介護付有料老人ホーム 悠悠通信

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苫小牧市の法人市民税の還付金増大

2009-07-25 14:55:33 | 政治・経済
100年に1度といわれる昨秋来の世界的な不況で、
企業の業績悪化による苫小牧市の法人市民税の還付金
がかつてないレベルで膨張するようですね。

企業からの還付申告はまだ続いており、最終的な還付額
はつかみ切れていないが3億円の水準を予想する見方がある。

市は2009年度の当初予算で還付金を含め償還金全体で
7500万円しか見ておらず財政部は還付金の財源手当に頭を
抱えていると言う。

還付金は、企業が前年度の納税額の半分を年度の途中に収める
予定納税が、決算後の確定税額より多かった場合に発生する。

07年度決算では法人市民税の還付は9500万円。

06年度は5400万円、05年度は5800万円。

市は、個人や他の税に関する償還金全体で毎年度7500万円
を予算段階で確保しており、不足すれば追加補正して対応して
いたが・・・。

しかし09年度は既に7500万円では足りず、6月末時点で
約5000万円を追加補正した。

7月末にもさらなる追加が見込まれており最終的な還付金は
3億円前後に膨らむのではとの意見もある。

しかも還付金の支払いには加算金も発生するため申告を受けて
早い段階での対応に努めている。

ただ、予算を大幅に超えただけに財源問題が深刻な問題となる。

近くまとまる08年度決算の繰越金は想定外の大雪による雪氷費
に充当することにしていたし、万一の要に供する財政調整基金は
ほぼ底を突いた状態だという。

「これほどのレベルは過去に例はない。正直、途方に暮れている」
と財政担当は頭を抱える。

支出に抑制をかけながら、最悪の場合は借り入れで対応する可能性
もありそう。

法人市民税の還付金拡大は全国の自治体共通だが、自動車関連など
製造業を中心に業績が急速に悪化した苫小牧市はとりわけ影響は
大きいのだと思う。

こんなところまで景気後退の影響を受けることは深刻な問題である。