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誰にも言えなかったこと2。2016-04-17

2016-04-17 00:20:02 | 日々の写真
続きです。

体調不良を親に相談することはありませんでした。
そもそも体調不良だという認識は自分ではあまりなく、
しんどいのは自分のやる気がないからだ、とずっと思っていました。ちょっと頑張れば動けるのだから。

そんなこんなで夏休みに入りました。
わたしは4歳の頃からずっとバレエを習っていました。
といってもレッスンは土曜日の昼の週1のみで、そんなに熱心に続けているわけでもありませんでした。
柔軟体操は嫌いで、面倒でサボることも割と多くありました。
それでも、夏休みには発表会があり、それに向けての課題曲の練習は楽しく、毎年恒例楽しみにしていて、それがあるから続けていられました。
曲は毎回2曲あり、1曲はモダンダンス、もう1曲はモダンバレエでした。
モダンダンスの方が激しく体を動かすので、わたしはどちらかというとそっちの練習の方が好きで張り切っていました。
が、その年のレッスンはいつになく体がしんどかったのを覚えています。1回通して踊るだけでいつもよりかなり息が上がっているのに気づいていました。
体調不良があったので当然なのですが、自分では体調不良と思っていなかったので、ここでも無理をして頑張っていました。
といっても当時は自覚もなくただ必死に踊っていました。
その年の発表会も無事終わり、あとの休みをどう過ごしていたかはあまり覚えていませんが、
ただ普通に絵を描いたりだらけたりしていつもの過ごしていたように思います。

2学期になりました。
その頃には体調不良も幾分かよくなっていたように思います。
ずっと休んでいた家庭科クラブにも通えるようになりました。
入部当時はたくさんいた1年生がなんとわたしだけになっており、2年生の先輩と2人てなっていましたが、
優しい先輩とふたりだけで手芸をするのは気も使わず楽しく、気持ちもずいぶん明るくなっていました。
ずっと休んでいた罪悪感からも解放されました。

健康診断があり、食欲も落ちていたため体重は3キロ落ちていました。
もともと痩せ型では無かったのと、成長期に自然に痩せることはあったので、気にせず痩せられてラッキーくらいに思っていました。

そうこうしてると、母に「学校からすぐに病院で検査を受けてくださいと言われた。ツベルクリンで陽性だと結核の可能性がある」とあわてた感じで言われました。
母が焦っているのですこしぎょっとしましたが、「結核?てなに?元気なのに?」と思ってました。
言われるまま近所にレントゲン検査のできる病院があったので、その日の夜に母に連れられて検査に行きました。
受付も看護婦さんもにこりともしない病院でした。
病室に向かうと先生は厳しい顔と口調で
「いったい何をしていたんですか。どうして早く来なかったんですか。結核は感染る病気なんですよ」と親子共々叱られました。
血の気がサーッと引きました。そんなに重要な検査だと思わなかった、とも言えず、バレエの発表会の練習で忙しかった、と苦し紛れの言い訳をしました。
そこから結核という病気の説明、治療法、経過の検査、などの説明を受けました。
症状の説明については、結核の特徴である咳以外は、食欲不振、体重減少、微熱など、すべて当てはまっていました。
そこではじめて「あ、だからしんどかったんだ」と自分の体調不良について気付きました。ただ、咳がないから本当に結核か?とも。
結核菌が肺にあるかどうかレントゲンで調べました。結果はシロで、発症はしていませんでした。
が、可能性は消えないので、半年間朝夜かかさず薬を飲むことと、あと数回レントゲンと痰の検査に来るように言われて帰りました。
とても重い気持ちでした。
自分が保菌者であれば周りの人にもうつしてしまうことと、家族もうつっているかも知れないので保健所で検査を受けないと行けないこと、
体調不良で感じていた罪悪感よりもはるかに重い気持ちでした。
母は「菌がいなくて良かったね。症状も出てないし」と
言ったので、そこではじめて思い当たる症状があったことを伝えました。

当然友人には誰にも言いませんでした。ツベルクリン検査にひっかかっていたことも言っていませんでしたし、言ったところで結核がうつるかも、と思われるのがこわかったです。
薬は欠かさず飲まなければいけませんでした。飲み忘れると菌が薬に対する抗体を持ってしまい、2度と効かなくなる、と強く医者に言われました。
幸い昼は飲まなくてよかったので、薬を飲んでいることが友だちに知られることはありませんでした。
身体の調子は悪くなかったですが、半年間隠し事をしていることをなんとなく負担に思っていました。
病院にはなんどか通い、また怒られないかビクビクしながら薬を貰いに行っていました。
なんとかきちんと飲んでいたので、怒られることはなかったですが。
レントゲンは毎回ドキドキしていました。
が、最後まで菌は見つかることもなく、無事に半年間薬を飲み終え、通院を終えました。
じつは最後のレントゲンだけは別の病院で受けたのですが、通っていた病院を聞かれ、「○○先生でしょ?こわかったの?いい先生なんだけどね」とあっさりバレました。
これでようやく心が晴れやかに過ごせる、と思いました。

そんなこんなで誰にもこの話をせずいままで来ました。
まあ、わざわざする話でも無かったのですが。
幸い発症することも無かったのでよかったですが、もし入院するような事態になっていたら…
他の人に移していたら…と思うと恐ろしいです。
そして病気に対する認識の甘さに反省しました。

なぜつわりの話からこんな長話になったのかわかりませんが、
今は自分の体調を気にしすぎてビクビクしているのに、当時は症状が出ていても気づかずにいれる別の強さもあったのかなあ…なんて思います。

ほかにも誰にも言っていないもうちょいヘビーな話が中学時代にはまだ数個あります。笑
みんなそれぞれ抱えているものはあるんだろうなあ、と思うのですが、
せっかくの匿名ブログなので、たまには吐いてみようと思いました。

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