あんなに暑くて イライラしていた9月が過ぎると
カレンダーの1枚を切り取るように秋が来た。
まだ陽に当てて無い冬用の掛布団を取り出し足元に置く。
夏用のTシャツを洗い仕舞い支度。
私に頭の中を何かか通り抜けて行く。
季節は人生その物?かも知れないって考え。
暑さを目の敵にしていたのは
エネルギーを持て余す若かりし頃と同じかも知れない。
尖ってみたり、燃えてみたりの時代がずっと続くと思っていたら
突然、疲労感が襲って来て、
自分がそう若くない季節を歩いていると知る。
時々、深い雪に埋もれて息絶える日を想像する。
それが私の潜在的理想なのかも知れない。
今迄幾度となく入院をし、手術を経験した。
手術台には自分で上がり横たわるが数秒の内に看護師らが首の所に間仕切りを作り
両手、両足が拘束されて、やがてス~と眠り落ちるので
医師の呼びかけで薄っすらと眼を覚ました時は
もう何時間も経っていて手術が終わっている。
その時が一番幸福感に浸っているのです。
もしかして、息絶える時もこんな感じ?
・・だったらいいな~と思う。
医療事故で苦しい恐ろしい事も経験した。
アナフィラキシーショック!!
頭は覚醒しているのに息が出来ない。
声が出せない。手も足も動かない。
全身の力を込めてナースの白衣の裾を掴み引く。
周囲の話声は聞こえるのに
私は苦しさを伝えるすべが無く意識が遠のいた。
この時、私は生きたいと強く思っていた。
今は秋、間もなく木枯らしの季節が来る。
私の体力も同じように移り行く。
でも 生きる事に執着はない。
穏やかに、枯れ葉の様に散って行く事を
心に決めている。
さあ、そろそろ 冬支度。
着古した衣類は始末して、
手作りの吊るし雛もこの手で供養しよう。
そんな想いにしたる季節に今私は足を止めているようです。
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