時を廻って
いた。
フル回転の気力のブルドーザーも、体はあったかいが、
手足が寒さにしびれ痛い。
ともかく冷えきった体を温っためようと、風呂に飛び込み、
漸く血流が体の中を駆けめぐり、人間の世界に戻った。
温もりの湯船中、突然襲った降雪との戦いに一区切りを
付けた達成感に沈静の世界に浸り、中々離れがたかった。


翌日、白日の元改めて豹変した豪雪地帯の世界に驚く。
庭木が雪を被り、こんもりした風情が、普段見かけられ
ない姿に目を引かれる。

隣接のJRの軌道側は雪に埋まり、僅かな轍が車の通った痕跡を
残しているが、一面覆われた道路に雪の深さを思い知らされる。
止められた軽トラの屋根は堆く詰まれ、降雪の激しさを物語る。


目の前の途方もない雪隗の前に、臆せずスコップを入れるご主人。
腰を折り曲げ前屈の姿勢は一気に腰痛に、無情な雪の前に、雪
との戦いである。


建物と建物の間に塞がれた路地は建物に遮られ、日が当たるの
は極僅かである。
雪の絨毯で塞がれた部分も人が歩ける路が生まれ、何とか
貫通した。

残された雪は氷結し、その上を時折車が通り、踏み固められ
、益々強固なアイスバーンが生まれる。
降雪以降も列島は冷蔵庫の世界、頑な『お雪様』はあざ笑う
ように氷塊になって何時までも道路上にしがみつく。
「忘れてくれるよな~、俺たちの雪の世界」
夜中、僅かな車が路地を通るとあざ笑うように「ザクザクザク」
と激しい音を立て響き渡り、通り抜ける。

氷点下の世界、今日も行く

2017-12-18 22:06:00 | 多摩の四季

凍てつくような寒さ、都心は0℃を割り氷点下の世界であるが、多摩地区では3~4℃都心より低く、今朝は-3~4℃の世界である。
修行僧の始まりは5時代で未だ真っ暗、こんな時間に先ずは人影もない星の輝きをもろに感じる宇宙空間の世界でもある。
寒冷地仕様のボデイはこの寒さなにするものぞと粋がっていたが、しんしんと冷える寒さは加齢と共に年々、身に堪える。
恒例の朝の散策は幾つかなメニュウを用意し、定期列車の如く、決められたコースを行く。
その一つ、北の方角に街中を一回りするには、公園の中の崖を登らなければならない。その崖下は自然に湧き出た水が導水路から池を通って、放流される。
この水路が鳥や魚初め動物の棲息地で森を構成する、大事な、宝ものである。
殆ど雨が降らないこの時期も水脈は枯れることなく、水流の世界が生きている。
地下から湧き出る水だけに、年を通じて温度が余り変わらない。今からの極寒の時期は大気との温度差から水面から湯気が立ち上り、明らかに寒さを際立たせる。


公園の中は一部を除いて、自然の散策路で土の上に落ち葉の絨毯が敷きつめられ、直に大地を踏みながらの歩行である。所々、樹木の根が張出し、突起物もあるが、枯れ葉の絨毯に隠され足元が不安定で、一歩一歩足から伝わる感触を確かめながらの走行である。
平坦な道なら未だ良いが、どうしても坂を越えなければならない。突起物を確かめながらの登り降りであるが、枯れ葉の絨毯に隠され、足裏に突起物の当たりを踏み外すと、一瞬滑り、体勢が崩れ、重心を失う。倒れまいと身をかばう為にどうしても腰が引け、おっかなびっくり、の走行である。
只でさえ体を前かがみに折り曲げ、ひたすら視線は真下に集中し、倒れまいと神経を研ぎ澄ます。しかしこんな道にも時には登り降りで、人とすれ違うこともあるが、待機されていることに寸前まで気付かないこともしばしばある。


危険な坂を克服して、広々とした頂部に出る。赤、青、黄、色彩豊かな樹林帯に日が当たり、明るく輝いている。落ち葉一面に敷きつめられ、ザクザクと自然の感触を体感できる空間である。
この溢れる自然の中、人目を憚らず世間話に夢中になり大声で喋りながら群れ逢うばあさん連中も流石に、この寒さには現れなかった。
全く人気無く、一人占め、贅沢な気分でこの花道を抜ける。


自然の森からコンクリートで鋪装された日野バイパスの多摩平に出る。
金色に輝く銀杏並木に、大量な往復車両の喧騒な世界に入る。
森と隣りあわせの世界、静かな森の中から一変して、夢の世界から、けたたましい騒音に現実に引き戻され、夢から目が覚める。

彩り豊かな街路樹

2017-12-07 10:00:00 | 多摩の四季
季節を告げる、樹木の鮮やかな色の変化。普段、身近な街中にも接する街路樹も色々な表情を見せ、存在感を表す。
前回に続いて、紅葉シリーズになってしまった。
街中の表情を地図上に示される撮影ポイントでその姿を追ってみる。
<地図上をクリックして拡大します>

(病棟から)
市内には高層マンションなどあるが、気軽に上がれる場所もなく、市内を俯瞰する機会はない。
身から出た錆び、悪事が祟り、壁とカーテンで遮蔽される窮屈な雑居房の病院へ拘留された。
幽閉された鬱積から娑婆の世界への羨望もあって、 病院の、5F,6Fからの見通しの効いた、東西の風情を俯瞰することが、一種の慰めでもあった。
前半は普段見かけられない特別な視覚からの写真である。

◇東側の縁
(グランド)

直下は四囲は樹木に囲まれ自然の中の憩いの場となる多摩平第一公園の一角をしめる市民グランドである。
色とりどりの樹木が日に当たり鮮やかに輝き、冬の日差しに影がグラウンド一杯に落ちる。
グランドの背後は多摩平の森の中にあり樹木に覆われた高層マンショん郡が居並ぶ。
近くの二中の女子のソフトボールのキビキビした練習する姿。おじさん、おばさん達が真剣に自慢の腕を披露するパターゴルフなど、何時も賑わいを見せていたが、ポッカリと空いていた。

◇西側の縁
(病院直下)

直下は豊田駅と日野バイパスを結ぶ都道235号線である。まだ色色づく過程の銀杏並木が
円錐型のスリムな姿が目に入る。天空高く聳える幹の高さはほぼ均一に揃っていることに
不思議な感じさえする。

(北西側)

北西側は激しく行き交う車両の日野バイパスと都道235が結ぶ交差点である。
都道235号線には均等に配置され、高さの揃った銀杏並木が整然と花道を飾っている。
臨とした姿は高官を向かい入れる直立不動の儀仗兵のように見える。

その緑の並木道に隣り合わせ、都道235の路沿いの植え込みと建屋がコニカミノルタ日野事業所の広大な敷地である。
真っ赤に紅葉しているが、たしか桜の木であった。桜はコニカの前身のサクラカラーの命名に由縁するシンボル的存在である。
毎年、グランドを囲む桜の下、地域の方も招いてさくらまつりが行われる。

◇一転して街中から、道沿いに紅葉並木
①駅前のイオンから日野バイパス泉塚に繋がる道

右側が黒川公園の緑地地帯であるが、沿道の両側は樹木が真っ赤に紅葉し、夕日を浴びて輝いている。
此処も紅葉の最前線、両側の紅葉に華やいだ花道に、温かい温もりさえ感じる。
その緑地は落ち葉の絨毯が敷きつめられ、柔らかい感触を確かめられる自然の中にあり、背後は豊田駅側に結ばれる。

②その道路先、泉塚側

紅葉もかなり落ちているが、幹の頂部に僅かに残される葉に、正に日が落ちる前の風情である。
澄みきった青空に僅かな雲がたなびく背景の青さに幹が映えて映る。左側の空き地は戦後建てられた
公団が林立していたが、老朽化で撤去された空間である。
再び、建設重機が入り、新しく建物が建てられるが、この風情も一変する、束の間の景色である。

ようこそ松崎家の世界へ

http://mzk.on.coocan.jp/