私の前職は厚真町社会福祉協議会が運営する
「ともいきの里」という高齢者入居型施設で
働いていました。
高齢者認知症グループホーム「やわらぎ」
認知症対応型通所介護「ほうごう」
高齢者生活支援ハウス
と言うところで管理者及び生活相談員、介護職と
して日々頑張っていました。
中でも「認知症」を持つ高齢者のケアについて
日々勉強と実践で多くの大切な事をを学びました。
働く仲間の真剣に「認知症」と向き合う姿勢に感銘
を受けました。
開設当初は、日々課題に悩みつつ解決の糸口すら
見つけられなく途方に暮れることもしばしありました。
そこで諸先輩に胸を借りるつもりで知人の紹介で
グループホーム福寿荘の施設管理者の武田純子様と出会
い、毎月2回札幌での勉強会に参加。
そこは任意の組織で全道各地の方々が参加する勉強会
でした。沢山の出会いと学びを通して成長することが
できました。
参加して2年目に「道」と言う組織となり、様々な活動
などを行なうまでになりました。
そこで武田様(※現在北海道認知症グループホーム協議会会長)
から大切なことを学び、その学んだことは今現在も私の介護
に対する想いの原点です。
「常に相手の立場で物を考え、自分だったらどう思うか」
「認知症」についての文献や解説などは沢山あるが・・・
私は介護をする上で、常にこの教えから「方針」「方向性」
を見つけ出し、全力で向き合う姿勢を今でもなくしていません。
私にとっては究極の物差しなのです。
介護の仕事って自己本位になったら必ず壁に直面し迷走する。
知らず知らずに自分の都合を押し付けて相手を不快にする。
そして最悪の場合は、仲間との対立となることもある。
「生活支援」って凄く言葉に重みがあります。
私達にとって「生活」って何だろう?
生活するために「健康」「食事」「入浴」「排泄」というごく
当たり前のことかもしれないけど・・・何気に自己本位で考える
と相手に価値観などを押し付けてしまうもの・・・。
そんなときに「自分だったら?」って考えてみると・・
まだまだ相手の意思や希望に沿えてないことも意外と多いもの。
そんなことを学んだ厚真町には感謝しています。
だから年に数回は厚真町へ行き、原点回帰を図る。
今日も挨拶まわりで厚真町へ行くと「懐かしい」想いと
仕事に対する基本的な事を思い出すいい機会である。
だから私にとっての第二の故郷なのです。